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STORY

2023.09.16

シンガーソングライター/プロデューサー/DJの Maika Loubtéさん


++ Introduction ++

今年の夏は、ゲスト・ボーカルとしてSUMMER SONICへ出演!
そして昨年1月には、Spotifyのプログラム「SpotifyEQUAL」で
ニューヨーク・タイムズスクエアの看板広告にもなった
シンガーソングライターのマイカ・ルブテさん。

この「SpotifyEQUAL」は
音楽におけるジェンダーの公平性を促進するための世界的な取り組みで
音楽業界における女性の地位向上を推進と、そうした男女の格差がある現状を
変えていこうといったプロジェクト。
毎月、各国の女性アーティストの1名が選ばれ看板広告になっています。

さらに最近の活動としては
先月、楽曲「Inner Child」をリリースされたマイカさん。
こちらは今年秋にリリースするミニアルバム「mani mani」にも
収録されている一曲。
タイトルの「Inner Child」は心理学用語で
自分の中で抑圧している内なる子供の部分といった意味なんだとか。
この楽曲は大人になるにつれ、自分がどこかに置き去りにしてきた
内なる子供の部分を抱きしめるといった意味が込められているとのこと。

一昨年くらいから人生の大きな出来事が続き
昨年、ご出産をされたマイカさん。
そういったリアルな出来事から生まれた楽曲とのことです。
MVではマイカさんがおばあさんの特殊メイクして登場されています。

『出産をして体はめちゃくちゃしんどい瞬間ってあるんです。
でも母親になった瞬間、子供への愛情とか達成感とか
胸がいっぱいになったんですが
同時に母親という枠組みにいきなり突入していく感じで。
体も動かないし、本当に地を這うような感じで
なんでかわからないけど、おばあさんになりたいと思ったんです。
おばあさんになって幼い頃の自分を抱きしめたいという気持ちになったんです。
それでMVを撮りながら歌詞を書いたんです。』

今回の楽曲で
大人になったら、なぜ我慢しないといけないんだろう。
みんなどうして大人になろうと思うのか、
子供っぽいっていうのはなぜマイナスイメージなのか
母親らしくなど・・・
そういったモヤモヤを歌詞にするのに時間がかかったとお話されていました。



++ Until now ++

5歳からピアノを習い始め
子供の頃はピアノを弾くのが好きだったというマイカさん。
お父様もクラシックの大ファンで
日常的にクラシックは家で流れていたそう。
8歳ごろになると
それまでクラシックを聞いていた反動か
J-POPをよく聞くようになり
主にJUDY AND MARYやPUFFYをこっそり聞いていたとのこと。

曲作りはそれからもう少し後に・・・
中学2年生の時に、同じクラスに歌が上手な子がいて
その子を入れてマイカさんが曲を作り、みんなでバンドを組もうと
お友達が誘ってくれたのが始まり。
それが楽しくて、最初はピアノだけで曲を作っていたそうですが
段々とドラムを入れたり、音を重ねたりと、宅録に繋がっていったとのこと。

なので最初は曲を作り演奏するのが専門で
性格的にも引っ込み思案で裏方志向だったため
歌っていなかったというマイカさん。
その後、高校生の時には、人間関係などで
学校に行けなくなった時期があったそう。
そのころ通っていた心理カウンセラーの先生に
マイカさんが作り溜めていたインストのデモ曲を聴かせてみたところ
「これ歌ってみたらいいじゃん」と言われたことをきっかけに
歌ってみようと思ったそうです。

しかし、その頃はまだあまり上手ではなかったそうで
「曲はいいけど歌がね〜。ボイトレに通ってみたら?」と
正直な意見をそのカウンセラーの先生に言われ、
ボイストレーニングに通うようになり、今に繋がったそうなので
ご自身のターニングポイントとなった出来事と
マイカさんはお話ししてくださいました。

++ Right now ++

マイカさんは大の相撲ファン。
プライベートでは本場所中はテレビで観戦、
また一年に一回は実際に観戦しに行くこともあるそうです。
最近、一番応援している力士は「玉鷲」。

『それぞれの力士のスゴい瞬間があって
それにワーって沸くので特に型で好きとかはないんですが
玉鷲はお人形とかあったら家に置いて、拝みたい。
福福しい、健康的な感じに長くやられていて・・・』

相撲好きが高じて最新のアーティスト写真は
現役相撲錦絵師のまどかさんが描いてくれた肖像画!
マイカさんからまどかさんへDMを送ったところ
快く引き受けてくださったとのこと。

『和のものに究極な憧れが自分の中であって。
子供の頃はフランスに住んでいたりとか
あまり根ざせなかった幼少期だったので
日本とか、古代から脈々と続いている何かみたいなへの
憧れすごくあって。
でも錦絵で自分を描いてもらうことに
厳かな気持ちになったんですよね。
写真ってその時の状態が出ますが
錦絵ってその描いてくださる方のフィルターを通して
そこに永遠に止まることができるもので
そういう意味ではすごく素敵なものを与えてくださった。』



++ From now on ++

来月・10月18日には、ミニアルバム 『mani mani』がリリースされます。
タイトルとなっている「mani mani」は日本語の「〜ままで」の意味を示す
古語の「〜まにまに」からきているそうです。

『人生に大変なことが起きた時に
自分の意思ではどうにもできない部分ってあるじゃないですか。
そこと対峙する時に、なるようになるって思うことに
美しさみたいなものを感じていて最近。
赤ちゃんで言うと生まれるとか、生まれないとか・・・
それって良し悪しはなくて、
誰かがそこに力を加えているとかではない状況に対して
そのままに受け止めるしかない、
それをフラットに受け入れて身を置くみたいなモードだったので
それを作品として残しておこうと思って。』

このミニアルバムのリリースを記念して
11月16日には渋谷のWWWXでワンマンライブ 「art of mani mani」を開催。
ぜひチェックしてみてください。

マイカさんの今後の活動の中でやってみたいことは
映画の劇版や、ゲーム音楽など、
映像に音楽をあてて作ってみたいとのこと。

最後に、これからの活動を通して伝えていきたいことを伺いました。

『カテゴライズされた枠組みの中に押し込まれてしまう、
自分をその中に押し込めて、その中で苦しんでいる人もしいたら
自分自身も自分にある「女性」や「ハーフ」「母親」「年齢」などのカテゴライズを
無視して自分が自分を自由にしてあげながら生きてみつつ
音楽もそういう気持ちで作り続けてみるので
どっかでそれを聞く機会があって、
その人の心が軽くなるきっかけになれたらいいなと思います。』

ON AIR LIST

  • MR RIGHT / MAE STEPHENS/MEGHAN TRAINOR
  • INNER CHILD / MAIKA LOUBTE
  • PRAISE YOU / FATBOY SLIM
  • LEAVE BEFORE YOU LOVE ME / MARSHMELLO/JONAS BROTHERS

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