新教育機関「専門職大学」の登場が及ぼす影響って？

J-WAVEで放送中の番組「JAM THE WORLD」（水曜担当ナビゲーター：安田菜津紀）のワンコーナー「BREAKTHROUGH！」。

6月7日の放送では、早ければ再来年の春にスタートする専門職大学について、明治学院大学社会学部教授の石原俊さんをお迎えして、お聞きしました。

実践的な職業教育を行い、即戦力となる人材の育成を目指す高等教育機関「専門職大学」。その創設を盛り込んだ改正案が5月24日に成立しました。文部科学省は今年10月から申請の受付を開始し、早ければ再来年春に、専門職大学が誕生する予定です。大学制度の中に新たな教育機関が加わるのは1964年以来ということで、番組ではその実態に迫りました。

まず専任教員の4割程度が、その分野で実践経験がある人になると言われています。また、カリキュラムの3～4割が企業のインターン等、現場実習になる予定です。各経済団体などと協力して授業を進めることも見込まれていて、まさに「学」と「産業」の連携に重点を置いた教育が行われる予定とのこと。

現行の「専門学校」との大きな違いは、学士の資格が取れる点。しかし、この資格が海外で4年制大学の学士と同じ扱いを受けられるかはまだ不明とのことで、専門職大学を卒業した学生が海外の大学院を受験しようとした場合、その権利がないと見なされる可能性もあるそうです。

さらに、授業の一環として現場で働く場合、授業料を払って働くという構図自体が問題視される可能性も。

即戦力の人材育成を目指し、特定の分野のスペシャリストを育てることを目的として誕生する専門職大学。一体、日本の未来にどんな影響を与えるのか、注目です。

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【番組情報】
番組名：「JAM THE WORLD」
放送日時：平日 20時－22時
オフィシャルサイト：https://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/