++ Introduction ++

昨年11月に「毎日食べる。家で、ひとりで。」を
出版された料理家の渡辺康啓さん。

コロナ禍により、なかなか外食ができない時期に
日々の自炊の記録をつけていたそう。
その中で発見した美味しく料理を作るコツやヒントを
詰め込んだレシピ本。

『冷蔵庫の中にあるものを使ってというのは基本にあって
そこでやはり1人で生活していると食材が残ってしまい、
外で食べた方が安上がりっていうんですがそうじゃなくて、
あるものをどういう風に展開して生かしていくかみたいな
飽きずに展開して食べていくにはどうすればいいか
というのはすごく考えながらやっていましたね。』

「毎日食べる。家で、ひとりで。」の中で
寒い今の時期にぜひ作っていただきたいと
渡辺さんにオススメ頂いたレシピは
「牡蠣のバター焼き」。
醤油・酒・みりんが小さじ２と同量になっており、
わかりやすい味付けで簡単ですが絶品！

今回のレシピ本では渡辺さんが
実際にお店で食べて美味しかった料理を
ご自宅で再現されたものも掲載されているそう。

『何が入っているのかなとかそういうことじゃなくて
何がこの料理の美味しさなのかみたいなことから
考えて作ることが多いですかね。
「食感が混ざっているから美味しいんだな」とか
味そのものというより
「なんでこの料理は美味しいんだろう」
というところを探す感じですかね。』



++ Until now ++

大学進学のため一人暮らししたのを機に
ご自身で料理をするようになった渡辺さん。
大学時代から料理を作っては、ご友人を招き
一緒にご飯を食べるということをされていたそう。

元々は料理の道ではなく
ファッション業界で働かれていたそうですが
料理は引き続き好きだっため、
スコーンを作ったりして、職場に持って行ったり
仲の良いお客さんにもスコーンを渡したりしていたそう。
すると、そのお客さんから誕生日パーティーで
料理を作って欲しいと声がかかり
料理を振る舞ったところ
「渡辺くんは料理の方へ行ったほうがいいんじゃないかな」
と言っていただいたことがきっかけとなり食の道へ。

ファッション業界のお仕事を続けながら
お休みの日は結婚式の披露宴などのケータリングをスタート。
その後、料理教室を初め、
本格的に料理家としての活動を始められました。

そんな渡辺さんに
ご自宅で美味しく料理を作るコツを伺ったところ
レシピの字だけを追うのではなく
そこに掲載されている料理の写真や
今作っている料理をしっかりと見ることが重要なんだとか。

『出来上がりの写真とかが乗っているんだったら
どれくらいの大きさに切ってるのか、それをしっかり見る。
それって文章からだと拾いにくい情報なんですよね。
あとは素材が鍋の中でどういう風に変化していくのかというのを
見ないとわからないというか
本に「3分焼く」と書いてあっても、
3分焼いているうちに
どういう風になっていくかっていうのを見ていると
それってその料理以外にも使えるようになるんですよ。
「この鍋でこのくらいの火で焼くと素材ってこうなるんだ！」
っていうことがわかってくると違う料理を作る時でも
その経験って使えるんですよね。

++ Right now ++

昨年から犬を飼い始めた渡辺さん。
今は愛犬と遊ぶことにハマっているとのこと。

『おうちの中でタイヤの引っ張り合いっことか
いろんなことするんですけど
一緒にゴロゴロしちゃうんですよね。』

愛犬のご飯にもこんなこだわりが・・・

『うちはフードはドライをあげています。
何かあって避難所とか行った時に
ドライフードが食べれないと大変なんですって、
手作りのものしか食べない子になってしまうと。
日本は規制が緩くて色々入っているものが多いので
海外で作られている
割とちゃんとしたフードを選んであげています。』


そして、愛犬以外に
今ハマっているものは「漬物」。
中でも発酵白菜にハマっているとのこと。
白菜と塩だけで
置いておくだけで発酵し、
作れちゃうというシンプルなものだとか。
発酵白菜を使った鍋も人気があり、
他にも渡辺さんはご自身で発酵白菜を
炒め物や、マヨネーズと混ぜてタルタルソースを作ったりと
活用されているそうです。



++ From now on ++

コロナの状態が落ち着いたら
全国各地を巡り料理教室や料理会を開き
その土地で採れた素材を使い、
美味しいものを伝えていきたいと渡辺さんは語ります。
料理教室ではイタリア料理の形式で
４皿のコース料理をメインとして開いていますが
今後は新しく定食の料理教室も開催していきたいとのこと。

新たな料理教室については渡辺さんのInstagram等で
情報発信されるそうなので、
ぜひチェックしてみてください。

そして、海外に行けるようになったら
これまで何度も訪れたことがあるイタリアや中国でも
まだ行った事のない地方へ行き
未開拓の食と出会いたいとのこと。