TDK VOICES FROM NIHONMONO

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選んでください。

東京で出会えるにほんもの シニフィアンシニフィエ

日本の本物とその作り手の声をご紹介するTDK VOICES FROM NIHONMONO。
今週は世田谷区に本店があるパン屋さん、「シニフィアンシニフィエ」をご紹介しました。

以前、シェフと日本酒にあうパンを作ったことがあるというヒデさん。
その考え方や製法をもっと広く知ってもらいたい、ということでピックアップしました。

お話を伺ったのは志賀勝栄シェフ。
通常、半径500メートルのお商売と言われるパン屋さんですが、
シニフィアンシニフィエで作っているパンは特別なパン。全国向けに通販も実施する事で
ハレの日のための特別感や、オーガニック素材を使っていることなどにも着目してもらえると言います。
より新鮮な状態で食べてもらうために、冷凍で発送されています。

一般的には20度か25度以上のところ、15度以下という低温で、
15時間から24時間、長い物では40時間くらいゆっくりと時間をかけて発酵させていきます。
この温度、じつはちょうどワインやチーズを熟成させる温度帯。
何か秘密があるのでは…?という好奇心から25年にわたって研究されています。

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志賀シェフがこの製法を編み出したのは40代のころ。
憧れの料理人とのお仕事でフランス系のパンを作ることになった時。
必要に迫られて、前日にこねて発酵時間の長いバゲットを、
必要に迫られて焼き上げたことから製法が生まれました。

「食べて健康になる」をテーマに
人間の体に一番何が良くて、どう加工すればいいのかを日々追求しているという志賀シェフのパン。
食材にもこだわっていて、使う人がいなければ作る人もいなくなる、そんなことからできる限り
オーガニックの材料を使用されています。

是非味わってみてください。

「シニフィアンシニフィエ」、世田谷の本店は、駅から徒歩11分。
そして、日本橋タカシマヤにもお店があります。
さらに、オンラインショップでも 購入できます。

是非公式サイトでチェックしてください。

https://signifiantsignifie.com/

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毎週、アーティストや著名人の皆さんににほんものを伺うコーナー「私のにほんもの」。
今週はKitriのお二人にお話を伺いました。

Kitriのお二人の"にほんもの"は京都の開化堂の茶筒。
手作り茶筒の老舗で作られる茶筒は、ごくシンプルだけど味わいある逸品。
毎日手のひらで筒を撫でると光沢や艶が出て、
茶筒とともに過ごした時間分だけ色合いが変化するという、
自分だけの味わいが出るのだとか。

https://www.kaikado.jp/product02/

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そして、中田英寿さんが注目する工芸展、美術展など、
すぐに行ける、すぐに見られる、にほんものをご紹介する
「行ける、にほんもの」のコーナー。
今週ピックアップしたのは、世田谷区にある静嘉堂文庫美術館の展覧会
「旅立ちの美術」。美術館の館長、河野 元昭さんに お話をうかがいました。

明治25年創立、三菱の2代、岩崎弥之助・第4代岩崎小弥太作ったこちら。
およそ6500点の東洋の古美術品を収蔵している美術館です。
来年、丸の内に新ギャラリーをオープンするため、
世田谷区の岡本でやる最後の展覧会という「旅立ちの美術」
新しい旅立ち、というコンセプトのもと、所有する国宝7点全てを展示します。

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