ON AIR DATE
2025.02.16
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 Let's travel! Grab your music.

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

TUDOR logo


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

#541 --- お便り!曲は邦楽多め ---

番組リスナーの皆さんから届いた
“お便り”から訓市が独断でセレクト...

旅の話はもちろん、親子、友達、恋人など
様々な相手との人間関係についても
訓市がズバっとコメントします

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

引き続き、毎週1名の方には、
「500回オンエア記念Tシャツ」をプレゼント中!

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の20時に最新版をアップします。
こちらも聴いてください〜

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。

訓市がセレクトした“お便り”の中から
毎週1通を厳選して、
「番組オリジナルTシャツ」をプレゼント!

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


2025.02.16

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Blue Colour Worker / 高橋幸宏

2

陽はまたのぼりくりかえす / Dragon Ash

3

Audio Architecture / Cornelius

4

Light Years / Calm

5

Funny Papers / Mac Miller

6

都合良く憩う / Gagle

7

夢の途中 / Basi

8

グッド・ラック・アンド・グッドバイ / 荒井由実

9

No Looking Back / Genesis Owusu

2025.02.16

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



KUNICHI was talking

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

★From RN:ゆで落花生は畑の蟹 さん
アラフォーの2児の父です。ここ2年、街のバスケットコートの虜となっています。私を虜にさせたのは、そこに集う人達との出会いと賑わいでした。バスケに20年近く空白のあった私は2年前に映画『スラムダンク』を観た懐かしさで地図アプリからバスケットコートを探して、ふたつ隣の街にある公園のコートへ行きました。映画の余韻から、バスケ部当時の自分やチームメイトの思い出とノスタルジーを引き連れて、足を運んだコートの端でボールをついていたところ、居合わせた人から「ゲームをしよう」と数合わせで声をかけられゲームに混ぜてもらいました。部活明けの少年や外国人ボーラーに混ざった私は数分でヘトヘトになりながら、彼らにしがみつくようにプレーしました。コートに立つ景色や相手と向かい合う感覚と奥底に染み込んでいた動作、世代もバラバラな名前も知らない人たちとボールを交わしたその体験は私をノスタルジーに浸った感傷から引きづり出し、鼓動で全身に血液を巡らせ、フィジカルから記憶と情熱を蘇らせてくれました。「忘れてた、足りなかった、これをまた味わいたい」 そう思ってから街のバスケットコートの虜です。訓市さんは海外で街のバスケットコートを見かけたり、足を運んだことはありますか?

☆KUN:
こういう、いわゆるストリート競技っていうんですか、知らない人でも割とウェルカムだったりして一緒に遊べたりするっていうのが素晴らしいなって思うんですけども。僕はバスケをやらないんですけども、仲良しにしてるウタ君っていうモデルの男の子でバスケが大好きな子がいるんですけど、彼なんかは仕事でパリに行ったり撮影で海外に行ってもバスケットコートを探して行くらしいんですよね。そうするとすぐ声がかかって、そこで友達ができたり、すごいいい時間を過ごすことができる。「ボール1個で誰とでも友達になれるから素晴らしいんだよ、訓ちゃん」って言われて、バスケもそういう使い方っていうか過ごし方があるんだって新鮮な話だったんですけども、バスケ以外もスケーターがいるスクエアとかに行くと、ちょっと滑ると声をかけてきたりとか、そういう場所ってあります。何かこう趣味が友達を引き寄せるっていうのはすごく楽しいですし。ギターとかもそうですけどね。僕もやったことありますけど、道で弾いてたら必ず声かけてくる人がいますし、海外行く時、腕に覚えのある人はぜひやってみてください。



★From RN:かもめ太郎 さん
昨年末、私が最も敬愛する建築家の谷口吉生氏が亡くなりました。この方はニューヨークの「MoMA」や東京では「GINZA SIX」や「葛西臨海水族園」、そして「東京国立博物館」を始め日本各地で美術館の設計に携わってきました。私は「東京国立博物館」に訪れた時、大きい建物なのにシンプルで繊細な見た目、そして背筋を伸ばしたくなるような凛とした独特の雰囲気に衝撃を受けファンになりました。さらに建築へと本格的にはまり込むきっかけともなり、建築と一切関係の無い仕事をしているにも関わらず、大学の建築学科に編入するところまで行ってしまったのでした。この数年の国内旅行では彼の設計した建築を訪れることが目的となっていて、今は円安や物価高に負けずニューヨーク「MoMA」を早く訪れなければと思っているところです。野村さんはデザインの仕事をされるに当たって影響を受けた建築家はいますか?

☆KUN:
建築はすごく好きですけど、僕らはあくまで内装なので、良いなと思いつつ手が出せないなっていう感じなんですけども・・・。旅先で有名な建築家さんの作品があると見に行ったりはもちろんしますけど、最初に意識したのって全く自分らでやることは違いますけど、例えばガウディとかバルセロナに行って本物を見た時にはものすごくびっくりしましたし、歴史的建造物っていう方がより好きだったりしますね。無名の建築なんでしょうけどヨーロッパとかニューヨークとか古い建物たくさんあるじゃないですか。ただのアパートでもそういうの見るとすごく良いなと思いますし、ニューヨークとか行くと日本人の建築家の作品があるじゃないですか、例えば「MoMA」とか。もうテロで無くなってしまいましたけど「ワールドトレードセンター」もそうでしたし、今だとバワリーにある「ニュー・ミュージアム」とか妹島さんたちが手掛けてますし。海外ですごいなと思うのは結構昔にまだ駆け出しの頃の日本人とかを彼らはセンスがあるって言って大きい仕事を任す度量の大きさですよね。「じゃあ、今景気がどんどん伸びてるタイの建築家に任せよう」っていうような動きを日本がするのかって言うと中々難しいじゃないですか。すごく政治臭いですし。なんか変わった建築家っていうのはお金持ちが個人邸を頼む時に使うと良いと思うんですが、公共の場所っていうのはダメだって僕は思ってます。



★From RN:ピンクのアザラシ さん
私事ですが今年、成人を迎えました。20歳になったら何かすごいことが起きるんじゃないか!?とワクワクしていた幼少期の自分に向けて、「あんまり変わんないよー」と心の中でつぶやいています。幼少期といえばここ数年の間に自分の小さかった時に車でかかっていた曲や家族でよく行った場所やイベントのことなどをよく思い出すようになりました。そして、「あの曲なんだっけ?」とか、「あのイベントってもうやってないの?」なんて尋ねる機会が増えたように思います。そして、ある時ふと数年前にアメリカの友人に言われた言葉を思い出しました。「人はバランス。つまり、心地よい瞬間を求める。その良かった頃を思い出して、またもう1度体験しようとするんだ」。こう言われた時はあんまりピンと来なかったけど、幼少期の記憶を辿り、小さい頃に聞こえていた音楽を聴きたくなったり、よく訪れていた場所にまた行きたいなあと思っていた自分と友人の言葉がちょうど重なり、両親の顔が浮かんできました。「やりたいことをやりなさい」と後押ししてくれて、ここまでのびのびと自由に育ててくれて、何だか友達みたいな2人には感謝の気持ちでいっぱいです。お父さん、お母さん、ここまで育ててくれてありがとう。そして、これからもずっとよろしく。

☆KUN:
あなたにTシャツをあげます!ってもう決めてしまいましたけど、いい20歳さんですね。はい。でも、小さい頃のことってどうでもよかったり、早く大人になりたいって思いがちなのが10代とかじゃないですか。あれしちゃダメ、これしちゃダメ、朝とか起こされて鬱陶しいとか。それが年を重ねていくうちにふとしたことで思い出したり、実はそれがすごく自分の記憶の中で大きな場所を占めていたりとか、気づきっていうのが生まれてくるんだと思うんですけど。そういう思い出って自分が迷った時、困った時にいつでも帰ることができる心の中の故郷みたいなもんだと思うんですよ。なので子供がいるリスナーさんはなるだけその心の古里ふるさとっていうのを作ってあげないといけませんし、それがいつ気づいてもらえるか分かんないんですけどね、本当に。これって意味があるのかって思うこともありますが、頑張りましょう。



★From RN:ライコネン さん
今年の目標はサウナに入りに1人でフィンランドに行くことです。海外へ1人旅は卒業旅行で行ったニューヨーク以来です。それから早2年、そろそろ社会人3年目に突入します。自分は広告制作に携わる者ですが、なにぶん人手不足で1年目から裁量度が大きくストレスで疲労臭が出ている次第です。1人で冒険するように日々困難に立ち向かっていますが、仕事であるが為、楽しくない事が多いです。そんな中、自分の好きなサウナと海外旅行で享楽的な感覚を取り戻したいと考えております。フィンランドでおすすめの場所などあれば、ご教示いただけると幸いです。

☆KUN:
ストレスで疲労臭が出ている。それは大変そうですが、ストレスも何も無いのに加齢臭も出る同士の男たちがたくさんいますからね。ストレスが無くなればその臭いはなくなるっていうことで、仕事終わりに羽を伸ばすっていうのが大事だと思うんですけども、仕事であるため楽しくないっていうことをどう楽しくするかっていうことに注力するっていうのも良いと思いますよ。どうせやんなきゃいけないんですからゲームにしてしまうとか、何かしら方法があると思いますし、広告制作なんですからその辺をぜひクリエイティブにやってみてください。フィンランドは僕も20年くらい行っていないので最近の事情っていうのが分からないんですけども、2000年くらいってのは毎年、何かしら仕事で行っていたんですけどね。フィンランドって何気に隠れた“デザイン大国”なんですけども、よくデザインされたものたちっていうのを街中で探して歩くっていうのはすごく楽しいと思います。あとは当時話題になっていたのが核シェルターを使ったスケートパークなんかもありまして、探せば変な場所がたくさんあると思います。ぜひ事前情報をあんまり調べず行ってみてください。



★From RN:東京暇BOY さん
今年、31になる男です。思いを寄せていた方に振られました。お相手は9つ下の前職の方でした。相手はインドア派、私はアウトドア派と趣味が全く異なる上、ジェネレーションギャップをも感じ、4度のデートでも相手の懐に入ることができず、気持ちを伝えるだけの告白となってしまいました。お断りされたのですが、未だに相手との距離感について考えてしまっています。 そこで訓市さんに質問です。幅広い年齢層の方々と仲の良い訓市さんはどのようにしてその差を埋めていますでしょうか。

☆KUN:
4度のデートでも相手の懐に入ることができませんでしたか。練習としては相撲部屋とかに入るのがいいんじゃないのかなと思うんですけども。やっぱ左で刺すみたいなね…ダメですよね。何ですかね、幅広い年齢層と友達ですけど、多分何かしら共通項があって喋るトピックがあったり、踊るのが好きとかお酒が好きとかっていうのがあるから仲良くしてもらっているんで、そこら中の誰とでも仲良くなれるのかどうかは僕は分かりませんし、そもそもそこまでしたくもないんですけども。東京暇BOYさんも何か共通のものがあるとか、そういう人たちが集うところで活動をしてみるっていうのも良いんじゃないんでしょうかね。自然な出会いがある、そんな場所をまず探してみてください。




★From RN:ぽむ さん
都内に住む28歳の女性です。年末年始に地元に帰省した際に高校の同窓会で久しぶりに友人たちと会いました。話題の中心は男女問わず結婚や子どもの話で、周りのライフステージの進み具合にとてもびっくりしました。普段、東京で一緒に過ごす友人たちは仕事に打ち込むタイプが多く、恋愛よりも仕事の話で盛り上がることが多いので気になることはなかったのですが、かつて同じ教室で一緒に過ごしていた同級生たちがそれぞれの家庭を作っている姿を見て、自分だけ取り残されてるような気分にもなりました。今後ずっと1人だったらどうしよう、と不安になることも多々ありますが、私は頑張って働いて貯めたお金で海外旅行に行くのが大好きなので、これからも好きなことをしながら自分の人生を生きて行きたいと思います。

☆KUN:
こういう感情って常にあると思うんですよ。僕も長い旅行から日本に帰ってきた時は26だったんですけど、同級生に会った時は完全に自分の人生詰んだと思いましたしね。その時は結婚じゃなくて仕事でこれから転職するだの、大学院行くだの、海外に行くだのって言われてどうしようと思いましたし。今度は同級生の女の子たちはやっぱり28とか29ぐらいに「30になるのに結婚してない。周りで結婚してる人がいるのに」・・・数字のマジックってすごくあるじゃないですか。「30になっちゃったらどうしよう」みたいな。「大丈夫大丈夫、ただの年齢だから」って言っても絶対にそう思わないんですよ。ただの数字だって気づくのは誕生日で30歳を迎えた後のことで、なんでそんなに気にしてたのかと。ぽむさんも28歳と書いてありますので、多分25でこういう友達に会うより遥かに考えちゃうわけですよ。「そっか私もうすぐ30なのに、みんなはもう家庭があるのに」。でも30超えたら、「だから?」っていう感じになりますし、僕で言いますと49から50になる時、「どうしよう、50歳になって、もうクラブに踊りに行けないかもしれない」なんて思ってましたけども、今も元気にお酒飲んで踊ったりしてますよ。