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STORY

2022.10.15

ミュージシャンの曽我部恵一さん

++ Introduction ++

この夏、アルバム『Memories & Remedies』をリリースされた
ミュージシャン曽我部恵一さん。
こちらのアルバム、曽我部さんがコロナにより療養中の時に
制作された曲達を収録。
療養中は歌ったり曲を作ったりする気力が出なかったそうですが
復帰した後のことを考え、リハビリ感覚で
ご自宅にあったおもちゃのピアノで弾いたことから始まったそう。 

『今までは「こういうことを歌いたい」とか
「こういう曲を作ってみよう」とか積極的な気持ちがあったんですけど
それが今回はなくて。あんまり何も考えず弾いてみたら
こういうものができたという感じで。
寝て起きて、ふわーっと音だして、また疲れて寝るんですよ。
だから夢の中なのか、現実なのか、その中間くらいでしょうね。精神的には。』

今回のコロナ禍は音楽業界にも大きな影響をもたらしました。
ライブも中止になってしまったりするなかで
音楽へのモチベーションがなかなか上がらなかったと語る曽我部さん。
そのようなコロナ渦で、音楽活動のほかに
下北沢に『カレーの店・八月』をオープン。
緊急事態宣言下でのオープンということもあり
始めはテイクアウトを中心とした販売に。
朝からカレーを作り、曽我部さん自身がお店の前で
「カレーのテイクアウトいかがですかー?」と声を出していたそう。

『大変な時期だったけど
何年もかけて準備してきたし、
お客さんが入れられないという一番最低なところから始めたから
もうこれは上へ行くしかないから。
一番下を知れたから逆にラッキーじゃない?って言って。
最初から満員なったりとか人気店になるというよりは
0からスタートできたから、よかったねってみんなで喋っています。』



++ Until now ++

曽我部さんの音楽のルーツは歌謡曲、教会の聖歌、映画音楽など。
中学生からはアメリカやイギリスのヒットチャートを聴くようになり
The Rolling StonesやThe Beatlesなど洋楽に触れるようになりました。

『ストーンズは人前でも自由な感じで出てきて振る舞って
それを見てみんなが喜んでいる。
そんな仕事を自分もやりたいと思って、
ミュージシャンになりたいとその時思った。』

Sex Pistolsの音楽にも影響を受けており
それまで、希望を与えたり、
美しい恋愛のシーンを届けるのが歌だと思っていたそうですが
自分のモヤモヤしたことや、自分の中にある形にならない怒りを
ぶつける音楽をやっても良いんだとSex Pistolsの音楽を聴いて感じ、
曲作りの影響を受けたアーティストだと
曽我部さんはお話ししてくださいました。

サニーデイ・サービスではフォーク色が強い音楽でデビュー。
バンドを始めた頃はロックな音楽に挑戦していたそうですが
なかなか芽が出ず。
周りには演奏が上手な人や、
良い詞を描く方がたくさんいたこともあり
これではロックで進んでいくことは難しいと感じたそう。
そこで誰もやっていないような音楽でやらないと目立てないということで
フォークの路線へ変更したそう。

最近ではお子さんの影響もありボカロにも興味があるとのこと。

『ラップが好きだったんですけど
さらにボカロの曲って、それを飛び越えて
もっと現代の人が持つ心の状況をすごい密度で言っているなと思って。
ヒップホップって文化的なところもあるから、
例えばヒップホップの言葉とかファッションとか振る舞い方とか。
でもボカロってそもそも人間じゃないので
それを飛び越えているのが、さらに進化したものだな思って。
面白いなと思って衝撃を受けています。』

++ Right now ++

シングルファーザーとして3人のお子さんを育てる曽我部さん。
次女は高校2年生、三女は中学2年生という
多感な時期でなので、接し方が難しいとのこと。

『僕が何気に言ったことでも、
向こうは人生の一つの重要な良いことでもあるだろうし
すごく傷になるかもしれないし
という風に受け取ると思うんですよね。
そんなことを僕は何も考えずに言っているんだと思うんですよ。
だからちょっと気をつけないとなとは思っています。』

曽我部さん自身も学生の時は親御さんとの接し方に
悩んでいた時期があったそう。
なので同じ空間で生活している以上、
嫌になる存在にはならないように心がけているそうです。



++ From now on ++

『サニーデイ・サービス -Autumn Tour 2022-』の真っ最中! 
東京は、10月28日(金)恵比寿 LIQUIDROOMにて行われます。
ぜひチェックしてみてください。

曽我部さんが今後、音楽以外で挑戦してみたいことは俳優業。
これまで何度か演技をする機会はあったものの
役としては、ご本人役が多かったそう。
なので今後は全く別の役や、曽我部さん自身から離れた人物を
演じたいとのこと。

そしてご自身の音楽活動のこれからの目標も教えていただきました。

『ずっと思っているのは良い音楽を作りたいと思って。
で良い演奏をしたい。良いライブをしたい。
自分が「今日はいいライブだったな」と思えるライブをしたいというだけかな。
家族や周りの友人、世界の幸せはもちろん思うけど
自分の個人的なことで言うと
やはり音楽なんですよね。
良い曲を一曲でも作りたいなと思っています。』

ON AIR LIST

  • GOTTA HAVE YOU / WEEPIES
  • ダンス / 曽我部恵一
  • ROCK 'N' ROLL DOCTOR / LITTLE FEAT
  • MEMORIES / MAROON 5

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