STORY
デザイナー/アーティストの篠原ともえさん
++ Introduction ++
シンガー/ミュージシャンとしてデビューしてから
これまで様々な活動をされ、
現在は衣装やコスメのパッケージのデザインなども手がける
アーティスト/デザイナーの篠原ともえさん。
衣装デザインのプロセスはシチュエーションやセットなど
空間をリサーチすることからスタートし、
その中で衣装の色が思い浮かんでくるそう。
そこから今のトレンドなどを調べながら
シルエットをデッサンするということで、
これまで松任谷由実さんや嵐など始め
数々のアーティストの衣装デザインを手がけています。
デザインの仕事の幅を広げてチームで物作りをしたい
という思いから昨年、アートディレクター・池澤樹さんと共に
クリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立。
今後はデザインの仕事を生業にするということで、
服飾のパターンを一から学び直すため、
学校にも通われたそうです。
『ちゃんと学んで挑みたかったというのがあって、
社名の「STUDEO」はラテン語で「学ぶ」という意味なんですけど
自分で学んだことをブラッシュアップして届けたいと思って
もう一度学校へ行ったんですよね』。
++ Until now ++
小さい頃は大人しい子供だったそうですが、
その頃に習っていたバレエの発表会で
歓声やスポットライトを浴びたことから
明るい性格に変化していったそう。
表舞台に興味を持ち始めたのと同時に
発表会の直前までミシンで衣装を作っている姿を見て
服飾にも興味を持ち始めたということです。
そして、中学生の時に歌手オーディションを受けて見事合格。
ボイストレーニングに通い始め、
その後、電気グルーヴの石野卓球さんプロデュースで
歌手デビューを果たしました。
デザイン専攻の高校に通っていたこともあり
当時からご自身で作ったり、アレンジを施した衣装で
テレビ番組や舞台などの活動をされていたそう。
その後もご自身の舞台衣装を手掛けていましたが、
ある日、ラジオ番組に出演した際、
松任谷正隆さんからお話を頂いたことをきっかけに
由実さんの衣装デザインを担当することに。
ここから本格的にアーティストの衣装のデザインを
手掛けるようになったということです。
++ Right now ++
今、プライベートでハマっているのは版画教室。
実際に篠原さんが作った紙凹版の作品を
スタジオにお持ち下さいました。
裁縫などで使われる目打ちを使って紙に形を彫り、
インクをつけて版画をするといったもの。
『自分のお裁縫道具を版画に活かせないかなと思って
使い慣れた道具で版画をしているんですけど、
すごい楽しくてハマってしまって…』。
染み込ませたインクをどのように吹きつけるかによって
作品の印象が変わってくるのも楽しさの一つとか。
教室で基礎を学び、
自宅で自己流にアレンジしたりして
版画を楽しまれているとのこと。
++ From now on ++
これまでは1人でデザインに取り組んでいましたが
クリエイティブスタジオを設立したこともあり、
今後は制服のデザインや空間作り、建築などにも
チャレンジしたいということです。
「四角」というテーマで生地の四角の形そのままに
洋服を製作して、昨年は作品展も開催。
この活動を続けていきたいとのこと。
そして今、世界中で取り組んでいるSDGs。
篠原さんもデザイナーとしてこのテーマに向き合って、
これからも物づくりをしていきたいと
お話しして下さいました。
昨年7月に「SHIKAKU」展で発表した
全衣装作品と鉛筆ドローイングが掲載されたアートブックが
公式サイトにて限定販売されています。
また、アジア最大級の国際短編映画祭、
「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア」で
「CGアニメーション部門」の審査員として参加され、
プログラムの上映・配信がスタートしています。
ぜひチェックしてみてください。
ON AIR LIST
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LET’S DANCE / DAVID BOWIE
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ナイトクルージング / FISHMANS
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MOONCHILD / CIBO MATTO
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THE WAY YOU FELT / ALEC BENJAMIN