J-me CINEMA CIRCLEの部員のみなさんと一緒に創るシネマプログラム

CINEMA CIRCLE

Feb. 10 2017

2月3月に劇場で観たい映画

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」

今日のテーマは・・・「2月3月に劇場で観たい映画」です。

たまにこういう話題も面白いでしょう?みなさんのコラムを読んでいて、こういう傾向なんだな、なるほどね!と思いました。また、これってやっていないだろうと思った映画の書き込みがあって、で、調べたら、あの小屋で2本立てでやっているのがわかったりしてビックリしました。いいですねこのテーマ。ときどき入れようと思います。

●「おとなの事情」(3/18公開)
「とこさんからは『予告を見て、なんでそんなえげつない事を…と気になってしまった!』と頂きました。そして、ひろりんさんからは『イタリア空前の大ヒット作品!スマホに隠された人間模様に興味津々!』と頂きました。これ、私観ましたけどね。後半になるとシビれますよ。」(部長)

●こちらは、LiLiCoさんもたしかほめていましたよね。大ヒット中の映画です。
「ホームレス ニューヨークと寝た男」

「私もコラムで紹介しましたが、J-WAVEでも評判になっていて、みなさんからもたくさんコメントを頂きました。のぞみさんからは『次はこれを観る予定です。ホームはレスなんでしょうけれど、あれだけスタイリッシュだったらそこら辺にいるホームレスとはまた違ったジャンルという気がします。家には住まなくてもいいや、ということになったきっかけや考えが知りたいです。それにしても東京は渋谷でしか上映しないなんて・・・。』、そうなんですよね。ただ、満席御礼。行く気になったら早めにチケットをゲットした方がいいですよ。」(部長)

●「この世界の片隅に」には、みっちゃん、snoさん、子連れサラリーマンさん他多数から!
●「素晴らしきかな、人生」には、あいぼーさん、monchiさん、トキワヤさん他多数から!

今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!

そして、今回部長が選んだ「2月3月に劇場で観たい映画」は「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」です!!

「『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』というすごく長いタイトルですが、原題は『Demolition』、ぶち壊しみたいな意味ですね。ぶち壊しなんですが、次の建物を建てる為の破壊みたいな感じの意味合いで使われることが多いんですよ。実は、これですべてみたいな所もあるんです。昨年公開された邦画の「永い言い訳」と設定が近いんです。もっくん(本木さん)はこうしたけど、そうかこうするのか、こうしちゃうんだと、そういう映画です。
 主人公は、交通事故で突然妻を亡くしたエリート銀行員の男。妻を失ったのに涙が出ない、まったく何も感じられなくなってしまう。どうしていいのか、で、何をしたかというと物を壊しはじめた。パソコン、冷蔵庫、トイレから何もかも。全部破壊し終わって、次どうしようかと思ったら、家も壊しはじめるんです。すごく立派な邸宅だったんですがそれも壊しはじめる。『Demolition』ですから、次の建物はどうなるのかという所を観てほしいです。私ってなんだろう、本当の私はここにあるみたいな事をよく言いますが、僕はそうは解釈しない。人間は人との間の関係性の中にぽこんと浮いているような感じだと思うんです。だから突然、とても重要な人、関係性の一部で支えてくれていた人がいなくなると、人間は自分の存在はどこにあるのかという事で非常に不安定になる。あるいは、この主人公のように無感覚になる。そのくらいの大きな出来事なんですね。病気で亡くなると覚悟ができる。でもいきなりいなくなると、次の人間関係を用意する間にえっ!っていう感じで浮いてしますんです、私が。じゃそれをどうやってつなぎあわせていくのという所ですね。
監督は、『ダラス・バイヤーズクラブ』『わたしに会うまでの1600キロ』のジャン=マルク・ヴァレ。主演は、『ナイトクローラー』『サウスポー』のジェイク・ギレンホールです。」(部長)

映画「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」は、2月18日(土)から公開です。

そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、今日から公開している映画「マリアンヌ」について書いています。これもぜひ劇場で観て頂きたい映画です。

次回は、「ミュージカル映画」をテーマにコメントを募集します!
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う

ウォール街のエリート銀行員デイヴィスは順調に出世コースに乗り、富も地位も手にする。リッチで何不自由のない生活をしていたが、ある日、突然の事故で妻が他界。しかし、涙を流せず、悲しみの感覚を失っていることに気付く。義父の言葉をきっかけに、身近なものを破壊し心の在り処を探しはじめる・・・
「ダラス・バイヤーズクラブ」などのジャン=マルク・ヴァレ監督が、「サウスポー」「ナイトクローラー」などのジェイク・ギレンホールを主演にむかえ描いた作品です。

2/18(土)より、新宿シネマカリテ他全国公開!
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation, Demolition Movie, LLC and TSG Entertainment Finance LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:http://ame-hare-movie.jp/

大倉眞一郎 おおくらしんいちろう

1957年熊本生まれ。80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。

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