++ Introduction ++

中学3年生の時に株式会社AMFを設立した椎木里佳さん。
女子中高生で構成された
「JCJK調査隊」というマーケティング部隊による調査、
10代のマーケティング調査やアドバイスをクライアントに提供されています。
また女子中高生の中で何が流行っているのか
「JCJK流行語大賞」という形で発表など、
Z世代に向けたマーケティングをAMFでは行なっています。

そういったマーケティングはZ世代の身近なものへ反映されていきます。
例えばステーショナリーの企業と一緒に
女子高生の声を反映させた手帳やアイテムを制作。
さらに女子高生に違和感なく伝わるか
CMなどのコンサルティング業もされているとのこと。

日々、女子中高生と向き合っている椎木さんですが、
2023年の彼女たちの傾向とは・・・

『真面目で堅実な子が多いなっていう風に思っていて
いろんなアンケートとか見てみても
「失敗したくない」という傾向が強いなと思ってます。
なのでかなり事前にリサーチして
商品を購入したりという傾向も強いなと思います。
あとは「推し活」もする世代なので
いろんなアニメやアイドルとか
方向性が違う趣味を持っていたりする子たちも多いですね。』

さまざまなデータが出ていますが、将来なりたい職業でも
会社員と回答することも多いそうで
夢をがむしゃらに追いかけるという子が少ない傾向になるとのこと。

AMFの他にも今年3月には「一般社団法人レイブリ」を設立されました。
「JCJK調査隊」に所属していた子が高校3年生の時に
LGBTQ支援の団体を立ち上げたいということで椎木さんに相談。
一緒に立ち上げました。
Z世代のLGBTQアーティストが所属しており、
アートを通して社会とLGBTQ当事者を繋ぐ取り組みをしてます。



++ Until now ++

読書が大好きで、
1週間に14冊も読む少女時代を過ごしていた椎木さん。
しかし中学に進学すると学校で一番の問題児に。

『すごく疑い深いというか、例えば制服が
暗黙の了解で3年生と2年生でアレンジできる幅が違ったんですよ。
でもそれが不毛だな思って、
本当は中学2年生はリボンをつけちゃいけなかったんですが
みんなでつけて、問題になって怒られるみたいなことがあったり
それが各方面であったり・・・(笑)』

起業をしたいと思い始めたのは中学1年生の時。
その当時は将来の夢が13個ほどあり
アプリを開発したい、芸能事務所を立ち上げたいなど考えていたそう。
しかし、全部を叶えるのは時間がかかると思いお父様に相談したところ
起業という形があるとお話しをしてくださったそう。
それを聞いて大人になってから起業をしようと思っていましたが
中学生活をする中で、
ご自身の中に夢から逃げているような気がしていたとのこと。
そこで中学3年生の時に起業をされたとか。

学生のうちでの起業ということもあり、
学校の先生には心配から反対されたこともあったそう。
さらに起業しても最初は実績もないため
「部活感覚でやっているんでしょ」なんてことも直接言われたそう。
そこで負けずに実績を作るために日々営業を頑張ったとのこと。

これまでトレンドを調査してきた中で椎木さんの
予想外の流行商品は・・・

『タピオカとかは意外でした。
元々あったもので90年代に流行って
ずっとみんな飲んではいたものの
ものすごく爆発的なヒットには行かずに・・・
ただゴンチャとかブランドが出てきて、
ブランドを女子中高生がいち早くキャッチして
これが今のイケてる飲み物だっていう風に
タピ活し始めた時から、なんとかにこれまでの時流とは違うなと。
まだその時はリバイバルっていうのが少なかったんですけども
リバイバルの一番最初というか、その流れを作ったのが
タピオカなんじゃないかなと思います。』

そして今、注目しているのは「キンダーカルト」
ガチャガチャや、これまでは子供がやっていたゲームなどを
真剣に大人も取り組んだりするのが流行。

++ Right now ++

オフの日でもメールの返信や企画書の作成など
お忙しい日々を過ごしている椎木さん、
現在、京都と東京の二拠点生活されているそう。

『京都にゆかりがあるわけでは全くないんですが
実際、京都に住んでみると面白いというか
同じ国なのに違う国のような気がする。
文化も違いますし、考え方も全然違ったりするので
別の国に住んでいるような気がして楽しいですね。』

お仕事と関係ないところで椎木さんが今ハマっているものは
「シルバニアファミリー」。
ご自宅の机の上にはシルバニアの赤ちゃんがいっぱい並んでいるとのこと。
バッグの中にも入れて持ち歩いているとのこと。

『クライアントさんにひどいことを言われても
「私はシルバニアの赤ちゃんを持っているんだぞ」という気持ちでいます。』

トレンドを調査していくうちに
シルバニアファミリーのような昔好きだったものと出会い
椎木さん自身、リバイバルしてハマってしまったとのこと。



++ From now on ++

SNSトレンドマーケティング協会の代表理事もされている椎木さん、
こちらではSNSトレンドマーケティングサロンを開催。
X、Instagram、TikTok、YouTubeなどで
今流行りのトレンドや、
そのトレンドを企業がどう応用していけばいいかということを
こちらのサロンでお話しされているそう。
最後にテストがあり、合格すると
「SNSトレンドマーケター」というSNSの資格を取得できるそう。

今後の活動について、会社を大きくするのはもちろんですが
自分よりも若い世代の子達のサポートをしていきたいと
お話ししてくださいました。

『自分が見られる世界には限りがあるなという風に思っていて
私のリソースを活用して他の若い世代の子たちが
自分が見られない世界を代わりに見てきて欲しいな
という風に思っています。』

今後、やってみたいことは「投資」。
これまでやったことがなかったそうで
投資家として若い子たちをサポートしていくということに
興味があるそうです。

最後にご自身の活動を通して伝えていきたいメッセージを伺いました。

『自分の活動が若い人たちだったりとか
女性が自分の人生の可能性を広げる選択肢として、
ビジネスを始めるきっかけになればいいなと思って活動しています。』