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Let's travel! Grab your music.
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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。
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#543 --- “お便り”ナイト ---
リスナーの皆さんからお寄せいただいた
“お便り”の中から訓市が独断でセレクトして
紹介します。
旅の話はもちろん、仕事、進路、人間関係から
恋愛、夫婦・親子関係まで・・・
全ジャンル、全テーマにご対応!
曲のリクエスト、選曲のオーダーにもお応えします。
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引き続き、毎週1名の方には、
「500回オンエア記念Tシャツ」をプレゼント中!
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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の20時に最新版をアップします。
こちらも聴いてください〜
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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。
訓市がセレクトした“お便り”の中から
毎週1通を厳選して、
「番組オリジナルTシャツ」をプレゼント!
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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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MUSIC STREAM
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
The Hey Song / Speech
HIStory (The Ummah Radio Mix) / Michael Jackson
Eugene / Sufjan Stevens
Desperado / Samia
Lover Soul / Old Joe
Country House / Blur
In My Life / Bonnie Tyler
Mull Of Kintyre / Paul McCartney & Wings
FTA / Whitney
ON AIR NOTES
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。
KUNICHI was talking
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★From RN:アルコールとリズム さん
以前の放送の 「亡くなられた方の弔いは思い出して、名前を口にする」とのお話がとても印象に残っています。 2月になると思い出す大好きなアーティストがいます。Nujabes とJ Dillaです。 誕生年月日まで同じ2人が遺してくれた数々の楽曲。 2月下旬に仕事で片道6時間かけて新潟県まで行く予定が今日決まりました。全て新幹線移動なので、その道中、2人の楽曲をじっくり聴けることが今からとても楽しみです。最近、戦争について考えることが増えたこともあり、マイケル・ジャクソン 「HIStory (The Ummah Radio Mix) 」をリクエストさせていただきます。
☆KUN:
このNujabesさんは瀬場淳さんという名前の逆読みですが日本人。片やJ Dillaはアメリカのデトロイトにいて、同じ年に生まれて、2人とも若くして亡くなってしまったんですが、ビートを作らせたらこんなに気持ちのいいビートってあるのかっていう本当に中毒性の高い楽曲をたくさん残してくれた人たちで、僕も大好きで未だに出てくるんですよね。特にJ Dillaとかはどこに眠ってたんだっていう未発表の音源が出てきたり・・・一生そうやって楽しめればいいなと思うんですけども。この番組を長く聴いているリスナーの皆さんにはお馴染みの名前ですが、最近聞き出したという方には是非この2人の音楽はたくさんディグってお気に入りの曲を見つけてもらえたらなと思います。
★From RN:Jeff さん
先日、本棚の整理をしていて、かつて旅を共にした1冊の雑誌が出てきました。それはポートランドに関するもので、ガス・ヴァン・サントがお勧めするカフェや、散歩のスポットやボードパークへの誘い、レイモンド・カーヴァーを巡る旅など、そこに出てくる単語を聞いているだけでも気持ちが高揚するものが多く含まれていました。ちょうどその頃の私はこれまでの生活に別れを告げ、新しい一歩を踏み出そうとしていた時で、いつか行ってみたいと思っていたポートランドを、その雑誌を頼りに訪れていたのでした。10日ほど滞在し、旅のお供に持ち運んでいたレイモンド・カーヴァーの「夜になると鮭は…」と、その雑誌を繰り返し読み返しながら街へ森へ湖へ、そしてカフェへ映画館へと足を運んでいました。次第にその土地に自分自身が溶けるように溶け、馴染んでいきながら日本に帰ってくると、行く前の憂いのよう気持ちがあまりにもスッキリしていることに驚きました。旅が全てを洗い流してくれたようでした。 その雑誌は『Coyote』のポートランド特集で、記事は野村さんのものでした。当時はそのことに気が付いておらず、今改めて雑誌を読んで気がつきました。あの時はどうもありがとうございました。
☆KUN:
そういえばそんな仕事もしたっけなっていう、結構真面目に書いてたんですよ
。雑誌のライターの良いとこって僕ら作家じゃないですから基本的に記事を作る時ってすんごいちっちゃいクレジットなんですよ。誰なんだかちゃんと見なきゃ分からない。だから本屋さんとかで立ち読みしてる人とかが「この号の記事面白いよ」、「それ、実は俺だ」って言いたいけど言わない。忖度されずに良いって言われるのってやっぱりすごく嬉しくって・・・。それなりに長くやってたりするとちっちゃい原稿でも「野村訓市が行くポートランドの3日間」みたいな自分じゃつけてないタイトルを大きく入れられたりするんですけど、余計じゃないですか。「なんだよ、訓市って今度はポートランドに人の金で行って、なんかライフスタイルみたいなことを書くのか」みたいに思われて、例えば原稿を読まない人も出てくるかもしれません。そういうのが無くて、中々面白いじゃん。これ誰が書いたんだろうってクレジットを見たら、「あいつかー、たまには仕事してんだな」って思われる方が全然素敵じゃないですか。ということでポートランド特集、覚えてます。もうずいぶん前のことになってしまいました。捨てずにその号は大事にとっといてください。
★From RN:昭和のダリ さん
訓市さんは海外によく行かれておりますが、あえて“無”の時間を作ったりするのでしょうか。仕事が忙しいわけでもなく、日々に飽き飽きしているわけでもないのですが、情報が身近になった事で日々に"無”の時間が無いなと思ったので、訓市さんの意見を聞かせてください。 リクエストは、最近ハマっているsamiaの「Desperado」でお願いします。
☆KUN:
旅先で無っていうと僕、とにかく歩くんですけど、歩いてる時ってほんとに無で、たまに透明人間になったんじゃないかっていうか。格好いいこと言いますけど要は何も入ってこないっていう、目の前のものも見てるようで見てないかもしれませんし。でも、そうやって無で歩く時ってすごく好きで、それが脳のシャットダウンになってるのかなっていう気がします。そしてDesperadoといえば元々イーグルスの曲で、“ならずもの”という意味なんですけども。
★From RN:ならずもの柑橘 さん
僕は広島県尾道の島で会社に勤めながら柑橘農家をしている兼業農家です。今年、初めての収穫・加工の年です。 自信という勘違い70%、不安30%。そんな中決めた事は「梨泰院クラス」を見て好きになった韓国の俳優パク・ソジュンさんが先日、テレビ番組の『アナザースカイ』に出ていてウイスキーを作っていました。僕もお酒が好きなのでジュースとお酒を作り、お酒好きの訓市さんに飲んでもらおうと決めました。 そこで訓市さんに、いつか農家一本で食べていけるようにTRIPSTERみたいにカッコいい会社名、「ブランド名」を決めていただければ嬉しいです。
☆KUN:
ということで「Desperado」でいいじゃないですかねっていう安易な答えなんですけども、うーん、人につけてもらうのもいいですけど、やっぱり自分の思いとか、一生それを自分の分身として売っていくわけですから、誰々が付けてくれた名前とかって愛情が持ち続けられるのかなとか思ってしまいます。ちなみにパク・ソジュンは自分のラッキーナンバーの数字をつけてブランド名にしたみたいで、それをウイスキーにして売ると言ってました。こないだ僕にも送ってきてくれたんですけども、日本に来るとハイボールを一緒にわりと2人で飲みに行ったりするんですけども、まさか自分のウイスキーを先に作ってしまうとは。僕も作りたいと思ってますが、数少なく作って高くなるものって興味が無いんで、誰か僕と一緒に安いウイスキーを作りませんか。
★From RN:花巻のガッツ さん
岩手県在住48歳です。今までリクエストやメッセージを送ってみたいなと思いながらも勝手に敷居が高い感じがして、どんな曲が良いのか、どんな内容が良いのか色々思い悩んでいるうちに、「中学生の頃、何聴いてるの?」と聞かれたら「xtc」と答えていたし、1999年の秋、ニューオリンズの24時間やっているバー「igors」で毎晩ビリヤードをしながら聴いたCAKE の 「mexico」。xtc、 CAKE…どちらもリクエスト採用されて、しかもTシャツまでゲットしちゃってるじゃないですか!あーあ、完全に先を越されたなと思いながらも、今がそのタイミングかもと思いリクエストします。18歳の時、初めての海外で行った返還前の香港。その出発の前の日に吉祥寺のタワレコでCDを買って、旅中CDウォークマンでずっと聴いていたので、今でも聴くと九龍のネパール人がやってた安宿のドミの部屋が蘇るblur の 「Country House」でいこうかな。
☆KUN:
旅にCDウォークマンって持ってってましたね。僕の場合、結構枚数持ちたい派だったので・・・CDケースっていろいろ売ってたんです。ケースロジックって言ったっけな、ファスナーで開けてバインダーみたいになってるんですけど重いんですよね。それにパンパンに入れてたんで、だいたい50枚ぐらい持ってったのかな。で、傷だらけにもなりますしね。CDウォークマンって聞いて急に自分も思い出してしまいましたけど、香港の九龍ってまた今の若いリスナーの方、分かりませんかね。返還後に壊されてしまったんですけども、九の龍と書いてクーロン。そこに砦と言って違法雑居ビルがペンシルみたいに細いのが密集して建ちすぎて、最後はもう要塞みたいになって地図がないと出れないっていう。あんなの今あったらどうだったんでしょうね。きっと世界1のインスタ映えスポットになっていたんじゃないのかなって思います。
★From RN:みーさん さん
都内在住、30代女性です。今年社会人12年目ですが職場の上司と馬が合わず心身共に限界が来てしまった為、1ヶ月程お休みをいただくことになりました。働き始めてからの事を振り返ると、日々仕事や家事、時間に追われ、がむしゃらに何とかやってきた12年間だったなと思いました。気付けば"生活のための仕事”ではなく、"仕事のための生活” になっていました。なので、この1カ月はゆっくり休むとともに、自分の中で噛み合わなくなっていた歯車をリセットする1カ月にしたいと考えています。エスカレーターで左側に立つ、時間をかけてご飯を作る、最寄りの駅まで早歩きではなく自分のペースで歩くなど。これまで時短時短でやってきた事も1度見直したいと思いました。
☆KUN:
そうですね。ちょっと疲れてしまったんだったら休むのは大事だと思いますが、仕事のための生活になっていた…。でも僕の場合、仕事嫌いじゃないので仕事のための生活っていうのがイコール生活のための仕事になっている。よく言ってることが分かりませんが、嫌だと思わなくなってきたら心も少しゆとりを持っていけるんじゃないんでしょうか。追われてる追われてるって思い出したら確かに追われてるんですよ。毎週3日に1個ぐらい締め切りがあって、その打ち合わせがあって、「ああ終わった。1ヶ月締め切りがない」ってことは無いんですけど、それが普通だと思うと、俺はすごく追い立てられてるとか思わなくなりますし。エスカレーターで左側に立ちつつ、たまに右にフェイントを入れてみたり、どれだけ短くご飯を食べて、それ以外のことに時間を使ったり、健康には早歩きが一番ですから、マッハを超えるぐらいで歩いてみたり。良いんですよ、無理に見つめ直さなくても・・・って思います。
★From RN:自転車とエレキギター さん
先日の放送で「幼少の頃は善福寺公園でザリガニ釣り..」 と聞き、と言うことはずいぶん前に訓市さんが話していた「髪の長い、優しいお兄さんのいたプラモデル屋さん」 は、もしかして自分も通っていたあの店?自分が幼少時代に過ごしたエリアが実はあの野村訓市ととっても近いのか?と勝手な想像が膨らみ、つい年甲斐もなくペンを取りました。吉祥寺でも井の頭線の三鷹台駅に近いエリアに住んでいた私にとって、幼少時代の井の頭公園はまさに庭のような存在でしたが、その感覚もせいぜい「焼き鳥いせや」の下や湧き水のある辺りまでで、吉祥寺通りを越えた向こうにある動物園まで子供達だけで足を伸ばすのは冒険とまでは行かないまでも、ちょっとしたワクワク感がありました。善福寺公園に頻繁に行くようになったのは中学生になってからですが、早朝から仲間たちと公園そばの坂のある住宅街にローラースケートやスケートボードを持って集まり遊んだこと。のちに交際することになる初めての彼女に会ったのもその時だったな、など。訓市さんのおかげで少し甘酸っぱさ混じりの脳内トリップができました。
☆KUN:
「ナカマ模型」ですけども合ってたでしょうか。そして、善福寺。なんですかね、まだ思い出すのは善福寺公園の池から善福寺川っていうのが繋がってるんですけども、それが土管で繋がっていて土管の中を歩くと川に出られるんですよ。長さが多分50メーターもないと思うんですけど、でも真っ暗なわけですよ。それを池の方から川に出るっていうのが勇者だったんです。今やったら絶対ダメだと思うんで、やっちゃダメですよ。ただ、そこで川の方に出た時にアメリカザリガニが入れ食いだったりとかね。たくさん見つけた時は嬉しかったですね。自分の母親を家まで呼びに行って連れてって、「見ろこの俺が見つけたアメリカザリガニの素晴らしさを」っていう。「凄いわね」って言ってくれた母親はとっても優しい人だったんだなと。今自分がそれやられたらぶち切れると思うんですけども、「だからなに」っていう。善福寺公園にすごく行きたくなってきました。木の上から蛇が落ちてきたり、何かとワイルドなイメージがありますけども、最近の善福寺に行ったことのある方、ぜひ近況を教えてください。
野村訓市
1973年東京生まれ。幼稚園から高校まで学習院、大学は慶応大学総合政策学部進学。
世界のフェスティバルを追ってのアメリカ、アジア、ヨーロッパへの旅をしたトラベラーズ時代を経て、99年に辻堂海岸に海の家「SPUTNIK」をプロデュース。世界86人の生き方をたったひとりで取材した「sputnik:whole life catalogue 」は伝説のインタビュー集となっている。
同名で「IDEE」よりインテリア家具や雑誌なども制作。現在は「TRIPSTER」の名で幅広くプロデュース業をする傍ら、ブルータス等の雑誌などで執筆業も行う。


