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STORY

2022.01.08

パラアーチェリー選手の岡崎愛子さん

++ Introduction ++

昨年開催された東京パラリンピックでは
準々決勝に出場された
パラアーチェリー選手の岡崎愛子さん。

これまでパラリンピック出場を目標にされていたこともあり
国立競技場での光景は
2度と忘れられないものになったと話す岡崎さん。

さらに今回の大会はアシスタントとして
お母様も出場、
開会式を一緒に出ることができたのが
思い出に残っているとも話しくださいました。

選手たちが開催期間
生活の拠点とする選手村では食事が美味しいことはもちろん、
ボランティアの方とすれ違うたびに
「応援しています!」「頑張ってください!」
と言った声をかけてくださったりと温かい空間だったそう。

岡崎さんが出場された50メートル先の的を狙うクラスは、
その的の中心部分はなんと直径8センチ!
渋谷の109のビルがおよそ50メートル、
そして8センチは大体Suicaカードくらいの大きさ。
なので、岡崎さんは地上から
渋谷の109の屋上にある
Suicaカードを狙っているようなものなのだとか。
そのため手元の1mmのズレや天候により
競技の勝敗を左右するとのこと。

そんなパラアーチェリーの見所とは・・・

『決勝トーナメントって、対戦相手と一対一で
交互に打つんですけど
相手が何点取ったかとか、自分が何点取ったかとか
勝ってるか負けているかすぐにわかるんですね。
だから一射、一射の緊張感を
感じてもらえるんじゃないかなと思います。』



++ Until now ++

何かスポーツをしたいとずっと考えていたところ、
東京パラリンピックの開催がきっかけとなり、
アーチェリー経験者である、お母様から勧めで
アーチェリーを始められた岡崎さん。

2014年に初めて弓を持ち
2019年の世界選手権では3位となり
東京パラリンピックの出場権を獲得!

岡崎さんは四肢麻痺なため
アーチェリーの弓を持つのが困難であったり
弓をひくのも難しいところからスタート。
これまでいろんな工夫をしたり、練習を重ね
4年の年月をかけ
50メートルの距離を打てるようになったとのこと。

集中力が勝敗の鍵となるメンタルスポーツのアーチェリー。
予選では72射の合計点で競われるそうですが
かかる時間は2〜3時間。
その間、ずっと集中しているというのは難しいので
岡崎さんは打つ時だけ集中し、打ち終わったら抜くといった
オンオフを切り替えるようにしているそう。

高校時代には愛犬と共に、
フリスビーをキャッチさせる
「フライングディスクドッグ競技」で
全国大会に出場された経験も。
ですが、元々は犬が苦手だったそう。
妹さんの代わりに犬の世話をし始めたことがきっかけに
だんだんと好きになり
一緒に何かをしたいなと思っているところに
ドックスポーツと出会い、
フリスビーに興味を持ち始めたそう。

小学生の時はテニス、中学ではソフトボールに励み、
体を動かすことがずっと好きで、
そして今、アーチェリーに出会い、選手として活躍されています。
アーチェリーを続けている今のモチベーションは・・・

『競技をやるんだったら
私は上を目指したいと思っていて
だからやっぱりパラリンピックっていうのは大きい存在ですね。
それがあるから頑張れる感じはしています。』

++ Right now ++

パラリンピックが終了し、
やっとプライベート時間が作れたということで
以前からやってみたかったという
オンラインゲームのファイナルファンタジー¬ XIVを始め
やり込んでいるとのこと。

『これはオンラインなので
知らない人と一緒にゲームをクリアしていったりするのですが
それがまた面白い!
もちろんストーリーも面白いですが
いろんな人と協力しないとクリアできなかったりして
それが面白いのと、
あとは交流とかチャットしながらゲームしていくので。』

岡崎さんは音楽を聴くのも好きで
よくライブに行かれていたそうですが、
今はコロナ禍ということもあり、
ライブ映像を、音響環境が整ったご自宅で見ているのが
リラックスタイムになっているとか。



++ From now on ++

次回のパリパラリンピックでのメダル獲得を目標に
今後は競技生活を送っていきたいと岡崎さん。

パラリンピックを見て、アーチェリーを始めたという方が
増えてきたそうですが、それでもまだ
岡崎さんのW1クラスで競技しているのは数人しかいないそう。
なのでこれからもっと競技人口を増やしていきたいとのこと。

今は体験できる場所が少なく
気軽に始められないという点や
今回、岡崎さんが出場されたクラスは
テレビ中継されていないなど
目に触れる機会が少ないという点も
なかなか競技人口が増えない
一つの原因なのではないかと。

競技人口以外にも今大会をきっかけに
タクシーやエレベーターなどバリアフリーなエリアが増えたり
困っている時でも声をかけて助けてくれる人が多くなったと
感じている岡崎さん。
そんな今、バリアフリーをより広げるために
私たちが必要なこととは・・・

『バリアフリーって障害がある方だけのものじゃなくて
もしかしたら私みたいに
突然事故に遭って車椅子ユーザーになるかもしれないし
だから将来の自分のためになるかもしれないので
他人事じゃなくて、いつか自分のためにもなると思ってもらえると
嬉しいなと思っています。』

最後に岡崎さんの夢について伺いました。

『パラリンピックでメダルをとって
家族にかけてあげたいというのがあります。』

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  • HEROES / ALESSO FEAT. TOVE LO
  • 君に夢中 / 宇多田ヒカル
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