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STORY

2021.04.10

アーティストの清川あさみさん

++ Introduction ++

インタラクティブアートなど最先端なものから
最近では日本の古くからある文化の人形浄瑠璃にも携わる
アーティスト清川あさみさん。

故郷・南あわじ市の地域資源の魅力を発信し
交流人口の拡大や地域活性化を図る
「南あわじ市地域魅力プロデューサー」に任命されました。
その活動の一環として、
国の重要無形民俗文化財にも指定されている
淡路人形浄瑠璃の新演目をプロデュースされています。

その歴史や人が人形を動かして命を吹き込む技術に魅力を感じ、
また清川さん自身、子供の頃から人形劇を観ていたことから、
今回のプロジェクトに携わることに。

『やるからにはきちんと面白くしたいという気持ちもあったし、
自分はファッションを学んできたんですけど
衣装からストーリー展開も、若い人たちにわかってもらうために
もう少し解釈し、直していかなければとか、
ストーリー、衣装、脚本、舞台美術、演出まで
一式プロデュースすることに』。

今回、伝統芸能をプロデュースするに当たって
気をつけたポイントは新しいことを派手に立ち上げるのではなく、
古くからある文化や伝統を残しつつ今の人たちにも伝わる
“緩やかなアップデート”を意識することだったそうです。



++ Until now ++

幼い頃から自分の世界に没頭して自分と向き合っていたそうで、
「自分ってなんだろう」「他人とどうやって関わっていけばいいのだろう」など
自分を表に出すのが苦手だったそう。

高校に進学してからは自分の好きなように生きようと決めて
それまで我慢していた派手な服装を着るようになったり
黄色の目立つバックで登校したりして、
ファッションを通して自分を表現するようになってから
自然と欲しかった友達もできるようになっていったそうです。

高校時代の美術部の先生の勧めで
東京の専門学校へ進学を決めて上京。
その初日に原宿に遊びに行ったところでスカウトされて
モデル活動をスタート。
そして人気絶頂の中で引退してアーティスト活動の道へ。

『元々の自分が中学までの引きこもりの自分なんですよね。
だから表のキラキラしたところにずっと居続けるのは無理があると。
あと自分を装飾することも楽しいんだけど
人とか物とかを光らせる方が得意だなと言うのがずっとあって、
表に出ることを減らしていったという感じです』。

++ Right now ++

一番リラックスできる瞬間は家族と過ごしている時。
忙しくもありますが素の状態でいられて、
子育てをしながら、お子さんから教えてもらう部分もあるそう。

『ものづくりが好きで、アイディアとかすごい面白いんですよね。
作りたいと思ったら必ず作らないと気が済まない子たちで、
例えば、素材がないからどうするみたいな相談をすると
結構面白いアイディアが出てきたりして』。

お子さんとの対話がインスピレーションとなり、
それが仕事にもつながっているとか。
また、アーティストである旦那さんとも好みが似ていて、
最近では「シン・エヴァンゲリオン」を一緒に観に行かれたそう。

制作の中で行き詰まることはあまりないとのことで、
『出会いが全部作品になるんですよね。
人も物も素材もそうだし、
いつも何かが生まれるんですよ。
元々作りたいと思ってやっているだけではなくて
その出会いがあったら自然と作りたくなっちゃうので、
困ったことは実は振り返ってみると一回もないなと』。



++ From now on ++

今後も空間、時間、香りなど目に見えないものを形にすることに
挑戦していきたいという清川さん・・・
4月29日に故郷の淡路島で初の個展が開催される予定です。
また5月28には「海空映画祭」で
全て刺繍で出来た新作アニメーションを発表するとのこと。

淡路島の温泉旅館「淡路夢泉景」には
人形浄瑠璃の背景にもなっている
『inori』という5メートルの作品が展示されていますので、
機会があれば足を運んでご覧になってください。

ON AIR LIST

  • ANOTHER ONE / SAM SMITH
  • MODERN LOVE / DAVID BOWIE
  • ラビリンス / MONDO GROSSO
  • BUT NOT FOR ME / CHET BAKER

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