++ Introduction ++

今年の夏に『ISLAND CAFE feat. Lisa Ono III』をリリースされた
ボサノヴァ・シンガーの小野リサさん。
小野さんがこれまでリリースされた楽曲を
DJ TAROさんが選曲、そしてアレンジしたノンストップ・ミックスCDになっています。

今年は、最初のボサノヴァ・ソングと言われる、
ジョアン・ジルベルト「想いあふれて（Chega de Saudade）」のリリースから
65周年となる、アニバーサリー・イヤーでボサノヴァ誕生から65周年。
65年を経て、最近ではK-Pop、J-Popの中に
ボサノヴァのムードが反映されていると感じるようになってきたと
小野さんはお話ししてくださいました。
さらにはそういった最新楽曲の中で使われること以外にも
ブラジルの若者たちは古いサンバの曲など
自分達の音楽を見つめ直そうという流れになっているそう。

1989年にデビューされた小野さん、
デビューから現在までに音楽の作り方を
意識的に変化させているとのこと。

『はじめの10枚はブラジル音楽にフォーカスした作り方でやっていて
10枚目が終わってから音楽の旅みたいにして
自分の持っているエッセンスを他のジャンルとか音楽とかに組み合わせて
アルバムを作っていきたいなとその時に思って
イタリアの曲とかフランスの曲とか、
融合した作品をずっと最近まで作り続けています。』



++ Until now ++

ブラジル・サンパウロに生まれ、ブラジルで生活されていた小野さん。
家ではお手伝いさんが、いつもラジオをつけながら掃除をされていたこともあり
日常的に音楽が流れる家だったとのこと。
さらにお父様が音楽関係のお仕事をされていて
たくさんの音楽家をご自宅に招き、
さらに音楽が小野さんの身近になったとのこと。

そして10歳の頃に日本へ。
そのころにギターを始められたそうですが
ブラジルが懐かしく感じ、カセットテープに歌声を入れたり。
ポルトガル語で1日の出来事を入れて
ブラジルの時のお手伝いさんに送ったりしていたそうです。

そんな中で13歳の頃には2〜3曲、ギターで弾けるようになり
将来はプロのアーティストになりたいと思うようになったそう。

そして音楽を続ける中で1989年に晴れて
ボサノヴァ・シンガーとしてデビュー。
現在までアーティストとしてご活躍されていますが
その中でも小野さんのターニングポイントとなった出来事は
アントニオ・カルロス・ジョビンさんのご家族と一緒に
「ボッサカリオカ」というアルバムを作った時に、
その作品を作り終えたときに
小野さんは満足感のような気持ちを抱いたそう。
そこからこのままボサノヴァを続けるか、違うことをやってみるか
ということを考えさせられ、旅に出られたそうです。

日本でのボサノヴァ人気を作るキッカケとなり、
ボサヴァの神様と言われる、アントニオ・カルロス・ジョビンは
小野さんにとっても大きな存在。
楽曲「白い道」でコラボもされました。
その楽曲の時にジョビンさんのご自宅で練習しようとなり行った際、
彼がピアノを弾き出すと、ピアノの隣になった大きな木に
一斉に小鳥が飛んできたそう。
その出来事が忘れられず、今でも思い出に。

『ボサノヴァってとてもコンパクトなイメージがあるけれども
彼の音楽はとても超越しているものがあるなと思います。』

++ Right now ++

自然の中にいることが好きなので
昔は海によく行かれていたそうですが、
最近はジョギングや公園で散歩されているとのこと。

さらにプライベートでは
ジョギング以外も筋トレで体を動かされているそうで
ベンチプレイスから、デットリフトなども行い、
もう30年も続けられていましたが
少し前に腰を痛めてしまってお休みされていたので
近々再開しようかなとお話ししてくださいました。



++ From now on ++

11月は、Billboard Liveでの公演が決まっています。
17日：横浜、22日：大阪、25日：東京

『今、どんなライブにしようか考えているところで
あそこは景色が素敵なので、
あの景色に合うようなコンサートになるといいなと思っています。』

コロナ禍でYouTubeを始められた小野さん。
チャンネルではミニライブと題して動画をアップしているので
こちらもチェックしてみてください。

そして今後やってみたいこととして
日本でのJobim Symphony、などクラシック音楽との
融合した音楽も実現したいと考えているそうです。