
「C.W.ニコル・アファンの森財団」理事長
長野県の黒姫高原にある「アファンの森」。
「日本の美しい自然環境を取り戻したい」という思いから、
荒れ果てていた森を購入して、
1986年から、作家のC.W.ニコルさんが再生した森です。
再生活動を続ける中で、
少しずつ、森には、多くの生きものが帰ってきました。
賑やかなさえずりを聴かせる鳥たちに、たくさんの昆虫たち、
さらには、ツキノワグマの親子まで。
よみがえった豊かな森から、さまざまなメッセージを発信するアファンの森財団。
ニコルさんが亡くなられたあと、
理事長に就任したのが、森田いづみさんです。
C.Wニコルさんの森づくり、そして、作家活動を、
マネージャーとして、35年支え続けてきました。
C.W.ニコル・アファンの森財団

世界中で大きな問題となっていることのひとつ。それが、「洋服の廃棄」、です。
アメリカで1年間に捨てられる衣類の量は、1,300万トン。
一人当たりにすると、37キロもの量を廃棄している計算になります。
環境や社会に配慮したサステナブルな商品は、値段が高いことも多く、
格差の大きな社会では、だれもが手に入れられるわけではありません。
こうした状況を打開しようと、
ニュージャージー州で、サーキュラーベビー服ブランドが生まれました。
「Borobabi」という名前のこのブランド、
洋服の中でも、とくに「消費期限」が短い「ベビー服」に焦点を当てました。
消費期限が短い理由は、
もちろん、子供が、どんどん成長していくから。
「Borobabi」は、レンタルもできるし買うこともできる、という仕組みにしました。
購入した場合、あとで返却したら、
買った金額の20パーセントを受け取ることができます。
レンタルの場合は、
1着つき、平均で、4人以上の子供が借ります。
こうすることで、結果的に、すべてのベビー服が帰ってくることを目指しています。
現在では、アメリカの50州すべてに、お客さんがいるという「Borobabi」。
その大半は、東と西の沿岸部に住んでいるそうですが、
理由は、「エシカルなファッションが大都市で浸透している」ことだけではありません。
家賃の高い大都市では小さな部屋で暮らす方も多く、
洋服の置き場に困っていて、
そのために、「返却できる」という仕組みが、むしろ便利だといいます。
大量生産大量消費の象徴だったアメリカも、
買ったら捨てる、ではなく、気なくなったら返す、という「消費」のあり方が、
徐々に、受け入れられ始めているようです。
IDEAS FOR GOOD
地球は今、人による自然資源の消費が地球生産力を超過する現実に直面しています。
目の前に突き付けられている現実は「解決した方が良い問題」ではなく、「解決しなければ後がない問題」です。
コンセプトは「3年先の生き方を探るエシカルな60分」です。