++ Introduction ++

NEWアルバム『Transmute』をリリースされた
ミュージシャンで俳優のDEAN FUJIOKAさん。

日本語にすると「変異」といった意味の
アルバムタイトルの『Transmute』、
このタイトルに込められた想いとは・・・

『コロナの影響ってすごく大きかったと思うんですね。
自分が日々生活していて
変化しなきゃとかいう次元じゃなくなったっていうんですかね。
先天的なDNAの生物のシナリオとかあるじゃないですか、
それが後天的な何かの環境の影響とか
何か歳を取るとか、そういうことでDNAレベルで
変化が起きるような、エピジェネティクスの考え方というのが
しっくりきたんですよね。
だから細胞レベルで変化したいなと思って。』

そんな今回、「変異」を感じさせるような曲というのが
「Plan B」と「Sekken」

コロナ禍での楽曲制作となった「Plan B」。
サウンド、そして構成自体が変異を感じさせる曲となっておりますが
DEANさんはこの楽曲について
メタルや昔のクラシックに通ずるものがあると感じているそう。

そして「Sekken」は今回のアルバムの最後に位置している曲ですが
この曲を聞いてから、もう一度最初からアルバムを聴き直すと
また違った感じ方になるといった
アルバムに変異を与えている曲になっているそう。

現在、ツアーの真っ最中のDEANさん。
コロナ感染拡大予防のため、お客さんの声援は禁止されていたり
お客さん同士の距離を取ったりなど
まだまだ規制が伴いながらのライブとなっていますが
それでも来ていただいたお客さんに
座りながらでもライブを
楽しめるような演出を重点的に考えられたそう。
そして考えついたのが
ライブそのものに物語をつけるといった
歌劇やオペラのような演出。
そこにより惹きつけられるような要素として
ホラー映画のような
フォーマットで作られたとのこと。

『一個前の時は配信でしかできなかったじゃないですか。
だからその時にいろんな気づきがあって
やっぱりそれがあったから今、有観客でも
規制がある状態でも、そこにお客さんがいる意味を感じ
演目作りが具体的にどうやったらいいかわかったので
だから配信ライブやったことがすごく無駄じゃなかったなと。』



++ Until now ++

DEANさんといえば、
香港、台湾・台北、ジャカルタ、日本と
これまでアジアの様々な地域でご活躍されてきましたが

振り返ってみて改めてDEANさん自身も
気がついたら結果こうして様々な国で活動することになったと
お話しされていました。

香港でお仕事をするきっかけをいただき
そこからモデルや俳優の活動をスタート。
その後、台北でテレビドラマに２本出演することになり
拠点を移され、本格的にエンターテインメントの世界へ、
台北ではアイドル的なお仕事もされていたそう。
ですが、活動していくうちに違和感を感じるように。

『香港にいた時は自分で
契約書を作成したり、チェックしたりとか、請求書出したりとか
そういう感じで全部自分でやるって形で
フリーランスでやっていたんですね。
でもいわゆるアイドルの生活って
全部お膳立てしていただくみたいなのあるじゃないですか、
パフォーマーに徹するみたいな。
それで作っているっていう感じにならなくなっちゃったんですね。』

もっとクリエイティブな方向へと向かうべく
ジャカルタで音楽の活動や、中華圏へ戻り映像のお仕事をされたりと
各地で活動をされるようになりました。

様々な国で活動され、
それぞれの国特有の「働き方」をこれまでに見てきましたが、
日本の始まる時間はきっちりするのに
終わる時間がルーズなのが不思議だと感じたそう。

++ Right now ++

プライベートで一番リラックスできる瞬間は「水風呂」。
水温もこだわりがあるそうで理想は15度〜20度で
サウナやお風呂の後でなくても、
ライブや運動した後に水風呂に入れるとのこと。

『交互浴っていうじゃないですか、
体が温まっている状態で水風呂入って何度か繰り返すと
チョコレートのお菓子の外はクリスピーだけど
中はトロトロみたいな感じになる。』

特にライブ後のルーティンとして
水風呂後に温かいコーヒーを飲むということを
ルーティン化されているそう。
逆に毎日飲まれるコーヒーを
ライブ前には飲まないようにしているとか。
他にもステージ上がる30分前には必ず
「羊羹」を食べてやる気を出しているそうです。

『血糖値あげるいろんなスイーツあると思うんですけど
羊羹が一番ピュアにノイズが少ない形で
やる気を出すサプリとしての効果が得られるので。』



++ From now on ++

今月公開になったアニメ映画『フラ・フラダンス』では
声優に初挑戦！
DEANさんが生まれた福島県がアニメの舞台となっています。

『子供の頃にハワイアンセンターに行った事あると思うんですよ。
そういうものと縁のある作品に出れたというのが
一周した感があるというんですかね。大人になったなと思ったし
自分と福島の縁の中で関わっていけるものは
積極的にやってきていたので。』

東日本大震災が起きたことが
DEANさんが日本で活動を始めるきっかけになったそう。
こんなに長く日本にいたのは２０数年ぶりとか。
長く滞在している今だからこそ
これまで途切れていた縁を繋げて、
今度は何が還元できるのかと考えついたのが
初自主企画・プロデュース映画「Pure Japanese」。
1月28日に公開です。

今後の目標としては
今回のツアー「Musical Transmute」を通して
このフォーマットで、もっと大きな物語が作れると
感じたそう。
なので、次はより大きな会場でのライブをと
目標を教えていただきました。