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STORY

2021.07.17

キーボーディストの江崎文武さん

++ Introduction ++

WONKやmillennium paradeのメンバーである
江崎文武さん、(※「崎」は「たつさき」)
先月、ソロ活動をスタート!
1stシングル「薄光」を配信リリースされました。

小さい頃から、30歳になるタイミングで
ご自身を代表する楽曲を書きたいと考えていて、
30歳に向けて
先月からソロ活動をスタートさせました。

音作りの時にこだわったのは
1人で静かに楽しんでもらいたいという“静寂さ”。
レコーディングの時から静かに、
さらには、音に干渉しないよう
電気やマイク位置などにもこだわって
静けさも録音できるような環境を整えたとのこと。

『今は大きなスピーカーで音楽を聴くよりも
イヤホンで聴くことが増えていると思うのですが、
そうすると鼓膜に対して近いところに
音源があるということなので
従来のピアノのレコーディングとは
ちょっと違ったやり方をしなければと思っていて』。

従来のレコーディングでは省かれていた
ピアノの内部の音も
耳の近くで聴くと心地よいということで、
今回はあえてそれも残したまま収録されたそう。
聴く人が演奏した部分をより感じられるほうが
フィットする時代になっているのではないか、とのことです。

10代を対象にしたクリエイティヴ・プログラム、
『GAKU』も担当している江崎さん。

これまでにプロテストソングから世界史、地理を学んだり
シンセサイザーで物理を勉強するなど、
「受験に必要な科目」である国語・算数・理科・社会と
学校教育で習う音楽の授業は密接に関わっている
ということを伝えるクラスを開講されています。



++ Until now ++

ご両親が音楽好きで、
その影響もあって小さい頃から音楽に興味があり
4歳からピアノを始めたそうです。

小学生の頃は友達と遊びたかったりして
ピアノ練習が嫌になっていた時期もあったそう。
そんな時にジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの音楽を聴き、
心を打たれたとか。
そこからのめり込むようにエヴァンスのコピーを弾くようになり
その後、エンニオ・モリコーネなどにも興味を持ち始め
映画音楽を勉強するために
東京藝術大学音楽学部に入学。

そこでWONK、millennium paradeのメンバーと出会います。

millennium paradeのドラマーでもある石若駿さんに
藝大の学園祭でバンドに誘われましたが、
当日まで練習もリハもなし。
演奏する曲も決まっていなかったそう。
当日のステージで初めて常田大希さんと出会ったり、
石若駿バンドとして学園祭で演奏していた時に
客席側にはWONKの荒田洸さんがいたりなど、
藝大の時から一緒に音楽をする仲間だったとのこと。

++ Right now ++

プライベートではカメラにハマっているということで、
音楽仲間のオフショットや
レコーディング風景なども撮影されているとか。

カメラは沼が深いと感じているそうで、
レンズを通してシンプルに綺麗に写るものから
滲みを出すものまで様々。

江崎さんの周りにはカメラが趣味という方が多いそうで、
レコーディング現場では空き時間になると
ネットでカメラのレンズを検索して
次はどれを試そうか吟味しているそう。



++ From now on ++

ディーター・ラムスのドキュメンタリーの音楽を
同じドイツ出身で同世代のブライアン・イーノが
手がけている作品を観て、最高な共演だ!
と感銘を受けたそうです。

これから経験を積み重ねて、
将来は同世代の他業種のスペシャリストの方と一緒に
作品づくりをしたいとのこと。

音楽活動としては歌ものの作品ができたら
谷川俊太郎さんに詩を書いていただきたいという夢も。

ベトナム反戦運動に向けて書かれた詩、
「死んだ男の残したものは」が好きで
その詩が持つ言葉の力に心を打たれたそう。

近い将来では30代のうちに
ファッションショーの音楽を手掛けたいとのこと。
レコーディングエンジニアのオノセイゲンさんが手掛けた
コム・デ・ギャルソンのランウェイのための音楽プロジェクトに
影響を受けたことから、
このような取り組みにも挑戦したいと思われたとのこと。

WONKの今後の動きとしては
7月、8月に「どんぐりず」とのライブ!
そして国内外の様々なアーティストに依頼した
WONKの楽曲のリミックスシリーズのリリース!

millennium paradeは細田守監督作品、
「竜とそばかすの姫」の主題歌を手がけ、
フジロックに出場!などが予定されています。

詳しくはオフィシャルサイトをご確認ください!

ON AIR LIST

  • FLOWERS / WONK
  • 薄光 / 江崎文武
  • LYRIC PIECES, BOOK V, OP 54: NO 4 ,NOTTURNO / EMIL GILELS
  • THE MESSAGE CONTINUES / NUBYA GARCIA

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