SATURDAY 18:00 - 18:54 | NAVIGATOR Mao Sakaguchi & Ellie Toyota

GUEST

ON AIR DATE
2021.04.17
葭内ありさ

お茶の水女子大学附属高校教諭
担当科目は家庭科。
2011年から、日本の高校では初めての「エシカル教育」を展開しています。

学校での授業だけでなく、全国の教育関係者へ向けた本の執筆、
家庭科の教科書の編集など、
幅広くエシカルの啓発活動もおこなっています。

次の世代にエシカルを伝え続ける葭内さんが思い描く
3年先の生き方、そして豊かな暮らしとは?

「持続可能な未来のために、エシカルな観点から
 大勢の人が取り組める社会課題の解決方法を考えたい。
 そのために、専門家・一般市民関係なく
 科学的なコミュニケーションが取れることが
 重要になってくると思います。
 3年先は、今よりも教育で出来ることが見えてくるといいな、と思っています。」

「豊かな暮らしとは、
 (目に見える、見えないものとある)美しいモノと共にあって、
 そのことに気づけるココロの状態で居られることが
 豊かである、ということだと思っています。」

TOPICS

ON AIR DATE
2021.04.17
引退した新幹線のアルミ、リサイクルされる!

2020年3月に引退した東海道新幹線700系車両。
その車両に使われているアルミを、
JR東海がリサイクルすると発表しました。

新幹線のアルミは、特殊な塗装が施されているため、
再利用が難しいと言われてきましたが、
純度の高いアルミ素材だけを取り出すことに成功しました。

新たにアルミを製造するよりも、
CO2の排出量を97%削減できる計算です。

再利用された素材を活用するのは、
化粧品ブランドの「ザ ボディショップ」。

店舗の装飾や商品ケースなどの什器に使用されます。
4月9日に愛知県名古屋市にオープンする
「タカシマヤゲートタワーモール店」で採用されるほか、
これからも、
さまざまな店舗の装飾として使用される予定です。

VOICE OF THE WORLD

ON AIR DATE
2021.04.17
17/4/2021 カナダから届いたエシカルトピックス

去年の春に「カナダ女性財団」が立ち上げたキャンペーンが世界に広がっています。
「シグナル・フォー・ヘルプ」。
日本語にすると、
「助けを求めるハンドサイン」というキャンペーンです。

コロナ禍で、自宅で過ごす時間が増えたのは世界共通ですが、
ストレスや生活への不安が募って、女性や子どもへの被害が増えています。

内閣府の調査でも、日本国内の家庭内暴力の件数、
去年は過去最多を記録しています。

「加害者に知られないように、第三者に危険を知らせる方法」はないだろうか。
そんな発想から、
カナダで生まれたものが、「ハンドサイン」、です。

片手でできる合図は、とってもシンプル。

最初に手をパーに開いて、次に、親指を折り曲げた後、握りこぶしをつくる。
1、2、3という感じで、
手をパーにして、親指だけ折り曲げて、最後に、グー。
これが、
助けを求める合図です。

声を出さずに助けを求められるこのハンドサインが広がることで、
オンライン通話や外出先で周囲に伝え、
それを目撃した人が、警察やシェルターに連絡をすることが期待されています。

カナダで生まれたハンドサインは、この一年間で、じわじわと世界に広がりました。

コロナ禍のSOSをどのように発信すればいいか。
フランスでは、薬局で助けを求める「キーワード」を政府が発表しています。
「Mask 19」という言葉を発することで、
家庭内暴力の被害にあっていることを伝えることができるんです。

REPORTER
From『オルタナ』(寺町幸枝/在外ジャーナリスト協会理事)

ABOUT ETHICAL WAVE

地球は今、人による自然資源の消費が地球生産力を超過する現実に直面しています。
目の前に突き付けられている現実は「解決した方が良い問題」ではなく、「解決しなければ後がない問題」です。

コンセプトは「3年先の生き方を探るエシカルな60分」です。