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STORY

2023.02.11

俳優の片桐仁さん

++ Introduction ++

粘土造形作家として20年以上も
粘土を使って独特な世界観を生み出している片桐仁さん。
今回、スタジオには片桐さんの作品、
モアイ像の形をしたスマートフォンケースをお持ちいただきました。

モアイ像ということで重厚感を出すため、サイズは大きめ。
縦でも、横でも、独立して立つため動画も見やすい。
そして画面の上には爪楊枝を入れる場所まで完備されています。

片桐さんは現存するものに粘土を盛り作りあげる作風。
このモアイ像のスマホケースも既存のスマホケースに
粘土を盛り作り上げた作品です。

『話のネタになったんですね。
ガラケー時代も粘土を盛った携帯電話をずっと使っていて
それでコミュニケーションツールになるというか。
ただ彫刻でフィギュアとか作っても
「いいね」とか「こういうのが好きなんだ」とかで終わっちゃうんですけど
まさかの普段使いの道具として
持ち運びで使っているので、そうすると会話が生まれるというか。
初対面の方に「さっきから気になっていたんですけど、それはなんですか?」
ってなるんですよね。
やっぱりなんでそんなことするの?っていうのはあるし
話が転がっていくので、この仕事をしながらもアーティストをやると
ちょうどいい相性だったんだなと今となってはすごく思いますね。』

日常生活の中で使う道具たちを見て、
何かの形に似ているというところからアイディアが生まれるとのこと。

20年以上に渡って「粘土作品」を制作されていますが、
特に思い入れの深い作品は
高さ3メートル、幅5メートルの最大の作品、『公園魔』
公園にあるタコ滑り台の滑り台を地獄風にアレンジ。
こちらも発泡スチロールで土台を作ったところに粘土を盛った
片桐さんの粘土造形物。
スタッフさんと、お子さんと一緒に作り上げた作品ですが
作っている時も楽しかったとのこと。
片桐さん自身、
アーティストとして粘土の知識などを学んでこなかったからこそ
固定観念なく、
楽しく作品作りができているとお話ししてくださいました。



++ Until now ++

幼稚園年長の時にたまたま描いたロケットの絵が
郵便局に張り出されたり、
さらに小学校1年生の時の写生大会でも金賞を受賞。
このことから絵が上手いという実感があったことがきっかけで
図工が好きになったそう。
中学一年生の時にはゴッホ展を見に行った片桐さん、
そこで大人たちがお金を払って絵を見るという光景に衝撃を受け、
それから将来は絵描きになりたいと思うようになったそう。
しかし、当時のことを振り返り、いまだに不思議に感じることがあるとのこと。

『人の絵ってそんなに見ないですからね。
僕は絵は得意だったけど、大体クラスに僕より上手い人がいたので
「こういう時こういう色使うんだ」とか色々思っていたんですけども
それは僕が興味があるからじゃないですか。
だから今思えば
みんな、ゴッホ展のゴッホの絵のどこを見ていたんだろうと
いまだに思いますね。
価値があるから見ているってなってくるじゃないですか。
そのジレンマがいまだに僕の中にありますね。
「上手い絵」と「価値がある絵」の違い。』

大学は油絵を専攻しようと思い受験しますが落ちてしまい
唯一、補欠で受かった版画科で入学。
そこで版画科の同じクラスで
のちにラーメンズとしてコンビを組む相方の小林賢太郎さんと出会います。

『受験絵画はアートではないと当時は言われていて
そうなった時にみんな一回パニックになるんですよ。
僕とか賢太郎は現役だったから
上手ければいいと思って大学に入っていたので
美大に入ったらゴッホになれると思ったんですけど
「どうも違うな」って時に、
ダウンタウンさんの黒船が来まして
それで深夜にお笑いライブの収録とかを見たりして
賢太郎の家に行ったらお笑いのビデオが何十本もあって
次から次へと見せてくるわけですよ。
「こっちの方がアートじゃないか
美大で作品を作って評価されるのと、
自分の体を使って表現して評価されるのは同じじゃないか」
と言うわけですよ。
「え?」と思いながら
それでみんなの前で漫才したらめちゃくちゃウケたんですよ。
今までこんなに人に笑ってもらったことないくらい。』

その漫才を機に、お笑いをやってみようかと思うようになったそう。

++ Right now ++

最近は在庫を一切抱えないでデータを送ると
そのデザインの洋服を作ってくれるアプリにハマっているそう。
自分のためだけに作って買うこともでき、
それを自分で値段をつけて売ることもできるとのこと。

『ペットの服とかもありますからなんでもできるんですよね。
最初は犬の写真をただプリントしてトレーナーにしていたんですけど
なんでもいけるんなら悪ふざけでやってみようかって。(笑)
すごい楽しくて、こっちにリスクがない。
軽い気持ちでアパレルを展開できるという面白いですよね。』

片桐さんのプロフィールに
「趣味:ガンダム、ガンプラ、パトレイバー」とありますが
片桐さんがデザイン的に好きなモビルスーツは・・・

『主人公機のガンダムは全部好きかもしれないです。
流行りがあって、初期のゼータ、ダブルゼータくらいまでは
恐竜みたいに足がでっかくて身長が高くなっていて。
Vガンダムで一番でっかいサザビーが一番好きだったんですけど
それから時代を経てガンダムシードとか、オルフェンズとか
色んなものができてくると
最近、足が小さくなってきたりして
今回のエアリアルとかもすごく好きですね。
ちょうど良いんですよね。新しすぎず、古すぎず
他のガンダムと並びそうだし。良い塩梅ですよね。』



++ From now on ++

昨年の秋に久々に大きな舞台をしたところ
体調を崩されたそう。
さらにトレーナーさん曰く、片桐さんの筋肉は
左半身が異常に弱いとのこと。
今年も舞台が決まっているそうなので
それまでに体を整える習慣を作り、頑張りたいとか。

ミュージカル「SUNNY」
2011年に韓国で製作された
映画「サニー 永遠の仲間たち」をもとにしたミュージカル作品
6月26日?7月5日@東京建物 Brillia HALL
7月9日?13日@大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

俳優とそして粘土造形作家としても活動されている片桐さん。
アートに関する番組を担当されており
その番組では美術館のキュレーター方や
アーティストさんご本人からお話を伺っているとのこと。

『アーティストの方って歳をとらないんですよね。
この前、86歳の方にお話を聞いたんですけど
50年近く湘南の方へ住んでいて
海の絵をずっと描いているんですよ。
今、86歳ですよ!100ほど描くわけですよ。
どうですか?って聞いたら
「個展っていうのは残酷なもんですね、もっとこうしておけば良かったって
嫌な気持ちになります。」
って言っていて、もう良いじゃないですか!86歳ですよ!
「これを見たまえ!」ってなるかと思ったら
全然ならなくて、なんでですか?と聞いたら
104歳の先輩がいるって言ってて
だから50歳なんて全然だなと思っていて。
定年退職したら、その後の余生みたいな感覚じゃないんですね。
生涯現役でいるという意識が大事なんじゃないかなと思いましたね。』

ON AIR LIST

  • HERE IT GOES AGAIN / OK GO
  • WONDER / SHAWN MENDES
  • それいけ!ゾーキマン / 水木一郎
  • MOVE YOUR FEET / JUNIOR SENIOR

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