2010年02月06日

2.6 OA BEIRUT 泉谷しげる BOB MARLEY and more

1   SALT PEANUTS  / THE POINTER SISTERS 

ディジー・ガレスピーやバードでお馴染みのジャズナンバー。
早口で連想するのは1974年に録音されたこのバージョン。
歌詞カードを見ながら聴いていても、
あっという間に置いていかれてしまう超絶スピード!
どんだけ滑舌いいんでしょ。

2 PRENZLAUERBERG / BEIRUT

曲名はベルリン市内にある地名。
東西ドイツ統一後はカフェ、ギャラリーなどが集まる若者に
人気のエリア。
ベイルートは中東のパリと呼ばれるレバノンの首都ですが、
こちらはニューメキシコで結成されたアメリカのバンドです。
中心人物のザックが高校中退後に訪れた東ヨーロッパの
文化に魅せられたことが彼らの音楽を方向付けている。
それにしても20代前半でここまで豊穣なサウンドを
構築できるのはお見事!
アメリカは広いです。

3  LOVE ME, PLEASE LOVE ME / MICHEL POLNAREFF

60年代後期から70年代前半にかけて活躍した
当時としてはアヴァンギャルドな風貌のシャンソン歌手。
彼の作品では、サッカー日本代表の応援ソングに使われている
「シェリーに口づけ」が有名ですね。

4 SWEET BABY / STANLEY CLARK & GEORGE DUKE

70年末に過熱したフュージョン・ブームを背景に、
ベースとキーボードの手錬れが組んだユニット。
テクニックを駆使した玄人好みのサウンドを期待したファンも
少なからずいたはずですが、なぜか出来あがった作品は
王道のブラコンでした。


5   春夏秋冬 / 泉谷しげる

1972年、デビュー1年後に発表した泉谷の代表曲。
問答無用!
ジャンルを超えて数多くのアーティストがカバーしている名作です。

6 REDEMPTION SONG/ BOB MARLEY

きょうはボブの誕生日。
生きていれば65歳になっているそうだ。
おめでとう。
あなたのメッセージはいまも大勢の人が引き継いでいるよ。
この曲は生前に発表した最後のアルバムに収録されていた。
救いの歌、
解放の歌、
そして願いの歌でもある。

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2010年02月06日

絶対貧困 世界最貧民の目線

■大倉眞一郎セレクト■

    zettaihinkon.jpg

著者:石井光太

32歳の著者は、90年代半ば、
アフガニスタン入りし、“貧困”というものを目の当たりに。
それ以来世界中を旅しながら、
執筆活動やドキュメンタリーの制作をしています。
身ひとつでスラムに住み着いてしまったり、
売春婦の宿に泊めてもらったり・・・
寝起きを共にする、という独特の入りこみ方で
取材をしています。そこで目にしたものとは・・・?
貧困の実相を垣間見ることができる一冊。

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2010年02月06日

『壁抜け男』について・・・

数年前のパリ。
夏、ひと月ほど過ごしていた頃に
イタリアから来た友人とモンマルトルに行きました。
えっちら、おっちら登っている途中に現れたのがこの壁抜け男。
「なんだろ?これ・・・」
と、思わず写真を撮りましたが、
まさか小説が元になっていたとは!
小説を読んだ後にモンマルトルに改めて行くと、
また違う気分で見られるような気がします。
ちなみに、私たちはモンマルトルでボーッとしていた為、
うっかり友人が乗るはずだったイタリア行きの列車を逃してしましました。
幸か不幸か、私たちは「幸」と取り、もう何日か一緒にパリで過ごしました。
数年前見た風景が、小説と繋がる瞬間。
小説と思い出と言うのは、どこかでリンクするものなですね。

やっぱり、旅と読書は・・・良い!

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2010年02月06日

壁抜け男

杏セレクト

    kabenukeotoko.jpg

著者:マルセル・エイメ    翻訳:長島 良三

まさに、『世にも奇妙な物語』テイストのSF短編集。
星新一+筒井康隆÷2のような感じでしょうか??
壁を抜けられる男、世界に同時存在する能力がある女・・・
実は、気づいていないだけで、
私たちももしかしたら歪んでいる世界にいたりして!?
パリのモンマルトルを舞台にして繰り広げられる、物語たち。
シニカル&ブラックだけれども温かみのある一冊です。

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2010年02月02日

ゴールデンスランバー

映画「ゴールデンスランバー」は私が2008年7月に絶賛紹介した
伊坂幸太郎の小説が原作である。
小説は私が溺愛して育てた息子のような存在である、
と勝手に思っているので
心配で心配でやはり公開初日に出かけました。

伊坂の小説が優れているのか、監督の技量に負うところなのか、
言うまでもなく両方なのであるが、
この疾走感に溢れる超弩級エンターテインメントは必見である。
映画は原作にほとんど余計な手を加えず、
小説を一気に読ませたのと同じ勢いで、
息をつかせぬまま観客を引き込んでいく。
不条理であちこちが串刺しになっているのに、
そこで読み手、観客を立ち止まらせることなく、
「よし、じゃ、こっちに来い」と引きずり回すのである。
それが何よりも心地よい。
見事だなあ。
久しぶりにこんなに直球勝負の日本エンターテイメント映画を見っちゃたよ。
原作で充分堪能していて、
前述のように映画でも構成はほとんど変えていないのに、
これだけ楽しませてくれることってなかなかないんじゃないの。

気になったのは、公開初日だったせいもあるのかもしれないが、
意外に客が少なかったこと。
小説だけ読んで満足している人も多いのではないかと思うが、
お願いです。この映画だけは映画館に足を運んでください。
配役も絶妙なので、味が深くなった。
何重にも楽しめます。
俺なんか、小説まためくり始めてるもん。

大変よく出来ました。

大倉

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2010年01月30日

1.30 OA YES 松坂慶子 MARVIN GAYE and more

1   LET’S GET IT STARTED  / THE BLACK EYED PEAS 

明日(日本時間で月曜朝)、グラミー受賞式が行われますが、
この曲は2005年のベストラップ(デュオ/グループ)部門受賞曲。
BEPは今年もノミネートされていますが、
主役を争うのはビヨンセとテイラー・スイフト。
どちらが多くスポットライトを浴びることになるのか注目です。


2 愛の水中花 / 松坂慶子

1979年にテレビドラマから生まれたヒット曲。
松坂慶子が歌番組にバニーガール姿で登場したときは、
「女優って凄い!!」と心底思わせてくれましたっけ。
作詞はドラマの原作者である五木寛之。


3  EYES ON FIRE / BLUE FOUNDATION

世界中のティーンエイジガールを夢中にさせた
『トワイライト〜初恋〜』のサントラから。
ブルー・ファウンデーションは2000年にコペンハーゲンで結成した
エレクトロなバンド。


4 THE OWNER OF LONELY HEART / YES

70年代のプログレの雄イエスが、
80年代に入り鬼才トレヴァー・ホーンのもとでポップに大変身。
結果、アルバムはイエス史上最大の売り上げを記録。
シングルカットされたこの曲は全米1位に輝きました。
サウンド面では、フェアライトという電子楽器によるオーケストラ・ヒットが
この曲から大流行し、猫も杓子も真似してましたね。

5   No Me Sabes Querer /La Trova de Las Faez

キューバで何十年も歌い続けた吟遊詩人姉妹。
日本までは近況が入ってきませんが、
ご生存ならば90歳を超えているはず。


6 YESTERDAY/ MARVIN GAYE

世界でもっとも多くカバーされたビートルズナンバー。
でも、お聞きのように一聴では原曲に気付かないほど、
マーヴィン節が冴えわたっている。
こうなると、もう別曲といっていいかも。
唯一無二の才能を持ちながらも最後まで孤独なシンガーでした。

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2010年01月30日

百年の孤独

■大倉眞一郎セレクト■

    hyakunennokodoku.jpg

著者:G・ガルシア・マルケス    新潮社

コロンビアのノーベル賞受賞作家、ガルシア・マルケスの本。
「海外文学で一番好きな作家。やはり、底なし沼のような
どろどろの世界、という感じの小説が好きなようです…」(大倉談)
架空の都市/町/コマンドが舞台となった、
100年にわたる、一家の怒涛の人間劇場。
おとぎ話のような挿話、内戦の話、死霊の話…
ジェットコースターのような一冊。

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2010年01月30日

愛するということ

杏セレクト

    aisurutoiukoto.jpg

著者:エーリッヒ・フロム    紀伊国屋書店

今から50年以上前に書かれた、
愛とはなにか?を心理学で説かれた本。
「授業のようにメモをとりながら、読みました。」(杏談)
『愛されるにはどうすればよいのか?』ではなく、
『愛するにはどうすればよいのか』を語っています。
“<愛>こそが、われわれに最も貴重なオアシス”…
愛…とは…??

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2010年01月29日

雪のロンドン その2

先日、新聞にイギリス全土が真っ白になった
結構笑える衛星写真が公開されていた。
あんな写真見たことないなあ。
さぞかし、大変なことだったろう、ご苦労様。
確か去年も雪で大混乱になっていた記憶があるので、
2年連続の惨事が起きたわけである。
24日にロンドン駐在時代の部下だったジュリアン・ヘイ君が
出張で来ていたので、蕎麦屋でご馳走してあげた。
雪の話をしたら、
「もう、全然ダメ。電車もバスも全部止まって何にも出来なかった。
シンがいた時と何も変わってない」
と怒りをぶちまけていた。
「ふふふ、そうか変わってないのか」
ちょっと嬉しかった。

100129okura.jpg

私が赴任して最初にドカ雪が降ったのが91年2月7日のことであった。
何故そんなに私らしくもなく正確に物申せるかというと、
写真に日付が入っていたからである。
写真は一度放送で話したアビーロードスタジオの前の自宅を出たところである。
横断歩道もかろうじて見えるのだが、
汚れた雪で判然としていない。
朝起きると、ロンドンなのに妙に薄明るい。
窓を開けた時に一面真っ白な銀世界というのは
大人になっても嬉しいものである。
「雪だ、雪だ、うれちいな」
とまだこの先何が起きるのか把握していなかった私は
ついはしゃいでしまい、誰も足跡を付けていない雪を踏みに飛び出していった、
というのは嘘で、ふーんと歯を磨きに洗面所に向かった。
私の居たフラットでは常時冷水、お湯が出る蛇口がふたつあった。
この雪の日に冷水で顔を洗う人間はいない。
当然、お湯のほうをひねったら、ゴボゴボという音が聞こえたっきり、
静寂に包まれた。
お湯が出ないんですね。お湯が出ない。
そのときは仕方ない、と冷水でスッキリ顔を洗い、
「よし今日も一日、しっかり働くぜ」
と気合が入ったくらいであったのだが、
時間がたつにつれ状況の深刻さに気がついた。
フラットのお湯の蛇口がすべてそうなのである。
何故か冷水は出る。
でも、トイレを流す水も出ない。
久しぶりだよ。バケツで流すのは。
マンションの管理をしているおじさんのところへ走って、
無理矢理手を引っ張って連れてきた。
なぜなら私にはおじさんが言っていることが
10%くらいしかわからないからである。
気持ちいいほどコックニーの発音がきつくて、
どんなに耳を澄ませてもマジでわからない。
ただ、こっちの言っていることは理解してくれるので、
言うことだけ言って、「面倒は背負いたくないなあ」オーラ全開の
おじさんを連行したのである。
おじさんの反応は早かった。
「これは、無理。まあ、プラマーでも呼んでみたら」
きっとダメだからのニュアンスも交えながら即座に診断を下した、
と10%わかる英語の中で判断した。
もう会社どころじゃないんですね。
何しろこのクソ寒い中仕事して帰ってきて、
風呂に入れるかどうかの瀬戸際なんですから。
会社をほうたらかして、といっても会社に定時に電話しても誰も出なかったので
とにかくみんな自分のことで精一杯なのね、
と鋭い洞察力を発揮して、プラマー探しに全力を尽くした。
そしたらどこもいやしないじゃないですか。
どうもロンドン中で同様のことが起きているようである。
プラマーがやってきたのはようやく二日目のこと。
温水器からの水の導線を探っていたら
「これはダメだね。だって温水のパイプが土の中走ってるんだから、
完全に凍り付いているわけよ。
ストーブをね、じーっと温水のパイプがありそうなところに当て続けてね」
と出張費だけ取って帰っていった。
ストーブを?床に向かって?当て続ける?
これは何かの冗談か?
出社していた総務の元締めのおばさんに聞くと
「Oh! Poor Shin! But there’s nothing else to doよ」
おばさんは何にでも「よ」を付ければいいと思っている。
女房に
「じゃ、そういうことで」
と会社に行ったが、後で聞いたらそうしていたらしい。
お湯が出たのは4日目のことであった。
ホテルに移るか、真剣に検討を始めたところであった。
蛇口をひねると、爆発音が部屋中に響き渡った末に
形容しがたい奇妙な音が続いた後に、
断続的に水が鉄砲のように飛び出し、
しばらくしてようやくお湯が安定供給され始めた。

ロンドン、おもしろいところだなあ、と思うやつはおかしい。
そのときの雪でロンドンの1/3koの家でパイプが凍ったらしい。
今はさすがにましになったんじゃないかと思うが、
ジュリアンに聞くのを忘れてしまった。


大倉

BOOK BAR staff| 17:17 | トラックバック(0) | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年01月28日

雪のロンドン その1

意外に思われるかもしれないが、
ロンドンは一般的にイメージされているほど寒くない。
地図で観るとかなり北緯の高いところにあるのに、
暖流メキシコ湾流がイギリスまで流れているためである。
「ロンドンは冬は寒くて大変ですね」
と帰国するたびに同情されていた。
「いや、それがそうでもなくて...」
と最初はいちいち正直に告白していたのだが、
途中から面倒くさくなり、
「えー、もうそれは」
といい加減になっていった。
真相は上記の通りですから、
これまで同情してくれていた皆様、ごめんなさい。
本当のことをいうと、ドイツのほうがはるかに寒い。
フランスのほうが凍えそうなことさえある。
ドイツ、フランスにいた方々はかわいそうである。
同情するなら彼らに優しくしてあげていただきたい。

ただしである。
ロンドンの冬はやはり憂鬱であることは間違いない。
北に位置しているのは事実なので、
日没が情けなくなるくらい早い。
3時くらいから影が差して、3時半には薄暗く、4時になると真っ暗...
だったような気がする。詳細は忘れてしまいましたからご自身で調べてね。
夏は夏時間であることもあるが、9時までゴルフが出来る。
よく仕事の後に通ったものである。
大倉はゴルフはしないということで日本では通しているが、
実はロンドン時代はよくやっていた。
ここで、改めて報告してどういう意味があるのでしょうか。

まだある。
冬はじめじめ雨が降るのである。
年がら年中という言い方もできるが、
暗い上に情けない雨が降るのが何より辛い。
ロンドンの人間はよほどの変わり者でない限り、傘はささない。
傘をさしていると異様に目立って恥ずかしい。
それくらいの中途半端な雨だということも出来る。
ロンドン市民はどうするかというと、平気で歩くか、
降ったり止んだりなので、軒下で待っている?
だったけな?
軒下なんてほとんどないから、やっぱり歩いていたんだっけか。
まあ、そんなことである。
イギリス人はそんな環境で育っているので、
暗かろうが、雨が降ろうがどうも思っていない、
というわけにはいかない。
ほぼ全員が
「冬になると心の底から憂鬱になる、
こんな町捨てて、バミューダで暮らしたい」
的なことを一冬中つぶやいている。
実際、ちょいとした金持ちはフロリダに別荘を持っていたりして、
冬になると逃げ出している。

さて、雨は降る降るロンドンの冬、なのであるが、
数年に一度ドカッと雪が降る。
都市機能は完全に麻痺状態に陥る。
それは東京でも同じでしょう、と言う方はわかっていない。
麻痺の度合いが違う。
ロンドンは太古の昔から町が変わっていない。
つまり、インフラが恐ろしく古いままになっているということである。
話はずれるが、私が赴任した90年からしばらく数年は
停電はごく当たり前のことであった。
ひどい時は週数回ということもあった。
ロウソクなしでは、死んではしまわないが、生活できない。
自宅にはロウソクが大量に常備されていた。
話を戻そう。
ロンドンで雪が降ると、地下鉄が動かない。
ほぼ全面的に止まったりする。
どのラインも中心部以外は地表に出るからである。
その上、これは雪の時に限ったことではないが、
頻繁に起きる
「スッタフが足らないので、しばらく動きません。よろしく」
という手馴れた黒板が登場する場面が雪の場合は特に多い。
雪で出勤できないものと思われる。
バスも慣れてないので極端に数が減る。
さらにその上、身も心も凍るくらい恐ろしいことが起こる。

なかなか、核心にたどり着かないまま長くなったので、
続きは明日。

大倉

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