J-me CINEMA CIRCLEの部員のみなさんと一緒に創るシネマプログラム

CINEMA CIRCLE

May. 19 2017

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大切なメッセージを受け取ったと感じた映画  「メッセージ」

今日のテーマは・・・「大切なメッセージを受け取ったと感じた映画」です!

●葡萄戦士さんから頂いたのは「カラーパープル」
「『ウーピー・ゴールドバーグ主演。この映画を見るまでは、あんまり人種差別について考えたことがなかったのですが、考えさせられました。ウーピー・ゴールドバーグの演技を見た時、大切なメッセージを受け取ったと感じました。』ということです。1985年の作品です。ちょっと経路の変わったスピルバーグの映画だったのですが、衝撃的でしたね。しばらく座ったままって感じで。ウーピー・ゴールドバーグはこの作品が映画デビューなんですよ、そこからグッと突っ走っていったという感じです。」(部長)

●なのはなさんから頂いたのは「とうもろこしの島」
「私がコラムで紹介した作品ですね。『みかんの丘と同じアブハジア紛争中、中州でとうもろこしを栽培する老人と孫娘。老人にとって自然と戦いながらとうもろこしを育てるのは、大変な作業。言葉少なに淡々と仕事をする彼に、どんな境遇にも負けない強さを感じました。』ということです。これ、観てくれた人がいるんだというだけで、とても幸せです。極端にセリフが少ない映画だったのですが、強烈なメッセージを発していましたね。機会があれば見て欲しいです。」(部長)

●オタオタさんさんからは「未知との遭遇」
「『あの5音、あの手の動き、宇宙にいるのは我々だけじゃないですよね。レ ミ ド ど ソ~~』ということです。1977年、学生の時に観てびっくりしました。これもスピルバーグなんですよね。何か哲学的なメッセージを受け取る、感じ取る映画というのは、宇宙と関連したものが多いような気がします。」(部長)

●「最強のふたり」には、さーしゃさん、tamaさん、リリックさん他多数の方から!
●「もののけ姫」には、ダゲビサさん、バカ殿さん他から!

今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!

そして、今回部長が選んだ「大切なメッセージを受け取ったと感じた映画」は「メッセージ」です!!

「宇宙からメッセージを受け取る映画ってよくあるのですが、大作は20年ごとにある。 1977年「未知との遭遇」、1997年「コンタクト」、そして2017年「メッセージ」。これも何かのメッセージじゃないかと!
テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基に、かなり色々つけ加えたり、ひいたりしている作品です。この映画を観て感動し、「あなたの人生の物語」を読みました。こちらの本の感想は7月のBOOK BARでやります、そちらを是非聞いて下さい。
監督は、カナダ人のドゥニ・ヴィルヌーヴ。これまで撮った作品とはまったく違う作品です。「灼熱の魂」や「ボーダーライン」など、SFとはまったく違う関係のない監督だと思っていたのですがビックリした。この映画を、たとえばスター・ウォーズのようなタイプの映画だと思っているのと期待が外れてしまいます。それをちょっと頭に入れておいた方がいいですね。
ある日突然、世界中に巨大飛行隊が現れる。全然動かない、ここはよくあるパターンです。そこから攻撃を加えたり、加えられたりというのはこれまでにもありました。ただ、何しろ動かないわけです。いるからには何かを伝えに来た、何かがあるんじゃないかと言語学者が呼ばれます。それがエイミー・アダムスです。最初エイミー・アダムスが出てきた時は、タイプじゃないだろうと思ったのですが、観ているうちにガッツリはまっているということに気づきます。彼らはどのようにコミュニケーションをとろうとしているのか?意志があるのか??その中身はなんなのか??何しろまったく言語があるかどうかもわからない、そこを紐解いていくという作業なので、哲学的にならざるを得ない。一度観ただけでは完全には理解できないという人がいるかもしれない、そう言う人は2度3度観ればいい。この時期に観る映画としては必見です。」(部長)

映画「メッセージ」は5月19日(金)公開です。

そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「夜に生きる」について書いています。監督、製作、脚本、主演とベン・アフレックがすべてやりました。コラムもぜひ読んで下さい!

さて、次回は「大好きな女優は誰ですか?代表作を教えて!」をテーマにコメントを募集します!
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!

メッセージ

ある日、地球に巨大な物体が現れた。世界中が不安と混乱に包まれる中、その目的を探るために言語学者のルイーズが呼ばれる。彼らは人類に何を伝えようとしているのか、文字を読み解いていくうちに不思議な感覚になる・・・
米作家テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を映画化。「プリズナーズ」「ボーダーライン」などを手がけたカナダの鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。主人公ルイーズ役は「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムスが演じている。

公開日:2017年5月19日(金)
公式サイト:http://www.message-movie.jp/

大倉眞一郎 おおくらしんいちろう

1957年熊本生まれ。
80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。