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STORY

2018.10.27

作曲家、音楽プロデューサー、トラックメーカーのカルロスKさん

++ Introduction ++

作曲家、音楽プロデューサー、トラックメーカーとして
数多くのアーティストに
楽曲を提供しヒットを生み出しているカルロスK.さんですが、
曲作りに当たっては
ご自身の特徴が出すぎるとアーティストの色が薄まるので
自分のエゴを押し付け過ぎないように心がけているそうです。

特に意識するのは
そのアーティストの曲を聴いているリスナーやお客さんの顔で、
ライブのセットリストなども
想定しながら作曲しているということで・・・

『最初に提供させていただいたのが上地雄輔さんの曲で、
上地さんのライブに行った時にお客さん全員が黄色い服を着ていて、
自分が作った曲の時に
みんながバ〜っと盛り上がったのを見た時に感動しました。
なんて凄い仕事をしているのだろうみたいな」。

アーティスト本人と一緒に曲を作る作業が楽しく、
カルロスさんがピアノを弾いて
それに合わせてアーティストの方が
口ずさんだりギターを入れて音を積み重ね、
最後に歌を乗せて楽曲を仕上げる
「Co-Write」というスタイルをとっているそうです。

『“Co-Write”の良さは
相手がもっている素晴らしいアーティスティックな部分や
クリエイトの部分に直で触れることができるということです。
その人の良さを吸収できて刺激もあるので、
それが自分の曲作りにも大きく影響を
与えているというか、そういう部分でも楽しい作業です』。


++ Until now ++

ブラジル出身の日系二世で5〜6歳までブラジルで過ごし、
日本に帰国した7歳の頃から、
小学校の先生だったお母様にピアノを教わり始めたそうですが、
ご本人曰く“あまりピアノが上手いわけでもないのに
スパルタ”だったそうです。
間違えると手を叩かれるのが嫌で、事前に曲を丸ごと耳でコピーして、
楽譜を読んでいるフリをしているうちに曲を聴けば弾けるようになり
加古隆さんや坂本龍一さんなどの
ピアノ曲が好きになったということです。

『10歳の頃には曲作りも始めて、
歌モノではなくてシンセサイザーやピアノで
「image」に入るようなエモーショナルな
楽曲を作ってレコード会社に
デモテープを送ったのが音楽の道を志した最初のきっかけです。
そのあと、小室哲哉さんが好きになって
globeの歌を聴いて歌モノはすごいなと思い
そこから自分がピアノで伴奏して
歌を入れた曲を作るようになりました』。

しかし、当時は全く引っかからず、
作曲家になりたいという夢も忘れて、
絵を描いたり旅をしたり、
その一環で自分の故郷であるブラジルに戻って
一年間ほどマテ茶の工場で
アルバイトをしていたというカルロスさん。
そこで出会った人達がたまたま作曲家を目指していて、
彼らはMDやCDではなく
カセットテープにギターと歌を一発録りした
デモテープをレコード会社に
送っているのを目の当たりにした時、
熱意をもって夢を信じている姿に心が動かされ
作曲家になりたいという夢を思い出し、
帰国後、もう一度音楽に向き合うように
なったということです。

『最初はきっかけが分からなかったのですが、
アルバイト先の同僚がたまたま
R&Bシンガーをやっていて、
“私のトラックを作ってくれないか”と言ってきて。
作って渡したところお金をくれたんですよ。
“これは何?”と言ったらトラック代だよと言われて。
そして、“友達もR&Bやラップをやっているから
良いトラックを作ってくれたら
買うので作って“と言われて広まって・・・。
それと並行してレコード会社にデモテープを送り続けていたら
“この楽曲を使用してもいいですか”という連絡が来るようになりました』。

++ Right now ++

曲作りが好きで、人と会って話をするのが好きというカルロスさんは
現在も年に一回のペースで故郷のブラジルを訪れているそうで、
現地のクリエイターと曲を作ったり、
知り合いや親戚と集まってパーティーをして
過ごしているそうです。

『うちの親父が作るシュラスコはめちゃめちゃ美味いです!
だいたいブラジルのお父さんはみんなシュラスコを作れるんですよ。
何かお祝い事などで家族が集まる時にはお父さんがシュラスコを焼くんです。
大抵の家には「シュハスカリア」というシュラスコを焼く専用の窯があって
肉を焼いて切ってみんなで食べます。そして、シュラスコと一緒に飲むお酒、
ライムと砂糖と氷を混ぜたブラジルのお酒「カイピリーニャ」も美味しい!』。



++ From now on ++

カルロスさんが考える今後のミュージックシーンについて・・・

『アプリや動画の曲などヒットの生まれ方が多様化している気がしていて、
実際に動画に合わせて面白いフレーズを入れるという作り方もしますし
アーティストも発表の場が増えていると思うので、
逆に誰もが作り手になれる時代になると思います。
テレビなどで頻繁に曲が流れていなくてもライブ会場が満員で、
それはみんなが“好き”というものを通して
どこかで繋がって集まっているんだと。

何がヒットするか本当は分からない部分もありますが、
自分がこだわって好きだと思うものを発表した時に
面白い反応があったりします。
それは日本だけでなく海外でも』。

旅が大好きなカルロスさんは今後、世界各地を巡って風景の映像を撮影して
それに音楽をつけた趣味的な作品も作ってみたいというお話でした。

ON AIR LIST

  • I FEEL IT COMING / THE WEEKND
  • わたしたち / CRYSTAL KAY
  • GIRLS LIKE YOU / MAROON 5 FEAT.CARDI B
  • JET / PAUL McCARTNEY

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