STORY
音楽家/公認サンタクロースのパラダイス山元さん
++ Introduction ++
音楽家としての活動と並行して
「マン盆栽家元」「餃子職人」「入浴剤ソムリエ」など
さまざまな肩書をもつパラダイス山元さん・・・
12月に入って最も力を入れているのが「公認サンタクロース」としての活動で、
例えば、入院していてクリスマス・イヴを家で過ごせない子供たちを訪ねて
プレゼントを渡して話するといったことをされているそうです。
「公認サンタクロース」は
グリーンランドに住んでいる「長老サンタクロース」が
かつて一人でしていた活動を手分けする目的で始まったもので、
パラダイス山元さんは
煙突登り、クッキーの早食い、「ホ、ホ、ホー」という言葉で
コミュニケーションできる能力などを問われる試験を受けて、
21年前に認定されたということ。現在、「公認サンタクロース」は世界中に
120名程いますが、その分布には偏りがあり、
アジアでは、パラダイス山元さんが唯一の存在とのこと。
『全ての外国と日本ではクリスマスの習慣が違いすぎるんですよ・・・
クリスマスは一体に何をする日でサンタはなんの為に存在しているのかとか、
意外に分からないまま、ただ高額なプレゼントを貰う日だと思っていて。
クリスマスは家族や大切な友人との深い絆を確認し合う日なんですね。
当たり前にプレゼントを貰えると思ったら結構大間違いで、
他の国では良い子しかプレゼントはもらえないんですよ』。
++ Until now ++
子供の頃から絵を描くことが好きだったというパラダイス山元さんは
日大芸術学部でインダストリアル・デザインを学んだ後、富士重工業に入社されて
初代レガシーのツーリングワゴンのチームでロゴのデザインや北米対応のための
カラーリングなどを担当。中でも印象に残っているのは
イタリア人デザイナーの巨匠ジウジアーロさんとの仕事で
近未来的デザインの車SVXのデザインにも携わったということです。
充実した仕事と並行して「東京パノラママンボボーイズ」というビッグバンドで
音楽活動を続けていたところ、ライブにも徐々にお客さんが来るようになり、
当時、“渋谷系”と呼ばれる音楽ブームの中、バンドの人気も高まって
5年間の在籍を経て会社を辞めたパラダイス山元さん・・・
『音楽も他のことも自分から営業をかけたことは一度も無いんですよね。
スルスルスルって目の前に降りてきて、そこに捕まったら全速力で振り回された
みたいな、そういう感じかな』。
++ Right now ++
“鉄道好き”だったというパラダイス山元さんが富士重工業に在籍していた時に
ボランティアでデザインを担当されたのが「渡良瀬渓谷鉄道」。
“レールバス”と呼ばれるバスのような一両編成のディーゼルカーのカラーリングや
硬券のデザイン、エンブレムまで徹頭徹尾やり切って楽しかったということです。
そして、今は“乗り飛行機”。
『もともとは鉄道が好きでしたが、
飛行機のほうが面白いと感じるようになって・・・
“乗り鉄”がいるんだったら“乗り飛行機”がいてもいいんじゃないかと。
私は個人的には“乗りヒコさん”と言っているんですけど、
飛行機も一日朝から晩まで
空港の外に出ないでどうやったら乗り継げるかとかですね。
例えば、ANAとJALを混ぜると一日で14便に乗ることができます。
沖縄には毎年50回以上行っているんですけど、
空港から外に出ることは一回あるか無いかです』。
++ From now on ++
海外に“餃子”という言葉が広まっていないと感じていたパラダイス山元さんが
先日、世界同時発売したのが「GYOZA」というタイトルのクックブック。
英語版と台湾語版も出版されました。
『実は7年前にフランスのオペラ座にあるレストランで餃子のワークショップを
やったところ反響がありました。次はニューヨークを拠点にやってみたいな』。
年内に予定されている東京パノラママンボボーイズのライブ情報は
公式サイトをチェックしてください。
ON AIR LIST
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CANDY CANE LANE / SIA
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HERE COMES SANTA CLAUS / BOB DYLAN
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マンボのビート / 東京パノラママンボボーイズ
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EVERYDAY WILL BE LIKE A HOLIDAY / ERIC CLAPTON