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STORY

2022.11.19

株式会社RDS代表 杉原行里さん

++ Introduction ++

株式会社RDSの代表を務める杉原行里さん、
今回、RDSが先月開催された「国際福祉機器展」で
3つの新しいプロダクトを発表。

一つ目は「bespo」
人の座っている姿勢、特に車椅子ユーザーの
最適なシーティングポジションを示唆するロボット。
座角や車軸など測り
車いすユーザ自身が座り心地や漕ぎ心地を最適化。
将来的にはこのbespoで得られたもので
アルゴリズムを作り、車椅子に限らず
家庭の中の椅子にもデータ活用していく
といったところまで考えられているそう。

ただ、このbespoで判断された中には
いくつか最適なポジションがあり、
スピード感を最適とする人もいれば
乗っていて疲れないことが最適という人もいる。
なのでそのbespoで得られたデータを
調整できる車椅子が2つ目のプロダクト「MIGRA」なんだとか。

そして3つ目のプロダクトは「CORE-Ler」
歩き方を観測するロボット。
歩き方を解析し、医療、リハビリ、健康維持に役立てるものなんだとか。
そして将来的には歩き方から病気の早期発見を目指しているとのこと。

さらに手がけるプロダクトに対して、機能はもちろんのこと
デザインにもこだわっているそう。

『世の中の潮流としてはもカッコイイを求めているし
僕ら元々デザイン会社でもあるので
「カッコイイは正義」という言い方をしながら
その哲学のもとにプロダクトを生み出しているので。』



++ Until now ++

15歳でイギリスへ留学された杉原さん。
ただ、全く英語が話せない状態でイギリスに渡ったため
全寮制だった学校で最初は苦労したとか。

『環境って人を作るなって思うんですよ。
ソーシャルメディアなんか無い中で
ここで生きていくという決断しかないわけですよ。
そうなってくると逃げようっていう考える気が失せますよね。
けど楽しかったですよ、
すごく多感な時期にあの環境に置いていただけたというのは
僕の中では貴重な宝物というか。』

お父様がデザインのお仕事をされていたこともあり
気づかないうちに憧れがあったと振り返ってみて思ったそう。
そしてクリエイティブなお仕事の方へシフトしていった杉原さん、
その中でも医療器具などのデザインにも手掛けるようになったのは
お父様が入院している病院へ通っている時、
病院の建物の雰囲気に違和感をいただいたことがきっかけなんだとか。

『そもそもくらい気持ちなのにそれを助長するような壁の色とか。
それは仕方がないんですけども
点滴台、車椅子をとってみても、
そこにはまだ余地がある、余白があるなと思ったので
そっちになんとなく気持ちが傾いていって・・・』

お父様が他界されたあと、杉原さんはアメリカへ留学予定でしたが
ちょうどそのタイミングでリーマンショックが起こってしまい
RDSが危機的な状況だと考え、入社されました。

その後、2012年には
世界最軽量のドライカーボン松葉杖の開発をスタート。

『松葉杖って市場に出回っている多くが
レンタルユーザーを想定しているんですよね。
けど一生涯使う方もいらっしゃるんですよ。
だからイメージで言うと
毎日通勤で車を使うのに
レンタカーを借りているようなものなんですよ。
全然所有欲が満たされないじゃないですか。
じゃあ僕らはマイノリティーかもしれないけども
一生涯使う人たちの所有欲を満たすプロダクトを作ろうということで
できたのがドライカーボン松葉杖だったんですよね。』

実はこのドライカーボン松葉杖と
歩行解析の「CORE-Ler」を組み合わせ
アップデートさせようと考えているそうです。

++ Right now ++

お休みの日にはレーシングカートをされるそう。
一日中カート乗り、走っているそうです。

『みんなカートとか乗ると
最初怖いって言っている人たちも、
すごい笑顔になっているというのは発見ですよね。
おじいちゃんでも子供でも
みんな大体楽しくなっていって。
抜かれる抜かれないもそうですが
自分との対決なので、
マリオカートで一人で戦っている状態もできるので
そういう意味では結構みんな楽しんでくれますね。』



++ From now on ++

車椅子という名前ではなく
みんなが使えるカッコいいモビリティにしたいと杉原さんは語る。
近い将来、法改正により歩道と車道の考え方が変わるため
今は車道でしか走ることができない機器も
歩道で乗ることが可能になってくる。
そのためこれから必要になってくるのは
情報システムやGPS精度、モーター制御などの課題。
そこで杉原さんたちは新しいモビリティを開発に向け
モビリティのテストコースとして
埼玉県の研究開発機関の会社の裏にサーキットを作り
研究を進めているとのこと。

これからの時代、そういった歩道でも
走れるモビリティがどういうものがいいのか、
もっと話し合っていくべきだと杉原さんお話ししてくださいました。

『例えばホイルーである必要はあるのか、
四足歩行とか、段差越えるのが簡単じゃない?とか。
GPSの精度が上がれば、免許もいらないで自動運転ができるわけです。
色々な可能性があると思っていて
時代に応じて持つセンサーだったり、
どういうシステムになってくるのかは変わってくると思いますけども。』

現在、移動手段として鉄道やバス、タクシーなど
様々な乗り物がありますが、そういったものと
複合的に掛け算していくということを杉原さんは考えていらっしゃるそう。
今、ほとんどの方が持っている
電車に乗る時の電子マネー付きICカード。
杉原さんはこのカードと健康データを紐付け
駅を移動する場所だけではなく、健康維持の目的としても
活用できるのではとお話しくださいました。

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  • DON'T STOP BELIEVIN'(REGIONALS VERSION) / GLEE CAST
  • GOOD RIDDANCE / GREEN DAY
  • タクシードライバーブルース / 酔蕩天使

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