
2025.12.07
吉岡里帆がナビゲート!
心地よい音楽とともに、より良いライフスタイルを考える
「UR LIFESTYLE COLLEGE」。
より豊かなライフスタイル、より良い生き方とは?
自然とのふれあい、生きた街の音、素敵な本や映画、音楽、
そして、人とのつながり・・・
様々なジャンルのゲストと考えていきます。
ゲストは、作曲家の阿部海太郎さん!
そして後半は「GOOD LIVING COLLEGE」。
毎月1週目は、家事シェア研究家の三木智有さんにお話を伺います。
今回のテーマは「大掃除のコツ」です。
阿部海太郎さんは、1978年生まれ、埼玉県出身。
東京藝術大学を卒業後、大学院へ進学。
その後、フランス・パリで音楽を学ばれます。
帰国後は、蜷川幸雄さん演出の作品をはじめ、数多くの舞台音楽を担当。
また、ドラマ、 映画、ご自身のアルバムと、
幅広い分野で作品を発表されていらっしゃいます。
阿部さんは、蜷川幸雄さん演出のシェイクスピア作品や『海辺のカフカ』、
インバル・ピント&アブシャロム・ポラック演出『100万回生きたねこ』、
小野寺修二演出『竹取』、NHK『日曜美術館』テーマ曲、
連続テレビ小説『らんまん』など多くの作品を手掛けています。
次に手掛けるのは、
舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』です。
原作は村上春樹さん。演出・振付はフィリップ・ドゥクフレさん。
主演は藤原竜也さんです。
ドゥクフレカンパニーのダンス作品が大好きだという阿部さん。
留学していた時も、カンパニーの公演を見ていたそうです。
「憧れに近い演出家でもあったので、今回ご一緒できるのは楽しいけれど、
緊張もありながら、日々頑張っている」とおっしゃっていました。
そんな阿部海太郎さんが音楽を手がける、サウンドトラックシリーズ、
「Musical Portrait of Takashi Minamoto」が話題です。
脚本家・演出家の源孝志さんと阿部さんがタッグを組んだ最新作
『トゥルーカラーズ』を皮切りに、
2015年に初回放送された『あてなよる』まで遡り、
全9作品の音楽が、今年6月より9ヶ月に渡って1作品ずつ毎月配信されています。
現在、Vol.6まで配信中。今月17日にVol.7が配信されます!
劇伴音楽の制作について、
ドラマの場合は台本を読み込み、監督の言葉を
自分なりに解釈して曲を考えていくという「抽象的な作業」と阿部さん。
また、一般的には編集をしてから
音響効果の方と監督がそこに音楽を当てていくそうですが、
源さんとの仕事では、監督が音楽に合わせて映像を編集する
という特殊な手法を取っているそうです。
番組では阿部さんのサウンドトラックシリーズ
「Musical Portrait of Takashi Minamoto」から「Céramiste」をご紹介。
阿部さんはこの曲について、クラシック音楽の技術的な側面と、
音楽家が過ごしてきた時間が音に宿るという思いを込めた
とおっしゃっていました。
今回番組の中で吉岡里帆がセレクトした曲「Céramiste」が収録されているアルバム
『Musical Portrait of Takashi Minamoto 07:京都人の密かな愉しみ Blue 修行中/あてなよる』は12月17日に配信リリースされます。
是非チェックしてください!
また、阿部海太郎さんは音楽の聴き方「聴く」と「聞く」の違いについて、
「聴く」は自分から意識を向けて音楽を聴く行為。
「聞こえてくる」は意識せずとも音が耳に入ってくる現象、
例えば、「鳥のさえずりが聞こえる」、
「時計の秒針がずっと鳴っていたのに気づかなかったのが、
急に意識に入って聞こえてくる」など、その現象を“すごく面白いな”と阿部さん。
映画や舞台の音楽では「聞こえてくる」瞬間をつくることに、
楽しさややりがいを感じるそうです。
そして、阿部さんのプライベートについて。
ラジオが好きで、
大学時代にはラジオ局への就職を考えていたそう…!
お部屋の雰囲気は、楽器を使うこともあるため、
中古マンションの一室を防音室にしているとのこと。
CDやレコード、楽譜、本が多く、
あらゆる壁が本棚のようになっている状態に…!
暮らしの中で欲しいものは、製図台。
楽譜を書くときにちょっと斜めになってほしい…と阿部さん。
「アンティークのもの、何か素敵なものがあったらいいな」
とおっしゃっていました。
今回のゲスト、阿部海太郎さんは、
2026年1月10日(土)より、
東京芸術劇場プレイハウスにて上演される
舞台『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
の作曲を手掛けられます。
こちらも是非チェックしてください!

阿部海太郎さんのご出身は埼玉県。
ラジオが好きだという阿部さん。
大学時代にはラジオ局への就職を考えていたそう…!