2021/12/12 ON AIR
秋田の旅 TDKの工場を徹底取材
日本の本物とその作り手の声ご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
今回からは、秋田県のにほんものをご紹介。
初回は笹木かおりがTDKを取材してきた模様をたっぷりお送りしました。
TDKは、東京電気化学工業株式会社の頭文字。
現在の にかほ市ご出身の齋藤憲三さんが 1935年に設立した会社で創業の頃から秋田に生産拠点を持ち
ものづくりを続けてきました。
その創業の背景には、今の電化製品に欠かせない「フェライト」という磁性素材が深く関わっていました。
笹木かおりが訪れたのは、秋田県にかほ市にある「TDK歴史みらい館」。
TDKがこれまで手掛けてきた製品がずらっと並ぶミュージアムで、館長の武内隆之さんにお話をうかがいました。
フェライトというのは、電化製品に使われている磁性材料で、プリンター、テレビ、パソコン、レコーダー、
DVDプレイヤー、携帯電話、ゲーム機…一家に1台は必ずあるような電化製品に使われています。
生活の中にTDKの技術がたくさんあるんですね。
フェライトは焼かないとフェライト化はされなく、磁石の性質をもった焼き物。
形は最終的な製品によって形が変わり、素材の配合も変わってくるというお話でした。
次に訪れたのは、実際にフェライトを製造しているTDK稲倉工場。
お話をうかがったのは 伊藤守さんと柴田和弘さん。
フェライトの主原料となるのは製鉄所から出る鉄のサビで、全体の6〜7割を占めます。
それをいくつかの原料と組みわせることで、磁石の性質を帯びてくる ということ。
数ミクロンから数センチというレベルでバリエーション豊富な製品をお客様の要求に合うように製造しています。
ものづくりにかける想いについて、
「安定したものを作る」
「スピーディかつ高性能なものをお客さんに提供する」
「お客様がどういう要求をしていくのか常に高くアンテナを張って、それを開発に結びつける」
など、皆さん1人1人があらゆる思いで物作りを行なっています。
秋田県にかほ市にある「TDK歴史みらい館」では、
フェライトの歴史をはじめTDKの ものづくりが工夫をこらした展示で紹介されています。
さらに、未来の都市はこんな感じになるのでは?というジオラマのコーナーや、「チームラボ」とコラボした
体験型シアターも。技術のことをワクワクしながら知ることができる場所になっています。
こちらへもぜひお出かけください。
▼「TDK歴史みらい館」
https://www.tdk.com/museum/
毎週、アーティストや著名人の皆さんににほんものを伺うコーナー「私のにほんもの」。
今週は秋田ご出身のギタリストの小沼ようすけさんにお話を伺いました。
小沼さんが紹介してくれた“にほんもの”は、秋田の家庭料理である 「だまこ鍋」でした。
新米をすり潰し きりたんぽの”棒にぐるぐる巻きつけて焼く”という手間を省いてお団子状にして鶏ガラスープの
お出汁に たっぷりお野菜を加えていただくという「だまこ鍋」。
冬にあきたこまちで きりたんぽをやる家庭、だまこをやる家庭、ミックスする家庭と様々だそうです。
小沼さんのお母様が鎌倉でやっていらっしゃるカフェ『tsuu』では
秋・冬の季節限定で、予約に限り提供されています。
▼『tsuu』
http://www.cafetsuu.com
▼小沼ようすけ 公式サイト
http://www.yosukeonuma.com
中田英寿さんが注目する工芸展、美術展、
さらに、実際に工芸が体験できる場所をご紹介するコーナー、
「行ける ニホンモノ」。
今回は、秋田できりたんぽづくりの体験ができる「雄和 里の家」をご紹介。
さらに笹木かおりが、齋藤よしこ さんに教えていただきながら実際に体験コースに挑戦した模様をお届けしました。
外側カリッと、中がもっちもちで甘いきりたんぽ、お米を潰すところから30分ほどで完成しました。
齋藤さんの思うきりたんぽの魅力は、ただ食べるのではなく潰す、焼く、煮るの作業。
旬の素材、そして、秋田の素材もたくさんいただけるのが きりたんぽ鍋の魅力です。
家族、親戚、仲間でみんなで鍋を囲んで食べるのが1番とおっしゃられていました。
秋田空港からすぐの場所にある「雄和 里の家」
築130年という趣のある古民家で、
あきたこまちの新米を炊いたごはんを潰して棒に巻きつけ炭火で焼いて、お鍋に入れて煮て食べる一連を体験できます。
事前に予約が必要です。詳しくは、「雄和 里の家」までお問い合わせください。
▼「雄和 里の家」
http://www.yuwa-kousya.jp/sato/