INTO THE CITY

2017/02/18 ON AIR

リオデジャネイロ

今週はブラジルのリオデジャネイロにINTO THE CITY!

リオデジャネイロはサンパウロに次ぐブラジル第2の大都市であり、ブラジル最大の観光都市です。
特に来週金曜日から始まるカーニバルには、世界各地から観光客が集まります。

彼らのお目当てであ「リオのカーニバル」とは、リオ市街中心にあるマルケス・ヂ・サプカイ通りにある約700メートルのサンバ会場で行われるコンテスト形式のパレードです。
ここでは「エスコーラ・ヂ・サンバ」と呼ばれるサンバチームが、それぞれのプライドを賭けて争います。
各チームの参加者は数千人にもなり、チーム内では役割が細かく決まっています。
隊列を組んで打楽器を打ち鳴らすのはバテリア、カーニバルの花形パシスタとヂスタッキは、羽とスパンコールで飾られた派手で露出度の高いコスチュームを身にまとった女性ダンサー。
子どもたちの隊列はクリアンサスと呼ばれます。
またサンバの故郷であるバイーアに敬意を表して、バイアーラというバイーア出身のおばさんダンサーの集団も欠かせません。
そのほかにも沢山の役割があって、それらがまとまって一つの「エスコーラ・ヂ・サンバ」が構成されているんです。
コンテストでは「全体のハーモニー=調和」や「衣装」、「テーマ性」「バテリア=打楽器隊」など10項目に細かく分けて審査がおこなわれ、その結果発表はテレビで生中継され、地元チームを応援するカリオカたちが一喜一憂します。

なかでも日曜日と月曜日は上位12組のスペシャルチームが登場。
サッカーのリーグ戦と同じで、最下位のチームは2部リーグの優勝チームとの入れ替えが待っているので各チームともお祭りとはいえ真剣なんですよね。

ちなみに優勝チームをはじめとする上位6チームは、カーニバルを終えた次の土曜日に行われるチャンピオン・パレードに出場することが出来ます。今年は3月4日です。
そして気になるカーニバル観覧のチケットですが、数十ドルから数千ドルと、かなり幅があります。もっとも高いチケットは審査員席の近くで、雨もしのげるよう屋根も付いていている上、エアコンも完備して食事も用意されているとか。

そして驚いたのがリオのカーニバルが開催される時間。日本のお祭りだと昼の明るい時間から始まって、夜の8時、9時には終わるイメージですが、リオではパレードのスタートが夜の10時。
各チームの持ち時間は65分から82分と決められていて、これ以下でも以上でも審査の減点対象となってしまうそうなんです。
決勝戦の行われる日曜と月曜日はそれぞれ6チームが参加するので、カーニバルの終了時間はなんと翌朝の4時50分。
まさに一晩中、踊り明かすわけです。これは参加する方だけでなく、見る観客も体力と集中力が必要ですね。ちなみにカーニバルですべてのエネルギーを使い果たした翌日は、「灰色の水曜日」と呼ばれています。

リオでは、カーニバル期間にはメインのパレードコンテストの他にも様々な楽しみが用意されています。
そのひとつがCarnival ballsと呼ばれるパーティー。
もっとも格式の高いCarnival ballsは高級ホテル・コパカバーナ・パレスのMagic Ball、こちらではブラックタイにイブニングドレスがドレスコードとなっていて、リオの名士たちや国際的なVIPも出席します。
そしてブラジル全土のテレビ中継されるのがGay Gala Ball。
ここぞと派手に着飾ったドラッグクイーンたちや、テレビスターを、華やかな群衆が取り囲みます。
またハードロックカフェでは、親子で楽しめるようにと、アニメのコスプレによるCarnival ballsが企画されています。