++ Introduction ++

今年、茶道エッセイ第二弾『今日もお稽古日和』を発売された
モデルのはなさん。
茶道歴6年のはなさんが、お稽古でどういうことが行われているのか、
体験した中で起こった失敗や学びを、ご自身の言葉で綴られた
エッセイ集となっています。

『お稽古がすごく楽しいんですよ。
お庭だったり茶室だったり、その空間が異空間で
普段は東京でお仕事していたり、生活していると
ガチャガチャしているじゃないですか。
その茶道会館に一歩足を踏み入れるだけで
日本の四季が感じられたり、心と体が解放される感じもするし…』

月に２回、お茶のお稽古へ足を運び
お稽古をされている、はなさん、
季節によっていろんなお手前のお稽古があるため
前回やったことを忘れていたり、
失敗してしまったりすることもあるそうですが
そういった経験も、
「自分はこんなことも知らなかったんだ！」という発見にもつながり
楽しい時間になっているとのこと。

そういったお茶のお稽古によって
日常生活にも変化が出てきているそう。

『例えばお皿を並べる時、指先を揃えちゃったり、
知らない間に出てきているような気がします。
少しずつでも良いのだけれども
自分の気づかないところで
お稽古で習っていることが滲み出ていれば良いな
と思いながら頑張っています。』

茶道を始めてから日本の文化を広く知ることができ
今住んでいる日本という国を好きになれるとお話ししてくださいました。
『祖母から受け継いだ着物の着る機会を増やしたくて
茶道を習い始めたのが大きな理由になっていて
例えば着物のことだったり、
お茶の道具一つ一つに職人さんの想いが込められていて
それを知るだけでもすごく心豊かになるし、
あと掛け軸がかかっていると、そこには禅語が書かれていて
それによって季節をより深く感じることができたり、
あとは抹茶の香りとか、松風やお湯が沸く音、
夏場だったら洗い茶巾といって茶碗に入っている水を
シャーって建水という道具の中に流すんです。
その音が涼を演出する。
お客様に涼やかな気持ちになっていただこうという演出だったり
ちょっとしたことが日本人の素敵な部分を表しているなって思いますね。』



++ Until now ++

はなさんといえば、いろんな趣味や肩書きをお持ちで
その中の一つに「日本パンダ保護協会のパンダ大使」も。

学生の頃には遠足で行った上野動物園で友達から
パンダのオブジェを見て、パンダに似ていると言われたこと始まり
パンダが好きになっていったというはなさん、
2003年から日本パンダ保護協会のパンダ大使に就任。
これまでメディアなどで
パンダの可愛らしさや、パンダ好きを発信されてきました。

パンダの魅力としては、なんといっても体の白黒の部分。
なぜこの白黒の柄になったのかははっきりとは判明していないとのことですが
一説には目の周りの黒い部分の「アイパッチ」と言われるところは
敵から大きな動物に見えるように黒くなっているとも言われているそう。
そしてパンダの行動も可愛いそう。

パンダによってそれぞれ性格が違うので
比較して見てみるのも面白いとのこと。

『リーリーは「おっとリーリー」って言われているんです。
おっとりしているのがリーリーで
シンシンはリーリーの奥さんになるんですが
本当に食いしん坊で、ずっと竹とか笹とか食べていて
なんなら「草刈機」とも言われていて
周りにある草をむしり始めて、それを食べ始めてしまったり
それくらい食いしん坊で、すごく大らかな性格をしていて…』

そんな個性的なパンダたちの中で
はなさんが特に推しているのが「シャンシャン」
その可愛さに惹かれて、一時期は「毎週パンダ」と名乗っていたほど
上野動物園に通っていたそう。

『シャンシャンはすごくやんちゃで食いしん坊で
自分の意思をはっきりと人間に伝えられる子なんです。
人参が嫌いだったりして、
結構、パンダはみんな人参を一本丸ごと食べるんだけど
シャンシャンは人参が嫌いだから飼育員の方が
わざわざみじん切りにして、毎日出すんですよ。
でもよっぽど嫌いなのか
人参の上に座っちゃったりするんです(笑)
その代わりに、リンゴが大好きで。
好き嫌いがすごくはっきりしている子ですね。』

++ Right now ++

今、プライベートでハマっているのは
野球を観ることだと語るはなさん。

巨人ファンであり、
家で野球中継を見ながらご飯を食べたり
東京ドームに試合を観戦しに行くほど大好きなんだとか。
そんなはなさんが思う、野球の魅力は
人間味が溢れているところ…

『やっぱりプロのプレーヤーたちが揃う場なので
皆さん技を持っているんですが
ちょっとした気持ちの変化だったり
あまり得意じゃない選手が現れたりすると
一気に自分の持っている持ち味が崩れたりするのを
分析するのも楽しいし、
やっぱり応援しているチームがあるから
毎回、自分が監督になった気分で、
すごく文句ばっかり言ってますね。(笑)』



++ From now on ++

扶桑社「天然生活Web」で
毎月「はなのお菓子」を連載中。
オリジナルで簡単に作れるお菓子のレシピを紹介しています。

そして今後の活動としては
パンダ大使として活動を増やしていきたく、
そのための構想も考えているとか。

『最終的にはパンダ保護の資金を集めて
年末、シャンシャンが
中国に行ってしまうという予定が組まれていますので
それに向けて少しでもシャンシャン、そして他のパンダたちの
役に立てることをしたいなと思って頑張っています。』

現在、飼育下にいるパンダは550頭くらいまで増え
絶滅危惧種から外れてはいるものの
それでも野生のパンダの数は1864頭と少なく
今度はその飼育されているパンダたちを自然に帰すという取り組みが
パンダ保護施設で行われているそう。

パンダや仏像など
元々好きだったものをお仕事に繋げられた秘訣とは…

『例えば仏像は知り合って
私がまだモデルを始めてすぐくらいだったんですけど
「果たして仏像を勉強して、今後自分の仕事に役に立つかな？」
って考えたこともあったんですけれども
ちょっとそこはわからないけど
とにかくその時にすごく好きなことだったから
これは勉強したいと思って、大学卒業してからも追いかけてきたことで
それが自然と仕事に繋がっていったんですよね。
だから私が好きなことを仕事にさせていただけているのも
本気で好きだからかなって、今振り返ってみて思います。』