ON AIR DATE
2024.12.29
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54


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 Let's travel! Grab your music.

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TUDOR logo


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『TRAVELLING WITHOUT MOVING』・・・
「動かない旅」をキーワードに旅の話と、
旅の記憶からあふれだす音楽をお届けします。
ナヴィゲーターは世界約50ヶ国を旅した野村訓市。

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#534 --- “お便り”ナイト ---

一年のシメはリスナーの皆さんから
お寄せいただいた“お便り”の中から
訓市が独断で選んで紹介。

旅の思い出から恋愛、仕事、進路、
人間関係など、
何でも受け止めてコメントします。
曲のリクエストや選曲のオーダーにも
お応えします。

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毎週1名の方には、
「500回オンエア記念Tシャツ」をプレゼント中!

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当番組のPodcastは・・・
毎週日曜日の20時に最新版をアップします。
こちらも聴いてください〜

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「旅」と「音楽」に関するエピソードや思い出の
“お便り”をお待ちしています。
「旅先で聴きたい曲」のリクエストも大歓迎!
手紙、ハガキ、メールで番組宛てにお願いします。
番組サイトの「Message」から送信してください。

訓市がセレクトした“お便り”の中から
毎週1通を厳選して、
「番組オリジナルTシャツ」をプレゼント!

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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
TUDOR TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

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2024.12.29

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Cum On Feel The Noize / Oasis

2

Brehadawan (Foncett Power Radio Mix) / De La Soul

3

From Little Seeds We Grow (4Hero Folk Soul Remix) / Fug

4

Don't Give Up / Luke Enyeart

5

Fallin' feat. 5lack / Jasmine

6

Talk Is Cheap / Chet Faker

7

Mama Give Me Order / The Strypes

8

We Let The Stras Go / John Douglas

9

Hard Drive / Cassandra Jenkins

2024.12.29

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。



KUNICHI was talking

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★From RN:クニアキ さん
先日、ふと高校生時代の友人ノブオの事を思い出しメッセージさせて頂きます。彼は自分にとって今の自分を構築としたと言っていいほど影響を受けたヤツです。その中でも特に影響を受けたのが「DJ」。ヤツの家に遊びに行く度、Vestaxのターンテーブルの手捌きに魅了され、ミックステープをおねだりし、それこそテープが擦り切れるほど聴きまくりました。気づけば自分もDJを始め、ヤツから基礎を教えてもらい、一緒にクラブで回りたりしましたが、何をどーやっても敵わない雲の上の存在だった事は今でも鮮明に覚えています。

☆KUN:
誰もが中学・高校ぐらいに新しい世界の扉を開いてくれた友達っていうのがいるんじゃないんでしょうか。僕にももちろんいて、セックス・ピストルズとかのテープを持ってきて「殺人鬼が弾いてるんだぜ」とか、洋雑誌を持ってきて「これがスケートボードだ」とか、「これがスタッシーだ」とかSTUSSYのことですけども、もちろん読み方なんか誰も知りませんから勝手に読んでいたんですが、そうやっていろんなことを教えてくれたりする友達っていうのは一生忘れないものです。クニアキさんにとってそんな友達がノブオさんだったんだと思うんですけども、まぁ歳を重ねて来るとそんな影響を与えてくれた人がぽつりぽつりと先に亡くなったりすることがあります。まあ亡くなった人っていうのをどう弔うかというと、それは思い出して名前を口にすることだそうです。僕らが生きている限り、口に出していればその友人が生きた証っていうのが残るわけですから。今年も色んな方が亡くなりましたけども、皆さんの身近にもそんな別れってのがあったかもしれません。そんな人たちを忘れないでいることっていうのが大事なんじゃないのかなって思います。


★From RN:ぶんちゃん さん
数年前に地元の親友からこの番組を教わり、楽しく聴いている埼玉県30代のITエンジニアです。自分はコロナ禍まで会社員をしながら割と真剣にDJをやっていました。大学生の頃に親友の誘いでなんとなく始めたDJは瞬く間に人生の中心となり、2020年頃までは駆け抜ける様に突き進み、憧れのアーティストとの共演など色々と良い経験が出来ました。ところが世界はコロナ禍に突入し、初めて立ち止まる事となり自分がDJをする意味や意義が分からなくなってしまい、自然と現場から離れていってしまいました。今まで自分の中心にあったものが無くなってからは人生を彩る"何か"を見つけることが出来ず、焦り、悶々とし生きています。訓市さんは何かに行き詰った場合や宙ぶらりんな状態の時はどうしていますか?

☆KUN:
ぶんちゃんさんだけじゃなくてコロナ禍に色んなものを強制的に止められたり、止まったことでちょっと自分がどうしていいのか分からなくなってしまって色んなものを手放したっていう人はたくさんいると思います。ただ、DJになるのが目標だったかもしれませんけども、仕事として…。例えそうじゃなくても音楽を回し続けるっていうのは趣味としてでもやって行けば良いんじゃないでしょうか。僕はまぁ器用貧乏というやつで色んなことをやったり趣味を持ってますけど、あの時にもう少しこうしていけばもっとちゃんとなれたかなとか思うことはありますけども、別に仕事にしないで自分が楽しいから続ければ良いんだって思いながらやってることもたくさんあります。ぶんちゃんさんも1度立ち止まってしまったかもしれませんけども、もともとDJが好きだったっていうのは好きな音楽をかけて人が喜んで踊る様を見て、それがすごい楽しかったからだと思います。もう1度そういう場に身を置いて、その初心を思い出してみるっていう。それだけでもいいんじゃないんでしょうか。


★From RN:眼鏡 さん
28歳、フリーランスです。交友関係が広い訓市さんにぜひお聞きしたいことがありお便りしました。私は人見知りな性格もあり、学生時代から続いている友人が数人いる程度です。彼らとは定期的に飲みに行くなど素晴らしい関係を築いていますが、最近は時間を持て余すことが多く、このままでは少しもったいないように感じています。一度きりの人生、もっと交友関係の幅を広げて新たな出会いも楽しみたいと思っています。仕事柄、人と接する機会も少ないのですが、大人になってから新しい友人を作る方法や交友関係を広げるコツがあれば教えていただきたいです。

☆KUN:
そうですね、交友関係は確かに広くなったんですけども、僕は興味があると割とその違うジャンルの人のところに出かけて行って質問攻めにしたりとかしたのが広くなったきっかけかなぁと。いつも同じ人たちと同じように遊ぶっていうのも好きなんですけど、月曜日はじゃあハウス好きの人たちの集まりに行って、火曜日はスケートする子たちと一緒に遊んで・・・みたいなことを割と若い時からやっていたんですけども、お家にいるととにかく何も広がりませんからね。眼鏡さん、フリーランスと言っていますが例えば時間に余裕が少し取れるのであれば、週に1回夜、飲み屋でバイトするとか、採算度外視でこのお店の雰囲気良いなっていう所に入り浸ってみるとか、何か自分の興味があるものとか好きなもの、そんなものに近い人たちが溜まってる所に顔を出したり強制的に喋る場を設けてみるっていうのがいいんじゃないんですかね。まぁ僕はあと昼より完全に夜が好きで、だいたい今仕事してる世界中の友達って夜、会った人が多いですね。夜って昼間の名刺が無くて会えるじゃないですか、人に。で、「お前、良い酒飲んでるな。楽しそうだな」みたいな感じで垣根が取れるところがすごく好きなんですけども、眼鏡さんも友人と定期的に飲んでると書いてあります。飲める口なんだったらガンガンそういう場所に行ってみるのもいいんじゃないんでしょうか。


★From RN:麦の酒 さん
50手前の男です。寒い日の夜は訓市さんの渋い声、ホットウイスキーと読書で身体を温めています。読書に親しむようになったのは「勉強はしても、しなくても、どっちでもいいから本は読むように」という父の言葉です。以来、旅のお供に、恋の傍に、迷い道の道標に、文庫本を忍ばせて来ました。その父がこの夏、難病に罹りました。「もう平均寿命を超えていますから」。心無い医師の言葉に絶望的な気持ちで病院を後にしました。日に日に痩せ衰える父の姿にやけ酒を煽る夏でしたが、季節は移ろい、私の気持ちも落ち着き、残された父との物語をどうハッピーなものにして行くかと挑む気持ちになっています。

☆KUN:
本当に若い人だけじゃなくて全体的に本を読まない人が増えたと言いますけども、僕もちっちゃい時、あんまり学校の授業が好きじゃなくって、どっちかって言ったらいつも机の下で読みかけの小説を読んだりドキュメンタリーを読んだり・・・ 自分の知識とか興味を持つきっかけってほとんどが本だったような気がします。なので麦の酒さんのお父さんっていうのは本当に良いアドバイスをくれたんだなーと思います。まxぁ人間いつか必ず死んでしまうもので、残されたお父さんとの物語を有意義に良い時間をお過ごしください。


★From RN:ててを さん
41歳、男です。最近番組を聴いていると20代の若い方のお便りが印象的に耳に入ってきます。そこで私が20代の頃、初めて1人旅をしたロンドンのことが鮮明に思い浮かびました。名古屋からロシア上空を飛び、ヘルシンキを経由してロンドンへ降り立ち、15時間振りに吸ったタバコの味。ヒースローからロンドンの市街地へ移動する際、鉄道の車窓から見たアミューズメントパークのようなロンドンの街並み。1泊2万円のB&Bの階段がめちゃめちゃ急だったり、イングリッシュブレックファーストのウィンナーがイギリス味だったり。飲食店で英語が聞き取れずイエスを連発してたら、4人分の「フィッシュ&チップス」を食べるはめになったこと・・・ 全てが昨日のことのように蘇ってきました。もう初めての衝撃は味わうことはできません。しかし、2度目、3度目の何かを味わうために今後も旅を大事にしていきたいと強く思いました。

☆KUN:
イギリスはね、アメリカ英語を最初に覚えたりすると本当にこれは同じ英語なのかっていうぐらい聞き取れないんですよ。僕もイギリスに最初行った時、テキサスに住んで英語はもう喋れるようになっていたので意気揚々と行ったらイミグレで、まず何言ってるか分かんなくて衝撃を受けましたからね。何なんですかね、あの発音っていうか。ちょっとチンピラ臭がするっていうか。イギリスの方が英語の本家で上品に話すのかと思ったら全然違うんですよ。こう短い発音で、特にロンドンはそうですし、国訛りって言うんですか?生まれた時にビッグベンの鐘が聞こえるのを下町の子って言って、その人たちが喋る言葉は「コックニー」って言うんですけど、まず何言ってるか分からないですし。スコットランドの方に行くと、もうあれは英語と言っちゃいけないんじゃないかっていうぐらい違いますよ。アメリカで『トレインスポッティング』が公開された時、英語の字幕が付いたんですよ。英語なのにアメリカ人全く分からなかったらしいんですよ・・・ なんていう話で終わってしまいましたが、同じ場所もその最初の衝撃って無いですけど、2度目、3度目の味わいってのが必ずあると思います。先週話しましたがニューヨーク、僕たぶん100回以上行ってるんですけど、毎回なんだかんだ行って良かったな、新しいものを見たり楽しかったなって思います。ぜひ行き続けてください。


★From RN:貴 さん
宮城県に住む訓市さんの2歳下の治安維持関係者です。歳をとり、体力が無くなり、仕事や子育てに追われるうちに日々が過ぎ、やろうと思っていたことをやらず、行こうと思っていた場所に行かず、中途半端なままに終わることが多くなってきました。昔は何か思いついたら、それをやらずにはいられなかったのですが…。「来年はやるぞ!」 という意気込みで、まずは長い間「いつか」と思っているだけだった、この番組にメッセージを送るということから手をつけてみました。リクエストはTrashcan Sinatrasのシンガー、ジョン・ダグラスによるPrefab Sproutのカバー「 We Let The Stars Go」をお願いします。

☆KUN:
治安維持関係者、ポリスの方ですか。まさか、お巡りさんがトラッシュキャン・シナトラズのボーカルが好きだっていう、そういうところもすごくしびれてしまいます。言っていることは分かるんですけども、いつかやろうと思っていた番組にメッセージを送るっていうことを実行した貴さん、来年は飛躍の年になると思います。バリバリやりたいことをやって、バリバリ悪人をとっ捕まえてですね、ムショに放り込んでやってください。