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CHOYA NATURAL BEAUTY

JUNE 02 2017

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梅雨シーズンにオススメ!家にこもってチクチク刺繍

お話を伺ったのは、ビー・エヌ・エヌ新社から発売されている『日本のかわいい刺繍図鑑』の著者で、刺繍家のクロヤギシロヤギ/千葉美波子さんです。

まず『日本のかわいい刺繍図鑑』は、どんな本なのか聞いてみました。

「こちらは、日本の伝統的なデザインと文化をテーマにしながら、今、かわいいと思えるもの。図案として見て「かわいい」というのももちろんなんですが、「かわいい」という言葉が成立した背景にあるいじらしさ、いとおしさ、守ってあげたいという意味を感じてもらえるように構成しました。1つ1つの図案の意味も引けますし、コラムも載っているので、ちょっとおもしろい刺繍本になったと思います。絹糸ではなくて、ふだんの糸で刺せるというのも大事なので簡単に使えるようになっています。吉祥紋という縁起のいい図案もたくさん載っていて、日本の文様は、ほとんどが吉祥紋様だと言われていて、誰かに贈る時は、「ふくらすずめ」というスズメが2匹いる図案は、とても縁起がよい図案。結婚するカップルに贈るなど、意味を引きながら使って頂ければなと思います。」

千葉さんに、刺繍ビギナーの方にオススメの楽しみ方、教えてもらいました!

「やっぱり刺繍をしてから、袋物に仕立てるというと面倒だなという方が多いので、普通に売っているハンカチとか、コースターとか、すでに仕立ててあるものに刺繍をするのがすごく楽ちんでいいと思います。あとは紙に刺繍もできるので、先に図案に合わせて穴をあけておくんですが、そうだと売っているポストカードに、羽…魔よけの意味があるんですが、これからなにか始める人にという使い方もいいと思います。あとは特にあげる人や自分自身のために刺すというのは、売っているものよりも思いがこもるので、その人の背景が分かっていて刺すというのは買ってきた縁起物をあげるのとは違うと思うんです。その人がどういう転機を迎えるからこれをあげるのかというのは、手を動かすことで気持ちが入るので、相手にとって特別なものになりますし、贈る側も特別なものになると思います。」

千葉さんは、猫の姿をA、B、C、DからZまでアルファベットにした“にゃるふぁべっと”を考案するなど、アルファベットモチーフを得意とされています。
そのにゃるふぁべっとも気になりますが、今回の本には、妖怪をモチーフにしたアルファベットが掲載されています。

「『日本のかわいい刺繍図鑑』に載っているんですが、妖怪アルファベットというのもあります。これはみんな知っているろくろ首や河童をモチーフにしたもので、河童はキュウリを持っている姿で「F」、ろくろ首は首の形で「N」で構成しています。ちなみに、LiLiCoさんの「L」は日照り神、太陽の神様です。私もともと民俗学をやっていたので、妖怪は身近な研究対象だったんですが、実は妖怪も日本のかわいいに関係あると思っていて、ないものに命を感じで恐れたり、大事にしたりというのはいじらしい感性だと思っているんです。人間とは関係ないから知らないとかではなく、命があり、自分たちと近いものかもしれないという感性から入っていくのは、日本人らしい「かわいい」感性かなと思いました。」

最後に、千葉さんに刺繍の魅力について聞きました。

「刺繍って静かな印象がありますよね。内省的な行動なので瞑想に近いところがあって、実は手を動かしているので完全なる静ではない。始めたばかりの時は簡単なステッチからやるんですが、だんだんそればかりやっていると慣れてきてしまって、何かをしながらでもできるようになってしまう。刺繍と向き合うのではなく、ながら行動になってしまうので、慣れたら次の技法とランクアップをする。ちょっと難しいことを手を動かしてやることは脳に癒し行動があり、イヤなことがあった時、大変なことがあった時とかにやっていると頭が整理させる。最初はそのことばかり考えてステッチも乱れるんです。ですので気持ちが整っている時に刺繍をした方がキレイにはできるんですけど、仕事でずっとやっているので、気持ちがチューニングされてステッチも整ってくる。これは生徒さんはよく言います。これ心がザワザワしてるからステッチがうまく刺せないってよく言います。」

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