
2025.11.30
吉岡里帆がナビゲート!
心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える
「UR LIFESTYLE COLLEGE」。
より豊かなライフスタイル、より良い生き方とは?
自然とのふれあい、生きた街の音、素敵な本や映画、音楽、
そして、人とのつながり・・・
様々なジャンルのゲストと考えていきます。
ゲストは、小説家の綿矢りささん!
そして後半は「GOOD LIVING COLLEGE」。
毎月5週目は、札幌 FM NORTHWAVE、東京 J-WAVE、名古屋 Zip-FM、
大阪 FM802、福岡 cross fm、JFL各局のリポートをお届けします。
今回は「東京」にフォーカスします!
綿矢りささんは、京都府生まれ。
高校在学中の2001年に、「インストール」で文芸賞を受賞しデビュー。
その後、早稲田大学在学中に「蹴りたい背中」で芥川賞を受賞。
以来、さまざまな作品を発表されています。
UR LIFESTYLE COLLEGEの出演は、およそ4年ぶり!
最新刊「激しく煌めく短い命」
文藝春秋より発売されました。
この作品は月刊文芸誌「文學界」で連載されていたものを
一冊にまとめたもの。当初は「激煌短命」というタイトルでしたが、
「激しく煌めく短い命」に変更され、加筆・修正が加えられています。
綿矢さんは連載時の反響を見て、
踏み込んで書いても大丈夫だと判断し、大幅に加筆したとのこと。
作品は二部構成。
第一部は京都を舞台にした
1990年代後半から2000年頃の主人公たちの中学時代、
第二部は現代が舞台となっています。
物語は、主人公の久乃が「山の音」を聞く、
というシーンからはじまります。
これは綿矢さんご自身が京都で経験した「音」なんだそう。
「ぼーっ」という鼓膜が震えるような不思議な音
家族も聞こえていたことから、個人的な幻聴ではないと・・・
この音の正体は未だに謎のままですが、
京都の持つ底知れなさ、ミステリアスさを象徴する要素として
作品に取り入れられています。
作品では女性同士の恋愛が描かれています。
綿矢さんは、「二人の幼なじみの女の子が傷つけ合いながらも、
お互いの存在を大切に思っていく泥臭い恋愛を書きたかった」
とおっしゃっていました。
また、異性の恋愛と同性の恋愛を描く違いについて、
「異性だと謎が多く距離が生まれるが、同性同士だとわかりすぎてつらい」
とのこと。以前の作品「ひらいて」の主人公「愛」についても触れ、
恋をしている主人公は暴走しがちで、
書いている側もついていけないほど走っていくそうです。
中学生と高校生の恋愛の描き方の違いについては、
中学生の頃は恋愛といってもまんがやドラマの中の話で、
相手と付き合うことだけでも大事件になる。
まだ小学生の子どもの部分も引きずっていて、高校に比べると未熟。
小説の中でも、中学生ならではのまだまだ子どもな部分を
意識しながら書いたとおっしゃっていました。
そんな綿矢りささんのライフスタイル。
以前からレトロな雰囲気の部屋づくりを心がけており、
その路線は変わっていないとのこと。
最近はベッドルームを広い部屋に移したことで
睡眠の質が上がったとおっしゃっていました。
また、本棚の高さを半分以下に減らして威圧感をなくしたそうです!
今回のゲスト、綿矢りささんの最新刊
「激しく煌めく短い命」は文藝春秋より発売中です。
是非、チェックしてみてください!

綿矢りささんのご出身は京都府。
最新刊では、主人公の久乃が「山の音」を聞くシーンからはじまります。
これは綿矢さんご自身が京都で経験した「音」なんだそう…!