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STORY

2019.09.21

「ぬま田海苔」四代目当主、沼田晶一朗さん

++ Introduction ++

沼田晶一朗さんが四代目当主を務める「ぬま田海苔」は
“有明海産の初摘み”にこだわって厳選した海苔を販売している専門店。
店舗を構えているのは「合羽橋」・・・

『今はネットなどでいろいろな物が簡単に買える時代ですけど、
合羽橋は昔から日本の料理道具にまつわる品物が揃っていて
わざわざ買いに来たり、その料理道具のストーリーを聞きに来る方が多く、
売る方も本当にこだわりをもった人たちが溢れている町なので
そういった皆さんに私たちが扱っている「初摘み海苔」の魅力を
知ってほしいと思い、去年の5月に合羽橋に移転して開業しました』。

“初詰み”とは一番最初に摘んだ海苔のことで、
「ぬま田海苔」では有明海産のいろいろな味の海苔を仕入れて
焼海苔しか置いていないというかなり珍しい専門店とか。

『“初詰み”の特徴はまず柔らかさです。
一番摘みが最も柔らかく育って個性的な海苔ができることがあります。
特に口溶けの時に旨味が広がっていくような海苔ですね。
白いご飯と一緒に食べると白米の甘味を引き出してくれます』。

「ぬま田海苔」では産地、等級、品種を表した海苔を扱っていて、
例えば「芦刈壱◯2(あしかり いちまるに)」の「芦刈」は漁場の名前、
「壱◯2」は等級で、芦刈漁場で穫れた一番摘みのちょっと隙間がある
2等級の海苔という意味。
一番摘みの重等級「芦刈壱重1」は歯ごたえがあって噛んでいくと
香りと一緒に美味しさが広がってとのくるもので、
佐賀県鹿島市で穫れた「鹿島第二壱◯2」は旨味が強くて塩味を感じ
お酒のあてにもなるような海苔こと。

有明海産にこだわっている理由について沼田さんは・・・

『有明は口溶けの良さが特徴なですね。
いろいろな産地によって海苔の美味しさは変わってくるんですけど、
特に有明海は川が多くていろいろな美味しいミネラルが流れてくるんです。
川によって海苔の味が変わるので漁場によってそれぞれに特徴をもった
海苔ができるので、好きな海苔を見つけてほしくて食べ比べのできる
初摘み海苔の専門店をやっています』。

味の特徴がはっきりしている海苔が多いので
乳製品と合わせる提案もしていて
発酵バターやモッツァレラチーズと海苔のコラボレーション、
そして意外なところでは海苔と生ハムにワインという組み合わせも
お薦めということです。



++ Until now ++

「ぬま田海苔」は晶一朗さんのお祖父さまが1937年に
「沼田治雄商店」として川崎に乾物屋を開業したのが始まりで、
当時の川崎では多摩川から鶴見川にかけて「大師海苔」という
美味しい海苔が穫れたとか。

『昔は「大師海苔」を扱っていましたが、生産者の方が作ることを
辞めてしまって。でも自分が作っていた海苔に負けない美味しい海苔を
食べたいという元生産者の方が非常に多いんですね。
そういった人たちにいろいろな海苔を持って行った中で
最終的に行き着いたのが有明産の初摘みの海苔でした。
川が多くてミネラルが豊富な場所で穫れた海苔ということで
初摘み海苔の専門店にシフトしました。
ただお店としては縮小傾向で最終的には母が一人で電話とファックスだけで
対応して海苔を届けに行くという海苔屋だったんですね。
母も高齢になったことで兄弟は4人いるんですけど今後海苔屋さんを
どうしていこうかという話をした時に自分たちが食べてきた海苔は
どこにでも売っている海苔ではないということ兄弟誰もが感じていて、
母も海苔屋さんとしてやりたいという思いがあったので、
兄弟も協力しながら去年の5月に合羽橋にリニューアルオープンした
というのが経緯です』。

17年間にわたって「GAP JAPAN」で働いていたという晶一朗さんは
前職での経験について・・・

『今までGAPでも価値をお客さまに提案していくということを
やってきましたが、今度は自分が小さい頃から食べてきた海苔の魅力を
伝えて行きたいと思い、長男ということもあって転職して今は母と二人で
海苔屋さんを営んでいます』。

洗練されてデザイン性が高い海苔のパッケージを手がけているのは
デザイン関連お仕事をしている沼田さんの弟さんで、
語学が堪能な妹さんなども協力し合いながら現在は家族皆さんで
お店を運営されているということです。

++ Right now ++

合羽橋という場所柄、横のつながりが密ということで・・・

『仕事終わりに合羽橋商店街の皆さんと飲みに行くことが結構ありまして、
キッチン用具もあれば刃物屋さんやコーヒー屋さん、蕎麦道具の専門店など
いろいろあって専門分野が違うのでいろいろな商品のストーリーを
聞くことができて、そういった人たちで集まってご飯を食べながら
軽く飲んだりするとお互いの良さも伝わって良い意味で
他のお店も案内できるような商店街になっているんですよね。
ショッピングモールと違ってすぐに他の店に行くのが難しかったりしますが、
合羽橋商店街はいろいろな専門分野の店しかないので
逆に一つ一つの店でじっくり納得いく買い物ができるといった
良さのほうが強いのかなと思いますね』。



++ From now on ++

今、沼田さんが関心を寄せているのは環境問題・・・

『海苔を作る漁師さんが取り組んでいることがあるんですけど、
30年前から佐賀県の鹿島市ではどこよりも先駆けて植林をしているんですね。
“海を山から美味しくする”ということで、毎年、漁師さんが山に植林に
行ったりしているんですよ。来年は私も参加したいと思っていますね。
また、海をきれいにするために福岡や佐賀の漁師さんたちは清掃していて、
そういった取り組みをされているので今年も美味しい海苔ができるだろうな
と思っています』。

「ぬま田海苔」の四代目当主、沼田晶一朗さんが思い描く店の未来とは・・・

『今、一番目指しているのは日本の伝統食を皆さんにきっちりと
お伝えすることです。その中で私たちは海苔というツールがあるので、
海苔を使って日本の伝統食の美味しさを皆さんにお伝えしていきたいと
思っています。特に外食に行くと美味しいものは当たり前のように
あると思いますが、家庭で美味しいご飯と海苔とか・・・
そういった幸せは外で食べる幸せとは別ものだと思っています。
これからは日本の美味しい伝統食を広げて海外の食卓にも並ぶように
できたらいいなと思っています』。

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