
株式会社ナカダイ 代表取締役、モノ:ファクトリー代表
東京理科大学の理学部数学課を卒業後、証券会社へ入社。
その後、廃棄物処分業のナカダイに入社。
運び込まれる廃棄物は1日60トン。
そのほぼ全て、99%以上をリサイクルする仕組みを構築し、
前代未聞のリサイクル率で「ゴミを宝に変える」ナカダイ。
それを可能にしているのは、
「使い方を創造し、捨て方をデザインする」という企業理念です。
そんな中台さんが考える豊かな暮らしとは。
「ちょっと背伸びして頑張って、努力する生活ですかね。
昨日の自分より今日の自分。今日より明日。
少しずつ成長を感じられる生活が豊かかなと思っています。」

わたしがドイツでオーガニックの研究をはじめてから、
もう10年以上になりますが、
そのなかでも、「有機食品への需要の高まりを、もっとも感じた」のがこの一年でした。
理由は、もちろん、新型コロナです。
健康的な食生活を心掛けたいという人が増えているためです。
オーガニック食品の市場が広がるとき、
これまでも、その背景には、感染症の流行がありました。
ヨーロッパで狂牛病が発生したときも、
中国でSARSがひろがったときも、有機食品の需要は高まりました。
感染症が流行すると、どうして、オーガニックブームが起きるのでしょうか。
なんとなく健康によさそうだから、、、
というイメージは、みなさんも、お持ちだと思います。
ヨーロッパやヨーロッパでは、この二十年の間に、
オーガニック食品の効果・効能を示す学術的な根拠が増えているんですが、
コロナ禍において注目されているのは、
「免疫力のUP」と「基礎疾患予防」という健康メリットです。
有機農業で作られた食品は、そうではない食品と比較すると、
さまざまな化学物質の量が少ないことがわかっています。
わかりやすいところでは、農薬も、食品添加物も、抗菌剤も少ないんですね。
それが、結果として、生き物にもともと備わっている自己回復能力を高めたり、
それだけでなく、
免疫疾患になる可能性も低くすると研究者は結論づけています。
オーガニックの需要が最も高いEUは、
コロナ禍の最中、去年の5月に、ものすごい目標を掲げました。
どういうものかというと、
「EUの全ての農地の4分の1を、オーガニックに転換する」という目標です。
しかも、遠い将来に、ではなく、、、2030年までを目指しています。
EUの中でも、「できる」「できない」、さまざまな声がありますが、
新たなウイルスと共に生きていかねばならない時代において、
オーガニックな食品は、益々、欠かせないものとなっていくと感じています。
ドイツ在住オーガニック専門家。ドイツ法人オーガニックビジネス研究所(Institut für Organic Business GmbH (IOB))代表取締役CEO。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として、ドイツHohenheim大学大学院農学部オーガニック・フード・チェーン・マネジメント(MSc)修了。慶應義塾大学経済学部卒。20代途上国の生産者支援に関わった経緯からオーガニックに目覚める。起業家、企業、行政、大学向けに研修・コンサルティング事業、オンラインスクールの運営。現在、オーガニックの真髄を学べる無料のメールマガジンを配信中。
地球は今、人による自然資源の消費が地球生産力を超過する現実に直面しています。
目の前に突き付けられている現実は「解決した方が良い問題」ではなく、「解決しなければ後がない問題」です。
コンセプトは「3年先の生き方を探るエシカルな60分」です。