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STORY

2023.11.25

エシカルディレクターの坂口真生さん


++ Introduction ++

エシカルとは「思考の軸」であり、
サステナブルやSDGsなどのアクションをする際の考え方の元であると
エシカルディレクターの坂口真生さんはお話ししてくださいました。
普段の生活の中での行動の選択肢を
少しでも優しいものを選択するのがエシカルの思考とのこと。

『エシカルも考え方なので幅が広いんですね。
だからあえて言葉にすると、当然、環境的なものもあるんですけど
エシカルとかエコの違いの一つには社会性が入ってきているので
“ジェンダー問題”、”貧困問題”とか
劣悪な労働のもとに搾取されていないかとか
フェアトレードとかいう言葉も入ってくる。』

対企業・ブランドにはコンサルティング、
社会事業家としてはビジネスプロデューサーとして
エシカルを意識したブランディングのお手伝いや
エシカルな商品のPRの仕方などもプロデュース。
このエシカルなマーケットが広がることを目標に
坂口さんはエシカルディレクターとして活動されています。

日本ではここ数年でよく耳にするようになったエシカルという言葉ですが
イギリスでは30年ほど前から
「Ethical Consumer Magazine」という雑誌が発行されており
取り組むのが早かったそうです。
そのためイギリス全体として議論の深さや広さのレベルが
少し先をいっているとのこと。

『時間のレイヤーの部分と理解の部分
あとは自分達が持っている
オリジナリティ、感性、歴史、宗教、文化の深さによって
ちょっといろんな違いがあるので
日本がただ遅れているというのは言えるけど
個人的には宗教的に文化的に、歴史的な意味で
日本人のポテンシャルは高いと信じているので。
ただ、資本主義社会での中での50年といえば
圧倒的に遅れているのは事実だと思います。』



++ Until now ++

神奈川県の田舎の方で育ったという坂口さんは
幼少の頃は活発な男の子で
学生時代はラグビーをされており、体育会系だったとか。
将来はアメフトのキックのプロ選手になろうと思っていて、
高校生の時にアメリカへ留学。
大学はアメフトで推薦を取ろうと思いましたが
残念ながら有名大学から声がかからず、アメフトの道を諦めました。

その当時、アメリカのミシガン州の都市
フリントの高校に通われていた坂口さん。
そこは雪がとにかくすごく降り、外出ず
分厚い大学辞典を読んでいたそう。
ファッションとインターナショナルビジネスに興味があった坂口さんは
その間を学べるファッションマーケティングがあることを発見。
そんなファッションマーケティングが学べるボストンの大学へ進学。

そこからエシカルに出会ったのは日本に帰ってきてからのこと。
就職した会社の中でファッション関係の
大きな展示会の運営をする部署で勤めていたそう。
その時に新しいコンセプトを考えたいということで
本屋で行った際に「エシカルを知らないあなたに」という本で
エシカルという言葉に出会い
天啓を受け、その瞬間にエシカルをライフワークにしようと決めたとか。

『今までエンタメファッションの世界に、アメリカに憧れて
実際に行かせてもらって、やっていた部分と、
僕の両親がずっと社会福祉事業を人生かけてやっていたので。
そういった福祉の世界をずっと小さい頃から見ていて
心の中にそれがずっとあったんですね。
それがエシカルという言葉と結びついた瞬間だったんです。』

ファッションの展示会では
企業同士のビジネス寄りのものを手がけていて、
その当時、エシカルファッションの選択肢がどこのお店もなかったため
まずは坂口さんがエシカルファッションについて
ブランドを集めてバイヤーさんたちに紹介。
エシカルファッションの市場を作ることから始められました。

++ Right now ++

今、「瞑想」にハマってるという坂口さん。
瞑想することで感じるメリットとは・・・

『とにかくポジティブにはなってくると思いますね
自分と向き合うことなので。
でも自分の中でやっていることは変わっていないなと。
アメリカに行って、ニューヨークに行って、
何をしていたかというと自分探しなんですよね。
自分ってどういう存在なのかっていうことを
常に考えて、仲間と語ったりとかしていたことと、
一緒だと思っているんですよね。
自分の存在意義ってなんなんだって
人だったら考えたりすることがあると思うんですけど
五感が忙しい日々を送っていると
そのことを考えることができなくなっちゃうんですよね。
それをあえて、瞑想っていうのは
そこに向き合うことなんじゃないかなって思っています。』

今年は高千穂・高野山・ネパールで
瞑想リトリート(合宿)に行かれたそうです。



++ From now on ++

「あうん エシカル百科店」というプロジェクトをスタートされた坂口さん。
ウェブの中でさまざまなエシカルなブランドや活動をご紹介するコンテンツ。
メディアコマースプロジェクトなので、
その場でエシカルな商品を購入することができるそうです。

さらにエシカルな消費を広げるためには
もっと多くの人に知ってもらう必要があるため
テレビ局とタックを組み、テレビ番組を作ることも始めています。

『メディアから流れてくるものって限定的なものもあるじゃないですか
ニュースとかって暗いニュースが多いなと思っていた時に
エシカルやサステナブルなどポジティブなニュースって
世界中で毎日起こっているんですよ。
いろんな開発や発明、取り組みとか
そういうことをもっと知ってもらいたいなとか
知るべきじゃないかなとずっと思っていたので
そういう発信するメディアはすごく大事だと思っています。』

今後、活動を通して伝えていきたいメッセージを伺いました。

『とにかくみなさんが考えるだけでもいいんですよ。
エシカルやサステナブルって難しい取り組みだと思われがちですが
苦しいとか我慢しないといけないっていうことではなくて
自分が気持ちよく豊かに過ごせる元だと思っているので
少しポジティブに考えてみる、選んでみることで
驚くほどいい感じの循環になっていくと
僕は身を持って体験しています。』

まずは朝、「1日がスタートして良かったな」という感謝から
始めるのが良いそう。
このことから始まり、全てのものに感謝していき
余裕をもつ状態が
エシカル第一歩だと最後にお話ししてくださいました。

ON AIR LIST

  • GOOD PEOPLE / JACK JOHNSON
  • MY FAVORITE MISTAKE / SHERYL CROW
  • LIFT OFF / GROOVE COLLECTIVE
  • EVERY SECOND / MINA OKABE

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