++ Introduction ++

今年デビュー20周年のアコースティックギタリストの押尾コータローさん、
改めて振り返ってみると、楽しい出来事が多かったからこそ
あっという間の20年だったと語る。
9月にはデビュー20周年の記念アルバム「My Guitar, My Life」をリリース。

『コロナの状況の中で、みんな落ち込んだり元気がないところで
僕が元気付ける方法として何かないかなということで
20周年もあって、やっぱりCDを作って
「押尾も頑張っているから、みんな頑張ろう！」という思いで
できたらいいなと思ってね。』

「一緒に頑張ろう」というファンの皆さんへの元気付ける意味でも
今回はベストアルバムという形ではなく全曲新曲で構成。
押尾さんといえば多彩な音色の数々、
今回の新曲たちの中にはウクレレで演奏している曲も。

『ちょっと曲作りに悩んでいる時に、楽器に力を借りるときがあって
ウクレレで作る時だけピュアな気持ちになれるんですよ。
ギターでやっている時は色々効果音を使ったりとか、音を重ねたりとか
マニアックな方へなりがちなんですけど
ウクレレはマイクだけ置いて、ウクレレプレーヤーじゃない押尾がつくる。
だから最初に簡単に弾ける曲を作ろうと思って
簡単に弾けて、だんだん難しくなってくる曲なんですけど
最初の入り口が簡単だったら「頭くらいなら弾けるかも」って思うじゃないですか。
それで作ったのが「マーガレット」だったり。』

2枚組となっているアルバム「My Guitar, My Life」
Disc2はコラボレーション集となっており
ハラミちゃん、葉加瀬太郎さん、キム・ヒョンジュンさん、
DEPAPEPE、中川晃教さん、上野耕平さん
という豪華なアーティストの方々と共演されています。



++ Until now ++

押尾さんがギターを始めたきっかけは中学生の頃・・・

『フォークギターを弾けると女の子にモテるんですよね。
でも男子はそのパワーでかなり上手くなるんですよ。』

しかし、思ったよりも難しかったことから
断念しようとしていたところ、友達から怒られ
仕方なく毎日5分、ギターの練習を続けていたとのこと。
そうして習慣づけた毎日の練習により、
手が段々と慣れてきて、
ギターを楽しいと思うようになり、
練習時間も自然と5分から徐々に伸び、
苦痛な練習が楽しい練習へ変化していったとか。

『これは友達が毎日チェック入れなかったら上手くならなかったです。』

押尾さんのギター人生に大きな影響を与えた友達だけではなく、
ギタリストの中川イサトさんの影響から
インストゥルメンタルのギターにのめり込んでいったとのこと。
中川さんから国内外のさまざまなアーティストを教えていただき
そこから今の押尾さんの多彩なジャンルを弾く
超絶技巧のプレイスタイルになっていったそうです。

デビューから20年経った今、押尾さんが思うギターの魅力とは・・・

『ギターってずっとヒーローなんですよね。
僕もインストゥルメンタルを聴き始めて、歌ものじゃなくても聴けたし
色んな大ヒットのインストゥルメンタルの人たちが出てきて
インスト良い！歌なくても良いと思えたんですよね。
だからギターの良いところだけの世界を
作りたいなと思うようになったんですよね。
魅力はギターは立ち位置ってフロントに行けるから良いと思いますよね。』

++ Right now ++

オフタイムでは映画が好きでよく見ているとのこと。
映像作品はアニメから洋画、邦画、ジャンル問わず見るそうで
最近は見るものが多くて大変だとか。
さらに好きな作品はもう一度見る押尾さん、
一番最初に海外ドラマにハマったきっかけとなった作品
「24 -TWENTY FOUR」をもう一度見た時には
意外と忘れているところもあって、
何回も楽しめ、違う発見にもつながるとお話ししてくださいました。

「スターウォーズ」そしてアニメだと「ガンダム」が特に好きな押尾さん。

『ガンダムとか特に奥が深いので、もう一回見るとまた違う。
もう一回時系列で見てみようとか
ファーストガンダムからスピンオフ作品など色々あるんですよ。
そういうのを続けて見ると、なるほど！って。
スターウォーズもエピソード?からの間のとかすごいんですよ！』



++ From now on ++

20周年記念アルバムに続いて初のアーティストブック
「KOTARO OSHIO 20th Anniversary Book My Guitar, My Life」
も発売されました。
これまでの押尾さんのヒストリーなど
貴重なお写真も掲載されているそうです。
ぜひ手に取ってみてください。

最後にアコースティックギタリストの押尾さんに夢を伺いました。

『夢はギターのインストゥルメンタルの素晴らしさを
もっともっと伝えていきたいし、
ギタリストで言うと大ヒットを出せたら良いなと思うんですけどね。
あとは楽器離れをしているという話を聞いたので
楽器がない音楽が流行ったりとか、
最近の人はすごく情報が忙しい中イントロを飛ばして聞いたりだとか
映画も倍速で見たりって聞いて「まじ！？」と思ったんですよ。
だからミュージシャン側も良い音楽を、
飛ばされない音楽を作らないといけないなと思いますね。』