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June 05 2020

ベジタリアンライフスタイル雑誌『veggy』編集長・吉良さおりさんに聞く、ベジー流・タンパク質!

今日はこのコーナーではおなじみ、日本初のベジタリアン・マガジン 雑誌『veggy』の編集長の吉良さおりさんにお話を伺います。
現在発売中の最新号のテーマが“タンパク質”なんですが、どうしてこのテーマにしたのかを聞きました。

「やっぱり植物性のプラントベースの食事をしているとたんぱく質不足になると言われているますが、実はそんなことはなく、植物性のものだけでこんなにたんぱく質がとれるし、今、アスリートの方がプロテインを植物性にシフトしていることが多んです。トップアスリートの方とか。やっぱり筋肉がしなやかになるとか、筋肉がなるとか、結局筋肉がしなやかになるとアスリートの方にとって何がいいのか?というと、アスリートって体力があるだけではなくて、可動域が広くないとスポーツって向上しないと思うんですが、それには骨や筋肉の柔軟性が大事で、それが成績にも関わってくると言われていますね。今回はいろんな世界のアスリートでベジタリアン、ヴィーガンの食事に切り替えて、成績が上がった方をピックアップしています。レーサーのルイス・ハミルトンは厳格なヴィーガンで、Instagramでも自分がヴィーガンということをアピールしていたりしますし、プロボクサーの方とか、野球選手とかランナーとか、ここに紹介していない方でももっといると思うんです。」

どんな植物性のものに含まれているのか気になりますよね?答えはこちらです!

「たくさんあるんですが、みなさんが意外に思われるのが緑黄色野菜です。最近はやっているケールや日本でよく食べられている小松菜などの葉野菜です。葉野菜の緑の葉っぱにはビタミン、ミネラルも豊富なんですが、実はたんぱく質が豊富なんです。今回『veggy』の巻頭に、アメリカで開催されるホールフーズのシンポジウムで、最新のプラントベースの栄養学を日本に持ち帰って日本に広めている、鈴木晴恵先生に出演して頂いていています。鈴木先生には、水菜、小松菜の100gあたりのたんぱく質、100キロカロリー当たりのたんぱく質といったような表をまとめていただいています。これを見ると牛肉が100gあたりたんぱく質が20gだとして、小松菜は100グラム当たり1.5gなんですが、これをカロリーベースで計算すると、牛肉は100キロカロリーが8.1g、小松菜は100キロカロリーあたりが34.5gというスゴイ違いが出ます。一般的な栄養学だと100グラム当たりのたんぱく質の含有量で計算していると思うんですが、鈴木先生はカロリーで計算した方がたんぱく質の量が明確に出ると伝えています。」

ここからは、たんぱく質不足になると体はどうなるのか聞きました。

「もちろん豆も、ナッツ、シード、穀類にもタンパク質は豊富にも含まれます。あとはサプリメントですが、忙しく食事でしっかりと野菜がとれない方におススメなのは、ブルーグリーアルジー、スピルリナ、クロレラといった藻系のものを取ることです。人間の体内は70%が水分で出来ているとよく言われますが、実は20%がたんぱく質でできていると言われていて、血液もたんぱく質が含まれています。特に重要なのは髪の毛や皮膚、ほとんど体内にすべてたんぱく質が含まれているので、目も爪もすべてたんぱく質不足になると老化したり、弱ったりしてしまいます。髪の毛のコシがなくなったなと思うと、実はたんぱく質が不足していたり、たんぱく質をとっていてもバランスよくとれていなかったりするのかもしれないですね。」

たんぱく質はもちろん、吉良さんは今こんな栄養素も意識してとっているということもお話してくれました。

「今は特にコロナ対策でビタミンCをたくさんとりなさいと、アメリカでも言っていますけど、ビタミンCは意識して私も子供たちもとっています。免疫力をあげるという意味です。あとは野菜で加熱してもビタミンCが流れない大根。意識しなくても普段からとっていたので、そこはあまり気にしていないのですが、プラスいつもよりも多くとっているという感じです。お肉は栄養価が高いイメージがあると思うんですが、お肉に含まれていない栄養素を聞かれると分からない方が多いと思うんです。お肉には食物繊維は全く含まれていません。食物繊維は消化吸収するために体の中にスムーズに流す、消化吸収するのにすごく大事でなんです。お通じをスムーズにするためにも大事です。動物性が増えると腸がつまりやすくなるんですが、そういう意味でも動物性は控えたほうがいいです。腸内環境が悪くなると免疫力が下がると言われていますけど、腸内環境を整えるためにはプラントベースの食事を主に持ってくるのがいいと思います。急にヴィーガンとなると無理だと思うので、『Veggy』では植物性のものを中心になるべく多くとりましょうといったメッセージなんですよね。」

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