J-WAVE 81.3 FM
SATURDAY 21:00 - 21:54

STORY

2022.05.21

時計ジャーナリストで 高級時計専門誌『クロノス日本版』の編集長、広田雅将さん

++ Introduction ++

高級時計のディテールや技術などにフォーカスしたマニア向けの
高級時計専門誌、「クロノス日本版」。
そんなマニアックな高級時計専門誌の編集長を現在務めているのが
時計ジャーナリストとしても活躍されている広田雅将さん。
最新刊は創刊100号記念特集として
世界の時計好きたちが「未来に残る時計遺産」をセレクトしています。

時代の変化やライフスタイルの変化とともに、
時計の存在価値も変化。
一昔前は服装がジャケットやスーツなどに合わせるために
カッチリとした時計が人気だったそうですが
今は服装も割とカジュアルに変化してきたため
そういった服装にでも合う時計が求められているそう。
さらに今やデジタル化が進んだ影響からか、
手作業で作られたのが感じられる時計も注目を集めているとか。

文字盤の部分の色にも時代と共に人気が変化しているそうで
これまでは銀や黒がポピュラーでしたが
ここ10年ほどで青やグレー、ピンク、緑、黄色など
様々な色のもの出てきてるそうです。

カジュアル化の一環として様々な色ができていたのもありますが
そのほかにもスマートウォッチの登場により差別化を図るため
時計本来のデザインを見つめ直したことからカラフルになったとか。
さらに、時代の変化とともに時計技術も進化したことで
これまで出しづらかった色も、
最新技術により出せるようになったことも理由の一つのようです。

色以外にも技術革新が進んだことで時計本来の機能にも
変化が現れているとか。

『オリエントスターが乗せたシリコン製ガンギ車という部品があるんですけど
あれを機械式時計に乗せるとめっちゃ性能が上がるんですよ。
正確さと、ゼンマイの持続時間が伸びるんです。
例えとして、乗せたのと乗せる前とでは
ザクとシャーザクくらい違う。
そのくらい極端に変わってしまう新素材を入れている。』

最近の人気のダイバーズウォッチ。
これもまたカジュアル志向になった今、
スーツにも普段の服装にも
合わせられるということで人気なんだとか。

『一つ大きなポイントをあげておくと
時計のデザインってメガネと同じなんですよ。
時間を示す針とかインデックスとか、ベゼルだとか
こういうところが太ければ太いほどスポーティーでカジュアル。
細ければ細いほどフォーマルでドレッシー。
ダイバーズウォッチってメガネのデザインに例えると
全体的に太いじゃないですか。
だからスポーティーでカジュアルに見えるわけですよ。
なんとなくスポーティーにいきたいなっていう人が選ぶのは当然。』

エプソンはこのダイバーズウォッチを作るノウハウが
ものすごくあると語る広田さん。
そして、オリエントスターのダイバーズウォッチは
一般の方でも親しみやすい時計になっているとのこと。



++ Until now ++

12歳ごろから本や雑誌を見て
時計に魅了されていたそう。
その後も、ずっと時計は好きだった広田さん。
時計ジャーナリストとして活動し始めた経緯とは・・・

『時計が好きで普通に会社員をやっていたんですけど
なんとなく普通の勤め人が合わないから
時計が好きだから時計で食べていけたらいいなと思って
出版社の門を叩いて「書けますか?」って聞いたら
「書いてみて」って言われて、そこからなんとなく
仕事として続いているっていう感じですね。』

そんな広田さんが今、思う時計の魅力とは・・・

『僕、あちこち出かけるのが好きなんですけど
ここに行くんだったら、こういう時計をつけていこう
というイメージができるじゃないですか。
それってすごく面白いなと思っていて
持っているものを変えることによって
気分を変えられるって
時計でそれができちゃうから良いなと思って
そう考えると、次ここに行きたいから
こういう感じの時計が欲しいみたいな感じで
暇があったら頭の中で妄想しているわけですよ。』

日本製の時計は海外から見ても
以前から安くて高性能という認識はありましたが
それに加え最近は品質の高さ、作りの良さも評価されているそう。
そして今ではSNSなどが流行したことで
映える写真を撮るために、かなり寄りの写真を撮ることも増えたため
作りの良いのが写真を通してわかり
日本製の時計の評価されるようになったとか。

++ Right now ++

時計以外にも学生時代から、鉄道が好きだった広田さん。
今でも趣味で電車を乗りに行くとか。

『鉄道もですが、旅が好きなんですよね。
時計趣味と繋がるものがあって
上野駅に行って電車に乗って降りて
違うホームの夜行列車に乗ったら
青森とか金沢に行けたわけじゃないですか。
ちょっと先に非日常があるってすごく僕は面白いなと思っていて
時計を変えるのもの同じだと思っていて
時計を変えると気分も変わる。
そういう感じでどんどんと気分を変えていく趣味として
旅行であるとか、鉄道ってすごく思います。』

時計マニアの中でも旅につけていく時計に
それぞれこだわりがあるそうで、
個性が現れているとか。



++ From now on ++

次回の特集は時計の見本市が開催されたこともあり
時計の新作やトレンドを取り上げる予定とのこと。
今年の時計のトレンドはやはり「色」
様々な色が出てきているため
ファッションで時計を楽しみやすい時代になってきているとのこと。

時間を確認するための手段として時計以外にもありますが
持っていて満足する時計というものが
金額問わず、需要高まっていくと考える広田さん。
なので時計というものの作りがより精巧になり、
楽しめるものに進化していくのではと
お話ししてくださいました。

時計業界の未来として
今後、日本製の時計が海外にもっと出て欲しいと思っている広田さん。
安くて高性能だけではない、それ以上のものを作っているということを
世界に広めたいとのこと。

『オリエントスターを見ていても思うんですが
日本製の時計らしい個性みたいなものも出てきたじゃないですか。
それって世界に通じるものだと思っていて
今後ますますそうあって欲しいなって思いますね。
それは個人的な願いとして、
クロノスとしてサポートしていきたいポイントですね。』

ON AIR LIST

  • LIGHTENUP(BREAKBOT REMIX) / PARCELS
  • WHAT DO YOU MEAN? / JUSTIN BIEBER
  • TWO THOUSAND YEARS / BILLY JOEL
  • A LOVER'S CONCERTO / SARAH VAUGHAN

ARCHIVE

MESSAGE TO STUDIO

メッセージを希望する方は、
下のボタンから専用フォームにて送信ください。

メッセージを送る
  • ORIENT STAR

INSTAGRAM

HOME