吉岡里帆 UR LIFESTYLE COLLEGE

2020.10.11

製硯師 青柳貴史さん (※「柳」正しくは、木に夕に卩)

吉岡里帆がナビゲート!
心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える
「UR LIFESTYLE COLLEGE」。
より豊かなライフスタイル、より良い生き方とは?
自然とのふれあい、生きた街の音、素敵な本や映画、音楽、
そして、人とのつながり・・・
様々なジャンルのゲストと考えていきます。

ゲストは、製硯師の青柳貴史さん!
そして後半は「GOOD LIVING COLLEGE」。
毎月2週目は、フラワーアーティストの前田有紀さんにお話を伺います。
今回のテーマは「ダリアの楽しみ方」です。



青柳さんは、1979年 東京都生まれ。
16歳の頃から硯づくりを学び、
その後、大学在学中に製硯師として活動することを決意。
21歳で大学を中退してお父様に弟子入りされます。
現在は、浅草にある1939年創業の書道用具店、寶研堂の4代目として、
日本各地の石材を使って、時代に対応した硯を製作。
硯の修理、復元、プロデュースなども手がけられている傍、
小学校などで硯文化を伝える授業も行っていらっしゃいます。

お爺さま、お父様も硯職人としてご活躍されていたの中で、
幼少期は、硯の英才教育を受けて育ったという青柳さん。
常に食卓の真ん中には、硯が並べられており、
硯の良さについて教わっていたそうです。


日本各地を訪れて硯を採取している青柳さんですが、
近年、特に印象に残っているというのが宮城県。
宮城県は、日本の硯産業の中で多く硯を産んだと言われている地域なのですが、
東日本大震災のきっかけに壊滅状態に、
以降、復興に向けた取り組みが行われてきました。
そんな中、堤防建築を理由に硯産業を支えてきた御留山が
取り壊されることになり、その前に何かできないかと相談を受けたそうです。
青柳さんは考えた末、御留山に関わってこられた多くの方々への
敬意と御留山の歴史伝承を思いに、山全体を硯するという計画を実行されました。



そんな青柳さんのご自宅にはロッククライミングが!
いつ山に登って採取しに行くことになってもいいようにと、
毎日鍛えられているそうです。青柳さん曰く、
ロッククライミングの登り方は、2パターンに分類されるそうで、
「長く、弱く、テクニカルに」と「強く、短く、シンプルに」。
このロッククライミングの登り方と、人との付き合い方、
硯を掘るときの向き合い方が似ているとおっしゃいます。


青柳さんは今後の展望として、
生涯製作できる硯がおおよそ40面ほどと計算し、
この40面にどれだけ向き合えるか。
あとは後継者の育成に尽力していきたいとおっしゃっていました。




今回のゲスト、青柳貴史さんの硯展「山硯」
オンライン美術館が公開中!

こちらも是非チェックしてみてください!

宮城県

日本の硯産業の中で最も多く硯を産んだと言われているのが宮城県。
東日本大震災以降、復興・再生を目指して、
今日まで職人さんたちの手によって復興が進めらています。

プレゼント画像

メッセージをお寄せいただいた方の中から毎週一名様に、イラストレーター サカサノカサさんデザインの番組オリジナルマグカップをプレゼント

GUEST

フラワーアーティスト 前田有紀さん