東京の裏側を支える仕事と人にフォーカス

WORK INSIDE

Sep. 08 2017

老舗の表具屋さんのもとへ弟子入り!

東京の今を支えている、オモテだけでなくウラの一面、意外な一面、ディープな一面を直撃!

今週は、1919年創業の「前川表具店」へ行ってきました!

◆表具師とは?

表具師さんは、経師(きょうじ)とも言って、掛け軸や屏風、ふすまなどを、美しく見せるために装飾したり、古い作品などを修復したりするお仕事。
前川表具店三代目:前川治さん(58歳)曰く、「表具師の仕事は、日本独特です。掛け軸などの(本体部分である)本紙に対して、後世に伝えるために、強度を高めたり、より見栄えをよくするために何かするという作業なので。経師や(表具師)の本来の仕事は、中身をいかに立派に見せるかに尽きます」とのこと。

◆稲葉も体験!裏打ちの作業
たとえば、掛け軸の場合の作業は、前川表具店の場合は、4回に渡って、強度を高め、見栄えをよくするために、「裏打ち(肌裏・増裏・中裏・上裏)」という作業を繰り返すそうです。
治さんが手掛ける、古い掛け軸やふすまなどの修復作業は、かつて、ひとつ前の世代である江戸時代の職人も行っているんですが、その当時、作業を行った表具師さんが、次に作業をする治さんたちへ、作品の裏や目立たないところなどに、メッセージ・アドバイスを伝えてくれているんだそうです。リアル「後世に伝える」作業!!

◆齢50でも「小僧」と呼ばれる職人の世界
治さんは、この道40年の58歳。一般社会で考えたらベテランとお呼びしても過言ではない、ように思えるのですが…職人さんの世界は想像以上に厳しく、50歳でも「小僧」と大先輩の名工たちから呼ばれていたそうです。それだけに、作業そのものにも大きな責任が伴います。

裏打ちの作業に挑戦している動画もチェック!

前川表具店(墨田区伝統工芸保存会ホームページ)

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