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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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テーマは「友達」
世界各地に親友と言える「友達」がいる訓市
「知り合い」との線引き、基準とは?
今年出会った「一生の付き合いにる」と確信した人物、
今までどこで何をしていたの?と思わせた
30代のオトコに脱帽したエピソード...
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Cherish The Day (Ronin Remix) / Sade
Dream Of Me (based on Love's Theme) / Orchestral Manoeuvers In The Dark
No Use (Little Big Beat Studio Live Session) / Jazzanova
Crusin' / D'Angelo
Unslept / 未来電波基地
Are We Still Friends? / Taylor The Creator
Last Sunbeams Of Childhood / Andrew Wasylyk
Sea, Swallow Me / Cocteau Twins, Harold Budd
Lately (1993 Live From Uptown MTV Unplugged) / Jodeci
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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最初に読んだお便りで「友達ってそんなにできるものですか」とありましたけども、まあ僕は知り合いは多い方だと思います。何しろ色んな仕事に手を出しているので人と絡む機会が多いですし、そして何より外で飲むことが多いので色んな人に出会います。年下とかもうすぐ「奢ってやる」ってやるんで、若い人は知らないですけど年上の人に「お前は勝新太郎か」って言われたりするんですけどね。店を移動していくとどんどん人が増えてくんですが、「まあもういいや、全員一緒で!」ってしてしまうので、だいたい僕は名前が変わっているので僕は相手の名前を覚えられなくても向こうは一発で覚えちゃうんですよね、「訓市さん」っていう。「この間ハイボールご馳走になりました!」とか言われて、いつどこでだったか全く僕は覚えてなくて「それ先週の木曜日ですよ」とか言われて、「ごめんごめん」っていう感じなんですけども。どこに行っても東京にいれば誰かしら知り合いに会うものですが、ただ知り合いは知り合いで友達未満な人の方がほとんどです。向こうは僕のことを「友達だ」と呼んでくれていても、そこまで会ったことあったけな?とか思うことはあります。なので、「友達の定義っていったい何?」と考えるととても難しいんですけども1つ言えるのは打算のない関係であるとか、損得感情がないとか。そしてもちろん信用ができる相手ということでしょうか。しょっちゅう会っていれば友達と言えるのかというわけでもないと思うんですよね。例えば毎日会社で会ってそれなりに言葉を交わす関係だとしても親友だとか友達と言うのとは違うと思いますし、長い間知っていれば自動的に知り合いが友達となるというのも何か違うと思います。まあでも長い付き合いがあるからこそ相手をよく知って信頼して友達になるということも多いかと思いますけど。最近はみんな大人になって会う機会が減ったとしても学生時代の親友に会ったり話をしたりすると、その会ってない時間があっという間に消えて何も変わっていないというか当時の友情をそのまま感じられるということも多いかと思います。でも僕は決まった人とずっと会うというより新しい人と出会って話したりするのがとても好きです。毎年ものすごくたくさんの人と多く会う機会があって飲んだりするんですが、その中で突然本当の友達になる人っていうのが1年に1人とか2人ぐらい現れたりします。会った瞬間に今まで君はどこに隠れていたんだ?と感じるような妙にウマが合う人が・・・。僕にはニューヨークやロスに親友がいます。偶然出会った、しかも大人になってからの出会いですが本当にウマが合います。向こうも多分同じ風に思ってくれてすぐ家族全員に会わされたり、しょっちゅう他愛もないやり取りをしています。こっちが真剣な打ち合わせをしてる時にものすごい連絡があって出たら、「新しく仕込んだジョークを聞いてくれ」とか、今かっていう感じなんですけども、「ただ顔が見たい」とビデオ電話してきたり用が無いのに連絡してくるのってすごく友達のような気がします。悲しいことがあったとあればすぐ互いにやり取りしますし落ち込んでいた相手を励ますために飛行機に飛び乗って会いに行ったこともあります。20歳を過ぎて普段は遠く離れた街に住んでいて、すぐに会えない場所に親友ができるというのも不思議だなと思います。向こうも同じことを言ってくれていて、「俺たちはラッキーだ、いい人生を過ごしているな」という話になります。彼らの地元に行くとその友達というのを紹介されるんですけども、やっぱり気が合う人ばかりで、きっと似たような価値観なのか。何ですかね、共通項があるんだと思います。生まれた国も育ちも何1つ一緒じゃないのに聴いてきた音楽だったり映画だったりがぴたりと合うことが多いです。
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とにかく、旅行に行く時に色んな場所で色んな友達がいるのは良いもんです。今年ももう半分以上が過ぎましたが初めて会って妙にウマが合う、まあ友達だねっていう人に出会いました。先日、サマソニにアーティストのKeshiが来日していました。僕は彼の音楽は知っていますが人となりとか全く知らなかったんですけども彼と仕事をしている友人から「クンちゃん、今どこにいますか?」と連絡があり、「ちょっと仕事相手のKeshiが会いたがってる」と言われました。まったく接点がないのでなんだろうと思ったんですけどもちょうど僕の家の近所に来る用事があるというので、だったら散歩がてらコーヒーでも飲みに行くからいいよと言って出かけました。とても感じの良い子で話してたんですが何で会いに来たかと言うとですね、僕がよくお世話になってるシェフがお店をリニューアルする時に、「どういう曲をかけていいか分からないからプレイリストを作ってくれないか」と頼まれたんですね、夏の初めに。それで食事の邪魔にならない、かつ会話が途切れた時にちょうどいい感じに間を埋めてくれるような曲を4時間分選んで送ったんですよ。そしたらその日に食事をしに来たKeshiが「誰がこのプレイリストを作ったんだ?好きな曲ばかりだ」とShazamばかりしていて、僕のことを説明して「ラジオをやってる人が作ったんだよ」って言ったら、ふらっとすぐ会いに来たわけです。選曲が良いって言われると選曲家魂に火がつくと言いますか、嬉しいじゃないですか、やっぱり。自分が作った曲でもないのに。それからもうずっと2人で音楽の話になりまして、確かに好きな曲の趣味が異常に近いんですよ。あれも好き、これも好き。それ以来ですね、朝起きたりすると「これ聞いたことある?」っていって色んな曲のspotifyのリンクを送ってきてくれたり、それに対してこっちも返したりですね。音楽だけの話しかしてませんけどもこれは一生続きそうだなという感じになってます。そして彼が帰った後に僕にはLAにエリアルという名前の友達がいるんですけども、彼が10代の時に会ってすっかり仲良くなって、「僕の夢は映画のシネマフォトグラファーになることで、1番一緒に仕事をしたいのはウェスアンダーソンだ」と言うので、彼がたまたま、「そのジョブインタビュー受けられる。どうしよう、明日とうとうウェスに会えるんだ、受かったらいいな」っていう時に絶対ウェスもその子のことを気に入るっていう確信がありまして、「とにかく自己紹介の時に俺の友達と言え」と言ったら、やっぱり、「何でクンを知ってるの?」って言って突然会話が始まって、今となってはですね、過去3作ぐらいのウェスの映画は全部彼が撮影してるんですけども、そのエリアルから「おじさんのような兄貴が東京に初めて行くから会ってやってくれ」と連絡が来ました。そういう連絡を一切してこないタイプの子なので珍しいなと思いながら、「エリアルのお兄さんなら、まあもちろん会うよって」。そしたらその人は彼のお父さんの腹違いの兄弟で、おじさんなのに年の差が5歳ぐらい。だから兄貴と呼んでいるっていうことが分かったんですけども、そのおじさんがですね、めちゃくちゃ僕が好きなサブカルとかに詳しいんですよ。まだ38歳なのに。僕の周りの年下で昔のそういうカルチャーに興味のある子はたくさんいるんですけども、話すとどこか学校の授業のようになってしまうんですね。これってなんでこうなのとか、この人はどういうとこからこの音楽を始めたのとか聞かれた質問に僕が延々と答える。ところが、このエリアルのおじさんは会話ができるというか、逆に僕が聞くことすらあったわけですよ。しかもそれが戦前のブルースからその当時の機材、それからヴィンテージの音響機械・アンプ、60年代のバイカーとか、そのギャングとか犯罪ドキュメンタリーの写真集とか。結局会ってから彼が帰るまで毎晩会って色んなところで飲みながらずーっとそういう話をしてました。昼間も僕の事務所に来てぼーっと僕が手が空くのを待ってたくらいで、彼女のことを完全放置してましたけども。帰国後すぐに「初めて来た東京で、地元でもなかなか出会えない話し合える人に出会えるとは思わなかった」っていうお便りが来まして、僕の方もですね、まさか30代でここまで話せる人がいると思わなかった。以来ですね毎日チャットしてます。なわけで年をとっても外に出てるとそういう出会いってあって面白いですよ、というお話でした。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


