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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の午後8時に最新版を
アップしています。
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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テーマは「選挙」
なぜ、投票にいった方がいいのか?
そんな当たり前のことについて...
日頃、若い友達との間でも話題に出る
「選挙」や「政党」のこと...など、
訓市が思っていることについて語る。
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや
思い出の“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
そして、旅の話だけでなく、仕事、進路、
人間関係から恋愛、夫婦・親子関係まで
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲のオーダーにもお応えします。
番組サイトの「MESSAGE TO STUDIO」から
“お便り”を送信してください。
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
Dancing In The Kitchen / LANY
できこっこないをやらなちゃ / サンボマスター
Life Easy / Suchmos
A Flower Is Not A Flowers / 坂本龍一
ひこうき雲 / 荒井由実
Praise / Panda Bear
Only A Shadow / Cleaners From Venus
How To Flight / Eartheater
On Earth / The Sundays
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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フジロックの前に選挙がまたまたやって来ます。来週の今頃には投票が終わっている「参議院議員選挙」。「ラジオのDJ風情が選挙とか語るな!」と思う方もいるかと思います。実際、僕は「選挙に行きましょう」というのを定期的にSNSに載せたりするんですが、そうするとそう言われたりするんですけど、じゃあ誰が資格があるのかっていう話なんですが・・・もっとカジュアルに普通に、「選挙行こう」っていう話をした方が良いと思っています。「選挙へ行こう」なんて言うとそれはイコール「今の世の中に不満がある」=「保守じゃない、リベラル」=「左向き」とかそう思う“自称右の人”がいるらしく、僕は何の策も無く外国人に土地を買わせたり、好き放題されるのが反対な左右ごちゃ混ぜの人間なんですけれど。そもそも「選挙に行こう」「ちゃんと投票しに行きましょう」と言う前に、参議院って本当に必要なのかとか、そういう議論をしなくちゃいけないと思っています。一体どうすればこういう今後の枠組みを変えるという議論ができるんでしょうか。今現在のやり方で選ばれた政治家たちが自分たちの議席を減らす定数是正とか絶対にやらない・・・じゃない、いや、できないじゃないですか。それは歴史が語っていると思うんですけども、以前も番組で話しましたが日本がその在り方を大きく変えたのは明治維新というまるで革命のような出来事や第2次世界大戦の敗戦後、ある種、強制的にリセットボタンを押された時の2回しか基本ないと思うんですよ。あとは成功例をそのまま引きづりつつ小出しにしか変えない。ずっとやっているから当たり前のように同じことを続ける。これこそ日本の悪いところで、「参議院を廃止する」とか「衆議院のあり方や議員の選び方を変える」、そのくらいのことをしないとこれからの世界に合わせていけないと思うんですけど。これだけ人口が減っているわけで、働き方改革だデジタル改革だという中で、まず政府が議会がそれを率先してやって行かなければならないと思うのですが・・・そんなこんなで僕は参議院というものの存在意義をあまり評価はしていないんですけども、それでも選挙となれば投票に行かなければなりません。「選挙に行かない」という行為はイコール、今の権力を握る与党や連立政党に無条件の良しを与えるに等しいからです。40パーセント前後の投票率の中ではそういうことになってくるわけです。納税などのことなら地獄のように熱心にと言いますか、国民が必ず納税するように仕向け、そのために血税を投入することもためらわない政府が国民の義務ともいえる選挙における投票に対してはそこまで熱心に呼びかける、もしくは仕向ける施策をしないじゃないですか。そこに何か意味があると思うんですよ。「来てほしくない」「そこそこの投票率でいい」、そうすれば組織票で勝てる。そこをいい加減変えていかないといけない。僕らみんなが国の行動を見ているぞ、勝手に変なことはさせないぞというプレッシャーを政治家の皆さんにかけなきゃいけないと思うんです。仕事でもそうじゃないですか。例えば上司も何も見ていない緩い会社や現場だと、怠けたり経費で甘いもの買って食べていたり。そういう人がいるじゃないですか。政治も同じことだと思うんです。
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僕は今ある政党で好きなところはありません。野党で政権を取ったから何か劇的に変わるとも思っていませんし、けれど現在の与党が今まで通りにやっても何も変わらないとも思っています。今、減税の議論があるじゃないですか。消費税を下げれば消費が刺激されて結果的に景気が良くなると言う人がいるかと思えば、冗談じゃない。財源無しにそんなことをしたら世界的に借金の多い我が国の信用が落ちるとか・・・。僕的にはもちろん消費税とか下がる方が嬉しいです。けれど払わなければ国が成り立たないことは理解しているので払っています。ただ、余計なものには払いたくない。そう考えた時に「野党は減税、与党は据え置き」という議論がありますが、それならば与党はちゃんと「無駄を無くすところから据え置きにしたい」と言って欲しいんですよね。減税するのに財源が無いと言いますが、まずは削れるところを削って無駄なものを無くす。そういう具体的な手立てをもって、こうするああすると説明してくれる政治家がいたら、もちろんそこに投票したいです。税率を下げる議論の時、「党則があるので」と意見を引っ込める人より、ちゃんとした個人の考えがあり実行に移す人たち。それが非常に分かりにくいところが今の選挙の嫌なところなんですけれど・・・。立候補したら現職の人たちの場合、それまでにどれだけ活動して何を形にしたか、成績表のようにちゃんと載せるっていうのを国の共通項としてやってくれればすごく良いと思うんですけど。僕はよく政治の話を年下の友達ともしますが必ず、「訓さんはどこに入れるんすか?」とか「誰に入れます?」と聞かれます。選挙区が違えば票を入れる人ももちろん違いますし、政党はちゃんとそれぞれがよく見て考えて決めるしかないはずなんですけど、日本だけじゃなく本当に世界的に見ても今は本当に何か大きな歴史的な分岐点に僕らは生きているような気がします。フェイクニュースだとか陰謀論とか、何が本当で何が嘘か。ごちゃ混ぜのうちに分からなくなってきていますし、あらゆるものが分断されて互いを罵り合うようなそんな世界になって来ています。そこにAI革命なんてものも起こり働き方も劇的に変わってきていますし、これからはきっとさらに格差社会になると思います。それは今の僕たちの社会だけじゃなくて国同士でも言えることです。そんな中で人口の減り続けている日本は大丈夫なんでしょうか?先日、警察・お巡りさんの数が半数以上の都道府県で足りてないというニュースがありました。自衛隊も同じだと聞いたことがありますが、治安維持だ防衛にしても必要な数すら集まらなくなっている。そんなことがこれからは色々起こると思います、それも急激に。なぜなら65歳以上の人口が総人口のほぼ30%ですよ。3人に1人が引退世代。やべーって思いませんか?若いリスナーの皆さん。つけは必ず君たちに来ます。それは嫌だ、そう思うのが普通だと思います。ですので来週は遊びに行く前に必ず選挙に行きましょう。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


