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STORY

2022.10.08

モデルで絵本作家の浜島直子さん

++ Introduction ++

モデル、タレント、ラジオDJ、絵本作家など
様々なジャンルでご活躍されている浜島直子さん。
その中でも18歳からスタートし現在まで続くモデル業は
浜島さんの現在の活動の基盤となっています。

長きにわたりモデルとしてご活躍されている浜島さんに
モデルの魅力について伺いました。

『モデルの仕事って自分が主役ではないじゃないですか。
着ている服が主役だったり
ビューティーページだったらメイクが主役だったりして
いかにこの洋服のシルエットを魅力的に見せるかとか、
どうやってポーズをして温度というか、空気感を表現するかとか
洋服が主役であるから、みんなで制作者として
スタッフ全員で考えるっていうのが、すごく好きなんですよね。』

最初の頃はモデルの活動の中で
“自分”を出そうと考え悔しさや苦しさが多かったそう。
ですが「服が主役」と考えるようになってからは
気持ちが解放され、ストレスが減ったという。
そう考えるようになったきっかけとは・・・

『「雑誌に載っていた浜島さんが着ていたのがすごく素敵で買いました。」
とか頂いたお手紙に書いてあったりとか
私が着ていたあの服が素敵に見えたんだというのが
すごく嬉しくてモデル冥利につきるなと思ったことが何度かあって
それで「自分が自分が!」っていうよりも
良い意味で動くマネキンとして職人として
どうやったらこの服が魅力的に見えるかなと思ったほうが
結果、私も、発売された女性誌とか見た時に
気持ちよくページがめくれるなと思ったんですよね。』

現在ではモデルの活動のほか
絵本作家として、『ねぶしろとおいしいまる』など何冊もの絵本を出版。
浜島さんと旦那さんのアベカズヒロさんとで文章を考え、
友人でもあるイラストレーターの平澤まりこさんが画を手掛けています。
元々浜島さんもアベカズヒロさんも絵本好きで、
インテリアとしても読み物としても何冊も所有されていたそう。
なのでいつか二人で絵本を作るというのが夫婦の夢だったとか。
その後、平澤さんで出会い、友人になったことから作画を依頼。
絵本を作るという夢が見事に実現。

2冊目の「しろ」は妊娠中に制作。
お腹の中のお子さんに向けたメッセージを込めて作られました。
一作目、二作目は子供だけではなく、大人が読んでも
楽しめる絵本をですが
出産し、子育てを経験してから作った三作品目は
幼児向けの絵本になっています。



++ Until now ++

子供の頃は男の子と一緒にわんぱくな日々を過ごされていたという浜島さん。
しかし、中学生頃からは洋服が好きになり
紙の着せ替え人形を作って洋服をデザインして遊んでいたとのこと。
そのことから洋服に興味を持った浜島さんは
女性誌を読むようになり、モデルの世界に興味を持ち始めたそう。
その後、高校三年生の夏休みに
ファッションショーを見に行った会場でスカウトされ、
モデルの道へ進まれました。

浜島さんといえば、モデルの活動はもちろんのこと、
テレビ番組のレポーターとして、
これまでに50カ国を周り、レポートされてきました。
時には過酷なロケもあったそうですが、
振り返ってみると楽しかったと語る浜島さん。

『モデルの仕事とは全然違う制作サイドというか。
モデルは服が主役で、
レポートは現地の方々や遺跡が主役で
それを私たちがどう魅力的に伝えるかというのが
主役が変わるんですけど、自分の役割も変わるから
すごく面白くてハマりました。』

中でも浜島さんが印象に残っているロケは
ボリビアのチパヤ族という少数民族の取材。
彼らは標高の高い地で湖のフラミンゴを獲り
日々、生活を送っています。
ですが、乾いた大地なため野菜も育たず
フラミンゴが貴重な食料になっているそう。
そんな環境の中での生活を見た浜島さんは
「どうしてここで生活をしているのか」と質問しました。
そこで返ってきた彼らの答えは
「なぜ、ないものばかり数えるのか。」

『風が強いんだったら入り口を小さくすればいいし
北から吹くなら、方角を変えて南にすればいい。
なぜないものばかり数えるのって言われた時には
本当にまさにハンマーで頭を殴られるってこういうことかって。
自分の凝り固まったものさしで相手を測っていたなと
すごくショックで反省しました。』

++ Right now ++

お子さんを出産される前はよく編み物をしていたそうですが
子育てでなかなか思うように作業ができなかったため
離れてしまっていたとのこと。
今はお子さんも大きくなり、余裕ができたので
再開を考えているそうです。

現在、シーズーを飼っており
12歳になる愛犬が可愛くて仕方がないと語る。
保護犬だったそうで最初は全然懐かなかったそう。

『ご飯の器を下げようとしたら指を噛まれたりとか
結構、人に慣れるのに時間が掛かったんですけど
1ヶ月くらいしてからかな。
手からご飯を一口ずつすくってあげていたんですね。
人間の手はこんなに優しいよって教えてあげたくて。
そしたら1ヶ月後に初めて膝に乗ってきた時に
静かに泣きました。(笑)
最初はこの子を幸せにしてあげなきゃと思っていたんですけど
違う。それって変だなと思って。
「幸せにしてあげなきゃ」じゃなくて、
幸せに一緒になるんだって、この子からも私は幸せを貰うし
だからどっちが上とか下とかではなくて
家族として暮らしていくんだと思って。
何回も「なんで指噛むの!」と思ったけど
時間をかけて焦らずゆっくり取り組もうと。』



++ From now on ++

来春の出版を目標に自身2冊目となるエッセイを執筆中。
今回はご自身の洋服のことから
ある方との思い入れのあるアイテムなど
「洋服」をテーマに書かれています。

『元々、書くことが苦手だったんですよ。
苦手意識がすごくあって、
ブログも日記もやったことなかったんですけど
お声がけいただいて
実際に書いてみたら、すごく難しいだけれども
自分の思っていたことを文章にして表すとスッキリするというか
こんなに物事をどんな距離感で測るか
自分で決められるんだと思って、それが面白くて
下手くそながらにもちょっと書くことが楽しいなって思えてきたので
今ラストスパート。年内残り何本かを書いているところです。』

最後に今後の活動を通して伝えていきたいことを伺いました。

『私が着させていただく服って
ラグジュアリーなハイブランドというよりも
日常のさりげない洋服がとても多くって
私の書くエッセイも日常のひとネタとか
日常で起こることが多いので。
でも日常って当たり前じゃないですよね。
今、世の中が戦争とか、いろいろ物騒だったりとか、
この日常の当たり前が、いかに尊くて大事なのか
インスタを通して失敗談を書いたりすると
みんな「ウチも!」とか、肩を叩きあっているような感じがして
日常の面白みとか、
そういうことの大切さを伝えていけたらいいなと思います。』

ON AIR LIST

  • CAN’T GET OUT OF THIS MOOD / SAMARA JOY
  • DREAM A LITTLE DREAM OF ME / LOUIS ARMSTRONG
  • HOT MILK / TICO MOON
  • AS IT WAS / PREP

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