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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 真夏の夜の“お便り”特集 ---
今年のお盆ウィークのラスト・ナイトは
「お便り」をまとめて紹介
夏の思い出、ロンドンでの出来事、お約束の恋話・・・
リスナーの皆さんからの「お便り」を
独断でセレクト
邦楽と洋楽、ほぼ半々の選曲でお届けします。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
そして、旅の話だけでなく、仕事、進路、
人間関係から恋愛、夫婦・親子関係まで
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲のオーダーにもお応えします。
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Famous / Percels
Shuffle It All / Izzy Stradlin & The Ju Ju Hounds
All I Have / Lionmilk
A Mi Manera (My Way) / Gypsy Kings
パパはブルースマン / 韻シストBand
Owari No Kisetsu / Rei Harakami
頬に風 / 原田知世
アルペジオ / 小沢健二
Stay With Me / Spiritualized
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:mackey さん
暑くなって新しいサンダルを買おうと探していたら、旧東海道の品川宿に雪駄や下駄を目の前で花緒をすげて、その人のサイズに合った、今風に言えばオーダーメイドでお渡ししてくれる店が有るのを知り品川へ向かいました。歩いてお店を探してると古い建物やビル、神社など品川駅から少し離れらこんなカオスな場所があるんだと発見もあり、歩きながらお店に向かうと古い建物ですが粋な佇まいの「慶應元年創業」というお店に着きました。 「普段使いの下駄が欲しい」と告げ、花緒と台を選び、下駄をその場で仕上げて貰い履いてみたら普段着で気軽に履いても問題無さそうな感じで、下駄のイメージが少し変わりました。最近は涼しくなると「リカバリーサンダル」を履いてる事が多かったんですが、下駄だと歩く時に姿勢も良くなり、コレはコレで有りだなと新しい発見を52になって出来た感じです。
☆KUN:
下駄、良いですよね。ただ、もう“ほぼバカボンのパパ”になってしまうというか。20歳ぐらいの時に作務衣に雪駄にハマった時期があったんですよ。で、それで下町とか行くと、「若いのにいなせな若旦那」って言ってご飯おまけしてくれたり、すごい良いなこれと思って。タダ酒ももらったこともありますし、「似合ってるね〜」とか言われてしまって。でも、そういうのって若い時だから逆に良いんですよね。お爺さんの服を古着屋で買って着たりもしてたんですよ。そうすると、なんかすごく素敵だって言われちゃったりして。ところが、52にもなりますと着るとそのままおじいさんになるんですよね。そこが悲しいところで、逆に若い服を着ると若作りって言われますし、何を着ればいいんだか分かりませんが、そんな私は今日もビーサンに短パンにTシャツです。
★From RN:モールス さん
仕事でシカゴに来ているのですが、ジェットラグで順調に朝3時半から起きているので、軽くホテルでトレーニングしリンカーン像を見たりして部屋に戻り、radikoをつけてみるとリアルタイム放送に立ち会えました。こちらは朝6時です。今年も17年勤めている会社の仕事でシカゴに来ておりますが、これがこの会社でのアメリカ出張の最後にしたいと思っています。アメリカはほとんど新規案件の話でなかなか大型案件を掴むのは難しいのですが、様々な知り合いや仕事を通して友人になった方もできた事はすごく感謝しています。ただ、そろそろ違うことをしたいという気持ちが非常に強くなっています。いつもホテルに着いたら少しゆっくりして翌日の朝食や水をスーパーで調達するのですが、会計の際レジ係の若いアフリカンの女性が途方にくれた顔をしており、レジの対応も非常に雑で、とても残念な気持ちになりました。「疲れてるね、大丈夫?」とか声をかけられる度量がほしいですが、ただ心無く「サンキュー」としか言えず、人種差別と言ってしまえばそうなるのかもですが、日本においても、どちらかと言うと僕は人に舐められるタイプなんだと自覚していますが、上手く立ち振る舞えるようになりたいです。そんなことからも、仕事について考えさせられます。楽な仕事は無く、夢中になれたり楽しいと感じられる瞬間が今の仕事にも無くは無いのですが、どのように自分を確立していくのか?40になる今年、いつにも増して考えて行動を起こして行きます。
☆KUN:
人種差別ってすごくあるんですけども、直接的に言われたりとかってよく聞きますが、割と構えてる人たちって何かというと勝手に人種差別されたって言うんですよ。「訓市くん。この間アメリカで…」とか「イギリスで…」とか。その話を聞くと普通に機嫌が悪い人だったんじゃない?って。要は自分たちがアジア人で差別されるんじゃないかと思ってるから、すごくそういう風に捉えるっていうか。日本でだって、お店に行った時に陽気で明るい人もいれば、すごい親切な人もいますし、逆に絶望したような顔して働いているアルバイトの人もいるじゃないですか。でも翌日行ったら元気そうだったりとか、人によって色々違うと思うんですよね。なので、レジの対応も雑でサービスが良くなかったかもしれませんが、自分より嫌な1日を過ごしてるんだなってぐらいに思える余裕が欲しいと思いませんか。舐められるタイプだと自覚していると、また舐められたって思いがちになっちゃうと思うんですよ。なので先に自分のことを否定というか下げないで、そんなことはないって思った方が次の仕事をするときも役に立つんじゃないんでしょうか。
★From RN:ココバット さん
半年前に友人の勧めで聞き始めた29歳の男です。6月後半から7月頭にかけて友人と2人でバリ島にサーフトリップに行ってきました。日中はひたすらサーフィンをして夜はビール片手に屋台飯を食べたりレゲエバーに繰り出すという最高な時間を過ごすことができました。しかし旅にハプニングはつきもので、ディレイドバゲージにあったりサーフボードが破損したり海底のサンゴに当たって体中に切り傷を負ったりと波乱万丈でした。訓市さんの思い出に残る旅先でのハプニングがあれば、是非お聞かせください。
☆KUN:
ハプニングがないと、旅のことなんて覚えてないですから。それで大怪我したり命を落とすとか そういうのは困りますけど。こういう怪我したとか、あの時ボードが折れちゃってっていうのは10年経っても昨日のことのように喋れるものです。あまりにもスムーズで綺麗な景色を見たみたいな旅ですと、ディテールが分かんなくなっちゃうんですよね。「すごい綺麗でほんとに楽しかったよ。」「何が。」「や、全部が」「いや、全部って何?」みたいな。なので、ココバットさんはすごく良い旅をしたんじゃないんでしょうか。最近の思い出深い旅先のハプニングというのは、先日お話したハンバーガーの具がないのを頼んでしまったっていう、それですかね。絶望しましたね、あの時は。はい。
★From RN:きみどり さん
42歳、都内在住のサラリーマンです。7月27日はレイ・ハラカミさんの命日になるなと思い、何年か前にカレンダーを見てからこの日まで温めてリクエストのメッセージをさせていただきました。 私は「エレクトロニカ」が好きなジャンルの1つですが、大学生時代に彼の音楽にハマり、ライブにもよく足を運ぶほど特に好きなアーティストになっていました。2011年、大変な年でしたが彼の訃報を聞いて さらに落ち込んだのを覚えています。ですが、今でも彼の曲は当時のファンの心の中で流れていることと思います。
☆KUN:
僕もすごく好きでライブにも行ったことがありまして、音はすごい子供のおもちゃ箱のような高くもないキーボードを自分なりに使って素晴らしい音楽を作った人なんですが、MCがすっごく面白かったんですよ、ライブ中の。なんか素朴でボソボソ話すんですけど、最初はこの人があの音楽を?って思っていたんですが、ライブが進行していくうちに人柄と音がすごく合ってるんじゃないのかって思ったの覚えてます。なぜか楽屋に連れてってもらって一言二言話したと思うんですけども突然亡くなってしまって。もう14年ですか。素晴らしい楽曲の他に色んなリミックスをしたりとか、聞いただけで「あ、ハラカミさんだ」って思う。そんな唯一無二の音を奏でるミュージシャンでした。この話を聞いて興味を感じた方がいましたら是非聞いてみてください。
★From RN:タクシー さん
夏のふとした時に訳もなく、ずっと遠くまで行けそうな感覚になることがあります。野村さんは旅や移動にまつわる“説明できないような感覚”を持つことはありますか?
☆KUN:
旅っていうか、もう出張みたいな感じですけども・・・疲れて嫌だなとか、また行くの?って思ったりすることもあるんですけど、着いて友達に会ったり、夜に音楽聞きながら喋ってたりすると帰りたくないなってすごく思ってしまうことが多いですね。何かを捨てたいとかそういうことじゃないんですけども終わらせたくないというか、もっと先に行きたいなっていうのはしょっちゅう感じてます。
★From RN:とんこう さん
この番組を聞き始めたのがちょうど大学を卒業する頃で、初めて読んで頂いたお便りは7年ほど前に会社の研修でドイツ・ハンブルグにいた時。2回目はコロナ禍の東京で在宅勤務をしていた時。そして今は駐在でギリシャ・アテネにおります。これまで10年の社会人生活で会社こそ変わっていませんが自分自身の考えや周りの環境も目まぐるしく変わる中、この日曜8時だけは変わらずに自分の中の軸というか週に1度ちょっと会いに戻れる友達のようになっておりますので、次の10年も宜しくお願いします。今はギリシャのアテネにおりますが訓市さんの「ギリシャ」に関する思い出やエピソードがあればお聞かせください。また、来年頭に初めての子どもが産まれる予定です。「ギリシャ産」になりますが先輩パパとしての訓市さんのアドバイスや大事にしていることがあれば是非教えて欲しいです。
☆KUN:
次の10年って、そしたら僕62ですよ!無いんじゃないかな〜って思いますけども・・・。ギリシャと言えばすごい良い景色で、借りたバイクですっ飛ばしていたら派手に転んでトラックに突っ込むとこだったっていう。ちょっと下品な言い方ですけど玉が縮こまる思いってあるじゃないですか。あの時は縮こまるどころかヘソぐらいまでめり込んだような気がしました。それが青い空、ギリシャの思い出です。ギリシャ産になるお子さんのアドバイスですか。間違っても気分が高揚しすぎて名前をパルテノンとかにしちゃうとかアテネくんとか、後で多分いじめられると思うので思い出の地の名前をつけるっていうのはやめた方がいいような気がします。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


