J-me CINEMA CIRCLEの部員のみなさんと一緒に創るシネマプログラム

CINEMA CIRCLE

Oct. 21 2016

天才が登場する映画

「奇蹟がくれた数式」

今週の「ALL GOOD FRIDAY」は、『プチ国際交流』がテーマということですが、異文化にふれると、自分の中で摩擦が起きるんですよね。こんなのあった、こんな習慣知らないとか、その摩擦が大事!自分の持っているモノと、これまで知らなかったモノのがaufhebenする、高みにあがっていく。同じ文化の中からは新しいモノは生まれてきませんからね、その辺意識されてみはいかがでしょうか?というマジメな話をしてしまいました。

今日のテーマは・・・「天才が登場する映画」です。

●ひろとしさんからは「LET IT BE」
 「『ジョン・ポール・ジョージ・リンゴの4人の天才のドキュメンタリー映画。屋上での4人の演奏シーンは、今観てもすごい!』というコメントですが、そうなのよ!すごいのに意外にBeatles関連をあげている人は少ない!忘れちゃったかな、みんな(笑)」(部長)

●JTさんからは「放浪の画家ピロスマニ」
「『孤高の天才画家、ニコ・ピロスマニの魂の震え!俗世間と相容れることができず、絵も理解されず、友人も失い、失意の道を歩む芸術家の肖像…。』というコメントでした。番組で紹介しました。ありがとうございます!これを見ると、ジョージアに行きたくなりますからね。」(部長)

●けいはちさん、Boodlesさん、ひろとしさん、その他多数からは「ザ・フライ」
 「1986年の作品です。物質転送事件。ハエとまざちゃんですよ。怖かった。実はこの『ザ・フライ』なんですが、1958年につくられた“ハエ男の恐怖”がオリジナルなです。これはテレビで見たのですが、こちらの方が怖かったです。」(部長)

その他、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」、また、もさん、おやすみなさいませんさん他からは「羊たちの沈黙」などがあがっていました。たくさんのご参加ありがとうございました!

そして、今回部長が今回選んだ映画は、「奇蹟がくれた数式」です。

「みなさん数学はどうでしょう?私は数学が大好き、でも全然わからない。こういう現象ってよく起こるじゃないですか、大好きだけどわからないっていうこと。数学って美しいなって思ったのは、ある本がきっかけなんです。『素数の音楽』。素数って、1かその数字でしか割り切れない数を言います。1、2、3、5、7、11…、たしか137は素数だと思いますよ。実はその『素数の音楽』の中に、今回登場するラマヌジャンのことが書かれてあったので、だからさらにおもしろくて夢中になりました。
インドで天からふってきた数式をあらゆるところに書き留めていて、それをイギリスに送る。それを見た数学者は『なんじゃこりゃ!』って、これは証明しないといけないとラマヌジャンをイギリスに呼ぶんですね。それが、ケンブリッジ大学の数学者ハーディ、演じているのはジェレミー・アイアンズです。そこから『自分のやり方を理解しないのはなぜだ』と、『いやいや証明しないと』と、そういう葛藤が二人に起きる。ただ天才同士は分かり合えるんですね。この数式はどこからおりてきた論争みたいなものもあって注目して頂きたいと思います。このラマヌジャンを演じているのは、『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルです。」(部長)

現在、J-me CINEMA CIRCLEの部員限定で、この映画のムビチケカードを3組6名様にプレゼント中です!
締め切りは、この後6時まで。詳しくはこちら!

そして、この番組と連動した映画のコラムも、引き続き毎週アップしていきます。
今回は、「われらが背きし者」を選びました。

来週のテーマは…「私が賞をあげたい映画。または、賞をあげたかった映画」です。
今、過去どちらでもかまいません。“内賞”って書いてもいいです。もちろん個人的なご意見でかまいませんのでたくさんのご参加、書き込みお待ちしています!

そして、すでにお知らせしていますが、来月は「ブルーに生まれついて」の試写会もあります!

【試写会情報】
J-WAVE J-me SPECIAL PREVIEW「ブルーに生まれついて」
日時:11月14日(月) 18:30開場/19:00開映
会場:カナダ大使館内 オスカー・ピーターソン・シアター

この映画「ブルーに生まれついて」の試写会に、J-me 会員、200名様をご招待します!
ご応募はこちらから。

J-me CINEMA CIRCLEの部員は当選確率がグッとあがります。ぜひ部員なってください!!
ご応募、お待ちしています!!!

奇蹟がくれた数式

アインシュタインと並ぶ無限の天才とも称されたインドの数学者ラマヌジャンと、彼を見出したイギリス人数学者ハーディの実話を映画化。1914年、イギリスのケンブリッジ大学の数学者ハーディ教授のもとにインドから1通の手紙が届く。そこには、ハーディ教授を驚愕させる「数学的発見」が記されていた。ハーディ教授は早速、ラマヌジャンを大学に招聘するのだが…
「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテルがラマヌジャン役、ジェレミー・アイアンズがハーディ役を演じている。

2016年10/22(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿他全国ロードショー
配給:KADOKAWA
公式サイト:http://kiseki-sushiki.jp/

大倉眞一郎 おおくらしんいちろう

1957年熊本生まれ。80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。

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