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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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--- 文月の“お便り”ナイト ---
リスナーの皆さんから番組宛に届いた
“お便り”から訓市が独断でセレクトして紹介。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
そして、旅の話だけでなく、仕事、進路、
人間関係から恋愛、夫婦・親子関係まで
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲のオーダーにもお応えします。
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Summer, Highland Halls / Billy Joel
Heaven / Talking Heads
New Dawn / Marshall Allen
State Lines / Novo Amor
蒼い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている / 原田郁子
If I Fell / The Beatles
Younger / Ruel
Dear Brian / Chris Rainbow
Pearl / Chapterhouse
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:とも さん
突然ですが、自分はここ数年、本を買うようにしています。海外のフォトグラファーの本や現行で出版されている好きな特集が組まれている雑誌、バックナンバーなど。最近購入したもので言うと、ここ数年ずっと探し続けていたガス・ヴァン・サントのポートレイト本『108 Portraits』です。古本屋相場より安く、オークションで落札しました。
☆KUN:
このガス・ヴァン・サント・・・監督で、『108 Portraits』っていうのはガスが昔、俳優をキャスティングする時に後ろをペリペリとはがすタイプのポラロイドで撮ってたんですよ。で、そのポラロイドのペリペリ剥がした方を薬品につけるとネガができるんですよね。で、そのネガを使って紙焼きした写真を108人分まとめたのがこの写真集で、僕ももちろん大好きで、高3ぐらいとかそのぐらいの時に出た写真集で、数冊買って友達にもあげましたし、その後ひょんなことからガス・ヴァン・サント本人と仲良くなって仕事してる時に持ち込んで、「ここにサインしろ」ってスネークマンショーみたいなことをしたこともあります。素晴らしい写真集です。ガスの作風が好きな人はぜひ探して、見てみてください。
★From RN:ゾイ さん
私は25歳、男性です。最近、大人ってなんだろうと思うことが多くなりました。色々なことを"諦められる"ことが大人になったってことなのかなと感じていました。ちょうどその時、マーシャル・アレンに出会いました。彼は100歳にして出初のアルバム『New Dawn』をリリースしていました。正直、よく分かりませんでした。ですが何歳にもなっても新しいことに挑戦するって凄ぇかっけぇなって思いました。野村さんが思う大人ってなんでしょうか。
☆KUN:
ちょうど先日、ニューヨークに行った時に仲良しにしてる30歳のギャラリストがいるんですけど、マーシャル・アレンはフィラデルフィアの人で、サン・ラー一派の人はみんなフィラデルフィアに住んでるらしいんですけどもライブに行ってきたと。102歳ですって。それでアルトサックスを彼は吹くんですけども、もうド肝を抜くぐらいに吹きまくっていて人生観が変わったって言ってました。と言うのもまだ目がキラッキラらしいんですよ。あれもやりたい、これもやりたいって。大人になるって、まぁ諦めること多いですけども、それでも毎日を貪欲にというか、夢があったりとか、やりたいことがたくさんあるって、それを心に留めておける人たちが大人なんじゃないのかなって思います。逆に何か物事が上手くいかないから諦めて、結果的に社会に対しても何に対しても諦めちゃうっていうのは決して大人とは言ってはいけないんじゃないのかなって思います
★From RN:なーきー さん
訓市さんの好きな「おやつ」は何でしょうか? サラリーマンである私には4歳になる男女の双子がいます。よく家族でラジオを聴いているのですが、訓市さんのラジオになると、「くんいちーーー!!!」と嬉しそうに教えてくれるようになりました。訓市さんのことが大好きで、「くんいちに好きなおやつきくー!」とずっと楽しみにしていますので、是非教えていただけると嬉しいです。 ちなみに私の好きな「おやつ」はルマンドです。
☆KUN:
ルマンド、良いですけど喉が乾きますよね。サクサク感が。なーきーさん、普通はあなたの好きなおやつではなくて、双子ちゃんの好きなおやつを教えてくれるんだと思いますが・・・。では、お2人にお伝えください。僕が好きなのは鍵屋が作っているふ菓子です。
★From RN:みちお さん
僕は今年、浪人が決まった野郎です。当時の僕は完全に入試というものをナメており、正直、「数撃ちゃ当たるだろう」と自惚れていました。現役時から将来の夢、就きたい職というものがありません。できることなら野村さんのように世界を飛び回り、英語を使って生きて行きたいのですが…。そこで、やりたい事の見つけ方、物事に対して心の底から取り組むためには何が必要だと思いますか。
☆KUN:
やりたいことの見つけ方っていうのは、この番組が続いてから聞かれる度に同じことを答えてますけど、僕は高校時代からミュージシャンになりたいとかカメラマンになりたいとか銀行で働いて稼ぎたいとか、全く無かったんですよ。分からなくて引き延ばしで旅にも出ましたし。でも楽しい思いはたくさんしましたけど、よし帰ったらこれをやるぞってもちろん決まりませんでしたし、そんなに簡単に見つかるものでもないのかなとも思います。なので方法としては片っ端から色んなことを紙に書いて、やって、嫌なものは消していく。またやりたいって思ったものを集中的にやる。そうやってやり続けるしかないのかなと思いますし。今ラジオで僕を知ってくれた方とか若い子はなんか色んなことやってて楽しそうだなって思うと思いますが、20代の時っていうのは本当に全然仕事も最初はないですし、そっから少しずつ増えてった。ただ、その1個のことに縛んないで、新しいことをやって気に入ったらそれもやるっていうことで、だんだん枝が広がってったっていうか。なので、焦らず慌てず。ただ、何を始めるにしても複数を同時にはできないですから順番をつけてやってみてください。
★From RN:CASSIDY さん
私の海外経験はそれ程でもないのですが、20代前半の時にワーキングホリデー制度でシドニーに1年間行き、その経験はもう58歳ですが今でも役立っていると感じています。シドニーには様々な思い出がありますが、特に印象に残っているのが現地の路線バスに乗った時のことです。なんと運転手さんがスキンヘッドの若い女子でロック的と言うべきか独特の雰囲気を醸し出していました。すると、停車して降りて行くおじさんやおばさん達はみんなその子を励ますように 「ヘイ・レイディー」と優しく声をかけて行くのです。私は照れくさくて声をかけられませんでしたが、日本では無い光景と言うか文化の違いに感動した事を覚えています。1年間で結構現地慣れしてしまい、帰国してからしばらく大変だった気がします。野村さんは多くの経験があると思いますが、特に感じた「カルチャーショック」はどんなことがありましたか。
☆KUN:
まあ色んなとこでカルチャーショックを受けましたけど、日本の当たり前が違うじゃないですか。ただ、そのカルチャーショックを受けた時ってその自ら自分が行きたいところの国に行くわけですから、それをなんとか咀嚼しようとか理解しようとかして過ごすんですけど、滞在した長さに反比例してですが日本に帰ってきた時の「逆カルチャーショック」の方が毎回ひどかった気がしますね。あれ、日本ってこんなだったっけとか、そういうことがたくさんありました。多分、長く海外にいて帰ってきた時に「逆カルチャーショック」を受ける、もしくは受けたリスナーの皆さんも多いんじゃないんでしょうか。
★From RN:のん さん
雨上がりの日の入り前に綺麗な虹が見えて、すぐに外へ出たらその空に圧倒されました。そして近所を見渡すと家の外で眺めていたり、写真を撮っている景色もとても貴重で素敵でした。 心地よい気温と風も最高でした。最近色々と考え込みがちだった重たさが、その時は軽くなり癒されました。夏の夕方の景色がこれからの楽しみになりました。
☆KUN:
夏の夕方とかベストじゃないですか。そういう時に思いますけど、やっぱり家の中にいても良いことはないというか、外に出るってすごく大事だなと思いますし。たまに、というかちょくちょくですけど、自分も事務所にいて缶詰の時があって、そうなると1日外出ないわけですよ。ずっと座って作業して、なんなら昼ごはんも食べる時間がなかったり。それがタバコが切れたぞとかで、夕方外に出た時に、もう夕日が燃えるようだったりとか。すごく救われるし、ああ外に出ればよかったって。大体そうなるとどっか友達見つけて飲みに行っちゃうんですけど僕は。まあ暑い暑いって今の時期ってこもりがちですけど、出れる時は必ず外に出るようにした方が良いなって思ってます。
★From RN:走れルーファス さん
今日は、どうしても敬愛する音楽家への心からのメッセージを、同じ感覚を共有できる方々に伝えたいと思いました。私は高校1年の時に彼が属するバンドの曲に心を奪われ以来42年、今日に至るまでそのバンドと彼のソロ作品を追い続けてきました。私にとっては彼の作品をほぼ毎日聴き続けることは、音楽を探す旅だったと思っています。彼が亡くなった日以来、私の世界は色を失ってしまったままのように感じます。私の感謝の気持ちを、どうしても彼に伝えたいのです。「ありがとう Brian」。リクエストは、Chris Rainbow の「Dear Brian」をお願いします
☆KUN:
これは先日亡くなってしまったThe Beach Boysのブライアン・ウィルソンのことだと思いますけども。亡くなった時も番組で話しましたけど、あの人の凄さって僕は最初は全然わからなくて、「Surfin' USA」のイメージが強すぎたんですよね。能天気カリフォルニアポップグループみたいな。もしくはコーラスボーイズグープ。ところが「バカ言え訓市、そんなものじゃないぞ」って教えられてからは何この多重録音とか、良いヘッドホンとかで曲を聴くとこんな音入ってたとか動物の声が入ってたり。まあ、目眩く万華鏡ポップの世界。決して色あせない楽曲だと思います。僕もこの先もずっとブライアンの曲を聞き続けると思います。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


