++ Introduction ++

※コロナウイルスの感染拡大予防のためリモート出演頂きました。

サンドアーティストの伊藤花りんさん。
砂で絵を描いたり、像を作ったりする複数の分野があり
その中でも伊藤さんは
ライトボックスという光る板の上で、砂で絵を描き変化させていく
サンドアートパフォーマンスという分野で活動されています。

音楽と合わせ、パフォーマンスをすることが多く
曲のイメージから、
事前にどんなものを描くのか
絵コンテを描いたりなど
ストーリーを決めているとのこと。
ただストーリーを変化させていくのだけではなく
サンドアートならではの変化のさせ方も考えつつ
絵を決めているそう。

『前の絵を使って、次の絵を描くというようなことは
砂でないとできないので、
「この絵からなら、こう変化できるな」とか
絵コンテの段階で色々考えてから
砂の上で描いて起こしていく感じですね。』

描いた時に、滑らかな動きの絵になったり
手から落ちる時にサラサラと落ちやすいため
粒子が細かい砂を使うのもポイント。
そして砂の色も、白いものの方が
グラデーションが大きくかかりやすいとのこと。

伊藤さんがサンドアートをパフォーマンスする上で
大切にしていることは「音楽」と「動き」

『音にちゃんと合わせるということと
描いているところも映像で常に見えているので
手をどういう風に動かして描いたら綺麗に見えるかな
というところですとか
そういうのは結構考えて描いていますね。
砂の落とし方も、上から落とした方が映えるなとかも
考えてはいますね。』

現在、パフォーマンス動画をYouTubeで生配信されています。
ぜひチェックしてみてください。



++ Until now ++

サンドアーティストとして来年で10周年を迎える伊藤さん。
最初はライトボックスの上でビーズなどを使って
ちょっとずつ動かすコマ撮りアニメーションをされていたそう。

古くから砂を少しずつ動かしてコマ撮りする
砂アニメーションはあったそうですが、
それをパフォーマンスとして始めたのは
わりと近年でここ30年ほどのことなんだとか。

伊藤さんがはじめた当初は、
日本にサンドアーティストをされている方が全然いなかったため、
海外のサンドアートの動画を見て、
やってみようと思ったのが始まり。

最初から今と同じように真上からカメラで撮影し、
動画をYouTubeにアップしたり、
サンドアートをやっていることを知り合いに話したりとしたことが
きっかけになり仕事に発展していったそう。
初めてのお仕事は復興支援のイベント用に作った動画。
このことから本格的にサンドアーティストとして活動するため
機材を揃えたりや、絵のことも勉強を始めたとか。

++ Right now ++

元々ゲームが好きだった伊藤さん。
いつしか、忙しさの中からゲームがなかなかできなかったそうですが
ステイホーム期間もありゲーム実況の動画を見て
最近ではDead by Daylight やApexなど
オンラインゲームをかなりやり込んでいるとか。

ゲーム以外にも、お休みの日にはお家でゆっくりとできる
映画や小説が好きとのこと。

映画監督 デヴィッド・フィンチャーの影響から
SFの中にサスペンス要素が入る作品が好きだと話す伊藤さん。

『画の作り方がうまくて、タイトル画面もオシャレに作っていたりして
そういうのはすごく刺激になるかもしれないです。』



++ From now on ++

昨年から動き始めているという「星の王子様」の舞台。
ピアニストの方との生演奏のコラボと、朗読も取り入れています。
一度地方で公演をされたそうですが
また落ち着いたタイミングで再開できたらなと。

これから伊藤さんが作品を通して伝えていきたいメッセージとは・・・

『まずは楽しんでもらえる時間を作れるのが
一番いいなと思ってやっているんですけど
それと一緒になるべくみんなが平和に過ごせるような
世の中がいいなと思うので
そういうメッセージを込めたものを
作っていけたらいいなと思っています。』

国内だけではなく、海外でも
パフォーマンスを通して伝えることができるものなので
サンドアートから人を繋げられるような活動ができたらなと
お話ししてくださいました。