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STORY

2021.09.25

シンガーソングライターのキタニタツヤさん

++ Introduction ++

※コロナウイルスの感染拡大予防のためリモート出演頂きました。

今期のTVアニメ「平穏世代の韋駄天達」のOPテーマでもある
新曲「聖者の行進」を手がけたキタニタツヤさん。

今回、楽曲制作は
このアニメが表現しているメッセージ、
そしてキタニさんご自身の伝えたいメッセージの
共通するところを見つけることからスタートしたとのこと。

原作を読んでみて
「人間の何もできない弱さ」や
「神はそんなに都合の良い存在ではない」
などに共感したキタニさん。
今回の楽曲ではそういったところにフォーカスしているという。

ご自身の楽曲によるタイアップは初めてだそうですが、
完成したオープニング映像を見るまで
王道のアニメのオープニングのように
サビで登場人物たちが戦って・・・など想像していたそうですが
実際に完成したものを見て
良い意味で裏切られた感覚で、テンションが上がったそう。

「聖者の行進」のMVでは
無人の地下鉄、トンネル、港、鉄材置き場といった
無機質なシチュエーションやアイテムが登場していて
あえてアニメと逆の印象をつけたとのこと。



++ Until now ++

幼い時からずっと音楽が好きだったと話すキタニさん。
そのきっかけとなったのは
カラオケ好きのご両親と行った、カラオケボックス。
当時はポルノグラフィティさんの「アポロ」をよく歌われていたとか。

その後、小学生の時に見ていたアニメをきっかけに
ASIAN KUNG-FU GENERATIONさんの曲を聴いて
日本のバンドにハマり、
中学生の時には友達とコピーバンドを結成。

高校へ進まれてからは1人でオリジナルの楽曲を制作し
活動を始められました。
ライブをするにあたり、ベースを弾きながら
スピーカーから事前に録音しておいた
ギターとドラムを流して演奏されていたそう。

また、当時ボーカロイドにハマっていたこともあり
ボカロPのTwitterなどで
ソフトの使い方から、録音の仕方など勉強していたとか。
そして大学生になるくらいからボカロPとして
本格的に活動をスタート。

プロを目指されたのは大学生3年生くらいの頃。
ボカロPとして活動していく中で
だんだんと周りの同世代のボカロPが
プロの作曲家へ転身する姿を見たり、
実際に転身した先輩の話を聞いたりしていくうちに
プロへの憧れが大きくなっていったそう。

当時、高度なテクニックがアニメ音楽に多く使われおり
そんな音楽を作曲家ごとに聴くようになって興味を持ち始め、
作曲家の道へ進まれました。

作曲家として曲を作りつつ、
ご自身で歌う曲を作ってネットにアップされていたキタニさんを見て、
作曲家として所属していた事務所から
アーティスト契約の話をしてくださったそう。

ボカロPとして作曲していた時も
アルバムの最後にご自身が歌った曲を入れていて、
ファンの方から好評だったことも後押しになり
作曲家として活動しながらも、アーティストとしても
活動を始められたとのこと。

++ Right now ++

最近、サックスを始められたキタニさん。
基礎練習から、友人のプロの音楽家を集め
キタニさんのようにプロだけど
普段の活動では演奏しない楽器を使用してセッションする、
「草野球」のような「草ジャズバンド」をしているとのこと。

『やっているメンバーがみんな
僕みたいに1人で音楽作るタイプの人間なんですよ。
だから「人と音楽をやるのって楽しいね!」って
みんな言いながらやっていますね。』



++ From now on ++

来月からは全国ツアーがスタートします!
東京は、11月22日の新木場コーストで行われます。
これまで行くことができなかった場所も
今回のツアーでは訪れる予定に。
そして今回はライブハウスの規模も大きくなっています。

今後、クリエイターとして、ミュージシャンとして、
キタニさんが発信していきたいこととは・・・

『僕の音楽を聴く人が
ちょっと自分のことを好きになれるみたいな
そういう力を持った音楽とか言葉を作っていきたいなというのは
最近ふつふつと湧いてきまして、
これまで音楽が人のためになるっていうのは
厚かましいんじゃないかなと思っていたんですけど
そんなことはない自分自身は背中を押されてきた人間だっていう
考え方になってきて、なので図々しいのですが
僕は聴いてくれる人に対してそういう風に思って
音楽を作っていきたいと思っています。』

9月17日(金)には、神はサイコロを振らないとの
コラボレーションシングル「愛のけだもの」がリリースされましたが
これからコラボしてみたいアーティストとして
女性の方とコラボしてみたいとのこと。

『例えばハスキーな女の人の声だったらそれに合わせるし
高い方だったらそれに合わせることも多分できるし
なんかしらその声に引きづられて
いろんな音楽が思いつく気がするので
どんな人とコラボしても面白いとは思うんです。
そこで生まれる自分の持っている力の範囲外のものが
急に出てきたりとかやっぱりコラボって面白いなと思ったので。』

ON AIR LIST

  • HE SAID SHE SAID / CHVRCHES
  • 聖者の行進 / キタニタツヤ
  • SOZINHO / CAETANO VELOSO
  • DO YOUR THING / BASEMENT JAXX

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