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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 今年も行って来ました! ---
4月にカリフォルニアのパームスプリングスで開催された
一大音楽フェスティバル「コーチェラ」について語る
過去一番の集客となった「コーチェラ2026」...
その要因とは?
アフターパーティー会場で偶然を声をかけられて、
会話した相手とは、意外にも…
今回の「コーチェラ」で訓市が率直に感じたこととは?
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Lazy Eye / Silversun Pickups
Help Me / Joni Mitchell
Photograph / Ed Sheeran
Birds / Ben Folds Five
君を待っている / 佐野元春
You're The One / Kaytranada
Mirrored Heart / FKA Twiggs
Be Alright (Acoustic Version) / Justin Bieber
Back To Friends / Sombr
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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先日といっても、もう1ヶ月近く経ってしまったんですがカリフォルニアで開催されているコーチェラフェスに行ってきました。昨年に続き2回目で、今回もGUESS JEANSというデニムのブランドのお招きで行ったんですが、出発日が自分の誕生日ということで、誕生日って毎年のことなんですが激2日酔いなんですよ。その日の夜に飛行機に乗るというのは大変に辛いものでして、まだ酔っ払ってるんで寝られないんですよね、あんまり。で、それで着くと時差の関係でまだ誕生日なんですよ。で、また向こうでもお祝いしてもらえるんですが、なんか誕生日に寿命が縮んでるんじゃないのかっていうことに最近気づいてしまったんですけども。コーチェラはロサンゼルスから車で2、3時間ほど行った保養地として名高いパームスプリングスの郊外で開催されます。夏の温度が40度を大きく超えるパームスプリングスがなぜ保養地としてリタイアした金持ちが別荘を持っていたり住むんだ?と意味が分からないなと思っていたんですが、友達に聞いたら、「もちろん冬だけで、夏に行くわけないでしょ」って言われました。そういう場所だそうです。とにかく空港に着いてからすぐ車に乗り込み、一路パームスプリングスへ。そしてGUESS JEANSが一区画、塀に囲まれた別荘地を借り上げた「ゲスコンパウンド」と呼ばれる場所に到着したのは夜のことで、コーチェラの初日・金曜日の演奏は見に行くことはできませんでしたが、夜中からはそのコンパウンド内の1軒を改造して作られるアフターパーティー会場に行きました。行きましたと言っても同じ敷地内、泊まる家とは歩いて2分なのでメチャメチャ楽な生活です。ここにはですね、コーチェラのライブを終えたミュージシャンやら俳優やらが大量に流れ込んできて朝までどんちゃん騒ぎなんですけども、ロスの友達たちの姿もちらほらと見かけて、お酒を飲みながら楽しく話をすることができました。2日目はちゃんと見たいということで程々にして・・・ 会場へ。場所はですね、本当にフジロック行ったことある人は分かると思うんですけど、あれの何倍って言えばいいんでしょう?3、4倍あって、山の斜面ではなくてフラットですし全部芝生なのが良いですよね。そしてそこをですね、ほぼ水着のような格好をした女の子たちが自撮りをしながら闊歩してるわけです。時期的に1番良い時にやってるなと思いますね。これより後になればもう暑すぎて無理だそうです。フジロックやサマソニ、あとロッキンとか、日本のフェスもゴールデンウィークとか、もう少し真夏からずらす時期に来てるんじゃないのかなって思いました。それは夏休みの方が需要があるのかもしれませんが、もう温暖化の影響で7月とか8月に野外でフェスをやるっていうのは限界に来てるような気がするんですよね。台風も来ますし。5月の頭とかだったら夜はちょっと冷えるかもしれませんけど、ちょうどいい感じで過ごせるんじゃないんでしょうか。そんなことを思いながら歩き出すと去年とは桁違いの人の多さにびっくりしました。理由はその日のヘッドライナーがジャスティン・ビーバーだったから。はっきり言って僕は全く世代じゃないので彼が人気者なのは知っていたんですけども、これほど凄まじいとは理解していませんでした。「インスタのフォロワー数が2.3億だよ」って友達に言われて、日本の人口よりも多いじゃないですか。なるほどと理解しましたがとにかく凄かったです。20年以上やってるコーチェラで過去最高の人出だったらしいんですが、それもこれも全てジャスティン効果。ライブが始まると、もう通路もVIPエリアも動けなくなるぐらいで、これ絶対帰れないでしょっていうことで最後まで観ないで引き返しました。
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僕らは一足先に家に帰った後、家の敷地の真裏にあるジャスティン・ビーバーの家でアフターパーティーがあるというので行ってきました。コーチェラ開催中のアフターパーティーの中で最もゲストリストが厳しく、ほとんどの人がはねられているという話でしたが、なぜか僕らは入ることができました。なんかツレが入口の女の子たちを知ってて、ここまで来て返すのかって時に隠れて腕輪をくれたんですよね。で、知り合いの子たちも入口で全員返されてたんで、「なんであいつらだけ入れてるんだ」っていう殺気のある目で見られましたけど侵入できました。ただ、そこは完全なるファミリー・アンド・フレンズの世界。キラキラしたインフルエンサーだのモデルだのというのは奥さんが全てドアで跳ね付けたらしくて、すごい敷地のわりに人が少なかったんですよ。しかもDJがかける音楽が「こんなのあり?」っていうぐらい港区のDJみたいな僕が1ミリも好きじゃない音で、1時間ぐらいタダ酒飲んで友達と喋ってる頃に機材トラブルで音も止まり、もう帰ろうとなりました。ところが、もう1人のツレが結構酔っ払ってまして、「みんなに挨拶して帰ろう」。この挨拶がまた長いんですよ。「じゃ、置いてくよ」って言うと「絶対一緒に帰る。置いてかないでくれ」って。そうこうしてるうちにDJブースの方に行っちゃったんですよ。で、もー面倒くさいなと思って連れ戻しに行ったら突然機材も直りまして、変わったDJが音をかけ出したんですよ。初っ端からシャーデー、ダンスものじゃないグルービーな曲をかけ出して、「しょうがないな、じゃあもう1杯だけね」っていう内に音がどんどん良くなって、結局そっからはもうすごい楽しかったですね。気付くと残った人たちがブースの周りに集まってニコニコとしながら体を揺らし始めました。踊るわけでも立ち止まるわけでもない。僕はブース裏にあったステージに腰掛けてご機嫌な気分で体を揺らし始めました。すると隣に黒人の男の人が座ってきて一緒に体をゆらゆらと。とても感じの良い男で、やがて一緒に今かかってる音楽の話とかをしました。「お前、名前は何だ」と言うので「僕はクンだ」と言うと、「俺はケイだ」と答えました。「男でケイは珍しいね」って言ったら、「いや、本当はケイトラナダっていうんだけどさ」。俺すごい好きなアーティストで、顔も覚えてない自分が申し訳ないなと思ったんですけども、すごい楽しかったです。音楽って素晴らしいっていうか。ジャスティンや奥さんたちも奥ですごい楽しそうに揺れてましたし、やっぱり場に合う音楽ってすごく大事なんだなって思いました。翌日は最終日で朝から色んなライブを観たのですが、コーチェラ全体を通じて1番凄かったのがFKA Twiggsでした。とにかくパフォーマーとしての技量が凄まじいというか、歌もものすごい上手いんですがバックに凄腕のダンサーを従えながらの彼女自身のダンスが凄すぎました。全盛期のマドンナのライブを観たことがあるんですけども、あれに匹敵するぐらい凄い。「踊れるシンガー」と言うより「歌えるダンサー」と言えるぐらいパフォーマンスが凄くて、本当は時間が被っていた友達のバンドがいて、そのライブを観に行こうと思っていたのですが、結局釘付けになってしまいまし、て全部Twiggsのライブを観ました。今年のサマソニに出るそうなので行ける機会がある人はぜひ行ってみてください。あんまり興味がないとか、そういうのを超越するぐらい素晴らしいパフォーマンスでした。去年も言いましたけどフジとかサマソニが始まった頃って世界的に見ても最新のフェスで凄いなと思ってましたが、あっという間に今の日本って過去からあんまり変わってなくて、海外のフェスがとんでもないスケールになってしまったのだなっていうことを再び実感しました。僕らが貰ったチケットっていうのはVIPチケットっていうので定価で多分40万とか50万だと思うんですけど、それでも高いですが、リセールだと2、300万だって言うんですよ。エアビーで借りる宿とかも週末3日で余裕で100万超えるって言いますし、それで1日10何万人来てる。凄いなと思いましたし、そういえばこの国、しかも今戦争してるぞっていう、その空気感もないのが良いのか悪いのか置いといて、国の底力っていうものの違いをものすごく感じたコーチェラでした。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


