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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 早くも“忘年会”のこと ---
テーマは「ダンス部」
昨年、結成されて、2025年の大忘年パーティーで
お披露目となった「ダンス部」としての活動を総括
1年間を通して練習を継続し、
打ち上げを繰り返す中で得たもの、感じたこと
2026年の抱負と共に
「ダンス部」の今後について訓市が語る
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
そして、旅の話だけでなく、仕事、進路、
人間関係から恋愛、夫婦・親子関係まで
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲オーダーにもお応えします。
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Keep The Fire Burning / Gwen McRae
You And I / Caribou
Seven (Live at RBC Echo Beach) / Men I Trust
Miss Riddle / Boz Scaggs
花咲く旅路 / 原由子
What You Need / Kaytranada feat. Charlotte Day Wilson
Bluebird / Paul McCartney & Wings
You Are So Beautiful / Charles Lloyd & The Marvels feat. Norah Jones
Cool Cat / Queen
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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忘年会でパーティーをやるというのは僕が東京に腰を落ち着けてからですから、確か2000年あたりからで、それから毎年やってるので、もう25年やってます。場所は毎年変えたり、決まったと思ったらその店がなくなって別の所に移らなきゃとか転々としてるんですけども、最初始めた頃というのは僕もまだ20代でしたし、周りというのも若かったですから、DJできる友達たちと「普通にただの飲み屋で忘年会やるくらいなら音楽をかけられる所でやるか!」っていう感じもありましたし、その頃の僕は夏の間に湘南で海の家をやっていたので、そのメンバーと年の終わりぐらいにみんなで集まろうという打ち上げのような感じでもありました。そこに知り合いも遊びに来ていたので、まとめてやってしまえという感じです。例えば僕の大学の同級生が全く関係なかった湘南の子と仲良くなったり、意気投合して仕事をするようになったりと、側から見ていても面白い組み合わせだなぁなんていうことがあったり、そのうちに自分が仕事で出会った人たちも来るようになったりして、それはそれは不思議な組み合わせの忘年会という感じでした。そしてそのうち結婚する者が増えてきたり、「子供がいるから出られないや」という者もあれば、逆に数年会ってなかった人が忘年会だけに突然来たりして、「よう、久しぶり」となったり・・・。30を過ぎてくると1年に1度、忘年会でしか会えないような友達も出てくるのですが、それでも全く会えないより全然いい。乾杯をして、この1年何をしていたかっていうのを話し合って盛り上がったりしていました。「忘年会」というのはどこか日本独自のものかもしれないなと思うことがあります。アメリカとかですとサンクスギビングの時に故郷に帰って当時の友達と集まったりするみたいですが、日本のように会社の仲間と仕事相手と、もしくは昔の同級生たちとか色々と個別に集まってご飯を食べて飲んだりするというのはあまり聞かないような気がします。若い人たちが会社の忘年会はダルい、上司と飲みたくないなんていうのをニュースで見たりしますが、昔のようにパワハラ・セクハラ上司が多いとか、そんなんでしたら僕もまっぴらご免だと思いますが、どうなんでしょう?いつもと違う一面が見えたりしていいなと思う場面が多かったりすれば、忘年会もありなんじゃないんでしょうか。まぁ僕もそういうふうに思われる上司というか、年上になってなければいいなと願うばかりですが、最近では「おー飲め飲め」って言うより、逆に僕が飲まされる方ですよ。コソコソしていても乾杯のお酒を持ってこられて、「一緒に乾杯してください!」なんて言われて乾杯していると、それを見ていた人から「僕ともお願いします」なんて言われて、完全に「乾杯マシーン」となってます。まぁおかげさまで12月は毎年のことなんですけども肝臓がフォアグラだったと思いますが・・・。さらに12月の頭、ニューヨークから帰ってきたあたりには忘年会が鬼のようにありましてですね、一晩に2件、3件ハシゴしているうちに2025年にやってきたことっていうのを忘年どころか、もう忘却の彼方って言うんですか。杯を重ねるごとに細かいディテールも消し飛んでいくっていう。忘年会、記憶的にはとてもまずい催しです。
忘年パーティーは今でも昔の友達がバラバラで来てくれます。上は60くらいから若い人もたくさん来るようになって、下は20歳です。「生まれて初めてDJのいるパーティーに来た」なんて声をかけてくれる子たちがたくさんいて、「本当に来て良かったです。楽しかった」と言われると、とても励みになるってわけじゃないですけどね、やってきて良かったなと思ってます。色んな音楽が一晩中鳴っていて、気に入る音楽を見つけてほしい。それが僕の勝手な親心で、実際に「見つかった」って言われるとすごく嬉しいなと思います。「音楽で踊る人たちは老化しない」という最新の研究結果もあるらしいんですよ。まぁそうだろうなと思うんですけども、日本の盆踊りってあるじゃないですか。誰でも来て踊れる。あれを色んな音楽でやってるって自分では思ってます。それがヒップホップだったりディスコだったりハウスだったりテクノだったり。大きなボリュームで知らない人たちと踊る一体感というのは僕は本当の宴だと思いますし、そういう機会って日常ではなかなか無いものです。国籍の違いも何も、そうやって踊ってる瞬間にはすべて消えて繋がっているという感覚が残るのがとても素敵だと思ってます。今回ではオーストラリアのAvalanchesがプレイしてくれたり、韓国からもラッパーのSik-Kっていうのが自分で来て歌ってすぐ帰ったりとか、本当に感謝してますし、そうやってみんながやってくれるんで入場料が下げられて、若い子も入りやすいかなっていうことでやってるんですけども・・・そんな中、僕は仲間と何ヶ月も週に1度やっていたダンスをするという本当に文化祭の出し物みたいな催しがありました。「何か目標がないと練習に力が入らないよね。簡単かもだけど誰もがわかる曲で踊ろう」ということになんか流れ的になってしまい、ZOOの「Chu Chu Train」をやることになりました。自分が20歳そこそこの頃に世間で大流行したあの曲を今更この年でやるのかっていう。最初は冗談だと思ってたんですけどね。まぁやるかとなりまして、そこで知ったのはフリを覚えるってマジで大変なんですね。まずはストレッチでアイソレーションって言うんですけど首を回しましょうっていう時点で全員首がボキボキ鳴り出して、次の日は振り向けないんだけどってなりましたし。まぁでもダンスをした後にみんなで飲むビールっていうのが1番美味しいということに気付きまして、そのビールを目標に僕らは練習しました。年齢層っていうのも僕の同い年がもう1人いましたが、あとは2個下。「実はダンサーになりたかったんですよ」っていうラッパーのVERBALとか、同じく「ダンサーになりたい」と言っていたOKAMOTO'Sのドラマーのレイジくん。彼は体が柔らかくて股裂ができるんですよ。近年こんなに羨ましいと思ったことはないんですけどとか、すごいレストランで鍋を振るシェフとかヘアメイクとか、自分で会社をやってて忙しいはずの社長さんとか服のデザイナーとか、なぜか全員強引にスケジュールを合わせて毎週踊ってたんですよ。皆ほんとにバラバラな職種で年も違うので、それまで見かけてはいても一緒にご飯すら食べたことがないような人たちが集まって、ものすごい結束の固い仲間となりました。本番は朝の3時。皆飲み過ぎないように、そして自分のパートの動画を見て緊張しながら確認していたらしいんですが、僕と言えば9時半の音チェックからそこにいてですね、ありとあらゆる人に捕まっては乾杯をさせられ、3時にはもう完全に出来上がってましたよ。ステージで踊るっていうのはとてもとても大変でした。実際、僕だけがいくつかフリをすっ飛ばしてしまいましたし。でも仲間を作って練習してお披露目するっていうのは自分の人生でも20年以上やってなかったことで、すごい良いものなんだなと。その活動を通じて仲良くなるっていう。今では僕らがダンスした後にビールを求めて毎回違うバーに行ってたんで、「あ、ダンス部が来た!」って言われるようになりました。ダンス部ですよ。もう部活なんです。やめようと思ったんですけど、始めた以上もう少し上を目指そうという、なんか上って何だって感じなんですけども、違うステップを切れるようにという話でまとまりました。今年の忘年会でやるかどうか、まぁ皆企画好きなのでダンスだけの何かイベントを作るかもしれませんけども。本当に暇だなとか最近友達がいないなって人は勇気を持ってどっかに飛び込んでこういう課外活動っていうのをぜひ今年はやってみてください。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


