J-me CINEMA CIRCLEの部員のみなさんと一緒に創るシネマプログラム

CINEMA CIRCLE

Mar. 31 2017

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実話を元に描いた一押しの作品  「LION/ライオン ~25年目のただいま~」

3月28日(火)は「作家、本当のJ.T.リロイ」の試写会がありました。たくさんの方にお越し頂きありがとうございました。終了後、コラムニストの山崎まどかさんとトークライブも!映画自体は驚愕の事実が語られるのですが、山崎まどかさんご本人も非常におもしろい方で、山崎さんのコラムを強くオススメします。

今日のテーマは・・・「実話を元に描いた一押しの作品(ドキュメンタリーは無し)」です!

●そわれさんから頂いたのは、「シスタースマイル ドミニクの歌」
「『主人公ジャニーヌは夢いっぱいの青春時代だったと思います。わたしも 母親が苦手。けれどもし当時のフランスに居たとしても私は修道院へ行く勇気はなかったと思います。生き生きと人生をつらぬいたジャニーヌがとってもうらやましいです。』ということです。この映画、あまりみなさん観ていないと思うのですが、僕大好きなんです。「ドミニクの歌」という副題がついていますが、♪ドミニークニクニクという歌があったでしょう?あれ実は、修道女がギター1本で歌っていた。修道院であの歌を歌って、修道院出てからのことも、あそーなのっていう話がある、とてもいい映画です。」(部長)

●Shigeさんから頂いたのは、「バンク・ジョブ」
「『ジェイソン・ステイサムが出演しているということだけで観ましたが、事実に基づいていると知りビックリ。事実は小説より奇なりですね。ハラハラドキドキしますよ。』ということです。これもあんまり話題にならなかったのですが、超おもしろい!銀行強盗。ジェイソン・ステイサムが拳銃をぶっぱなさないですし、殴らない、けらない、イギリスが舞台になっている大好きな映画でした。」(部長)

●くまいちこさんから頂いたのは、「エビータ」
「『アルゼンチンのファーストレディー、エバ・ベロンをマドンナが演じた作品。マドンナの熱演がとても印象的で記憶に残っていますが 実話ではないのしょうか・・・』とあるのですが、いえいえ!くまいちこさんこれ実話です。ミュージカルになっているのですが、ほぼそっています。若干持ち上げてはいますけどね。」(部長)

●「アメリカン・スナイパー」には、キイロさん、大泉のモトアキさん、G・SMILEさん他多数から!
●「アルゴ」には、ぱーさんさん、コロンボさん、ぽっきゅうさん他多数から!
●「アポロ13」には、Vingaさん、ジェイさん、みっちゃんさん他多数から!

今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!

そして、今回部長が選んだ「実話を元に描いた一押しの作品」は「LION/ライオン ~25年目のただいま~」です!!

「舞台は、1986年インドのスラム街。ムンバイから400キロ離れた田舎。貧困家庭ですから何か仕事をしないと、と、兄が仕事を探しに行く時について行っちゃうですね。そこではぐれてしまう。停まっている電車に乗って寝込んでしまう。気が付いたら、どこにも降りられないまま、インド最大のコルカタにやってきてしまう。田舎のスラム街とは違うインド最大の混沌とした街です。そういう所に5歳の少年が放り出される。そこでうまく施設に拾われる。そこから本当に幸運にもオーストラリアに養子として行くことが決まる。ところが、歳をおうごとに、自分はインドから来ているとわかっているので、想いがつのる、なんでここに来たのか、どこから来たのか思い出せない。でも、インドが知りたい、どこから来たかだけでもとにかくわかりたいというお話です。この話、今の時代じゃなければ成立しない話です。ヒントでいうと、Google Earthがなければこの物語はありませんでした。最終的には、2012年の話です。
 主演は、デヴ・パテルです。『スラムドッグ$ミリオネア』で大スターになりました。その後も順調にスターダムの道をかけあがっていて、恋人役になっているのは、ルーニー・マーラです。で、デヴ・パテルの幼い頃の主人公を演じるのは、サニー・パワールです。実際に5歳なんです。映画を観ている中では、お前がしっかりしていないからこうなったと、一言二言怒ってやりたくなるようなくらいものすごく上手く演じています。今後のサニー・パワールに期待したいところです。また、タイトルがなぜ『LION』なのか、これは映画を最後まで観ればナゾがとけます。」(部長)

映画「LION/ライオン ~25年目のただいま~」は、4月7日(金)から公開です。

そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「はじまりへの旅」について書いています。これ、最初は何の話だかさっぱりわからないけど、すっごく幸せな気分になれる映画です。コラムをぜひ読んでください。

次回は、「このドキュメンタリーはすごかった!」をテーマにコメントを募集します!
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!

そして、来週から「CINEMA CIRCLE」は、午後3時10分頃からになります。 4月からもよろしくお願いします!

LION/ライオン ~25年目のただいま~

インドで暮らす5歳の少年サルーは、兄と遊ぶうちに停車中の列車で眠り込み遠く離れた街へ来てしまう。そのまま迷子になったサルーは、以来、家族と生き別れたままオーストラリアへ養子に。やがて成人し、幸せな生活を送るサルーだが、インドの家族への想いが募る。そんな中、友人から、Google Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられ、人生を取り戻し未来への一歩踏み出すため彼はついに決意する。「スラムドッグ$ミリオネア」のデブ・パテル、「キャロル」のルーニー・マーラ、ニコール・キッドマンが共演した実話の元にした作品。

4月7日(金)TOHOシネマズ みゆき座他全国ロードショー
配給:ギャガ
公式サイト:http://gaga.ne.jp/lion/
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大倉眞一郎 おおくらしんいちろう

1957年熊本生まれ。
80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。