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2020.11.28
四角大輔

ニュージーランドで森の生活を営む執筆家。四角大輔さんに、ニュージーランドでの生活について。コロナ禍を受けた、3年後の生活の在り方をうかがいました。

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2020.11.28
日本上陸40周年を迎えた「クレイジーソルト」にオーガニック版が登場

日本上陸40周年を迎えた「クレイジーソルト」にオーガニック版が登場

日本上陸40周年を迎えた調味料「クレイジーソルト」に、
オーガニック素材をつかった「オーガニック クレイジーソルト」が登場しました。
11月13日より販売が始まりました。
クレイジーソルトは元々100%無添加の調味料。
今度のオーガニック版では、岩塩以外のハーブやスパイスをオーガニック素材に切り替えました。

クレイジーソルトは、1960年にアメリカで生まれた調味料。
その始まりは「ジェーンおばさん」ことジェーン・セマンズ氏のキッチンです。
料理を手早く仕上げたいと考え、塩やハーブ、スパイスを一つの瓶に一緒に入れたのです。
これを親類や近所の人にクリスマスプレゼントとして配ったところ、大好評に。
周りの人々の応援によって、商品化されました。
ちなみにボトルの赤と緑のデザインは、クリスマスプレゼントとして贈られたことからきています。
また、名前の由来は「Crazy for you=あなたに夢中」という英語のフレーズ。
「夢中になるほどおいしい調味料」という意味で、
頭文字のCをキッチンのKに変えて「Krazy Mixed-Up Salt」と命名されたと言われています。

From『ELEMINIST』

VOICE OF THE WORLD

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2020.11.28
28/11/2020 ドイツからの手紙

オーガニックの先進国と言われるドイツですが、
とくに、人気が高いオーガニックの食材はなにかというと、卵なんです。
去年、市場に出回った卵のうち、
5個に1個が、有機の卵、と言いますから、相当な割合です。

ドイツの方は、なぜ、オーガニック食品を選ぶのか。
その理由の第1位は、「健康のため」や「自然のため」ではありません。
「アニマルウェルフェア」、
つまり、「動物福祉のため」にオーガニックを選ぶんです。

卵は、日本でも、身近な食材ですが、
鶏が卵を産み出す「養鶏場」へ訪れたことのある方は、きっと、多くはないはずです。
メスの鶏が卵を産む一方で、
卵を産めないオスは、どうなるか、ご存知でしょうか。

世界では、およそ7兆羽ものオスのひよこが、
孵化した直後に、殺処分を受けていると報告されているんです。
その多くは、生きたままで処分されています。

ドイツでは、「あまりにも、ひどい」という世論が政治を動かしました。
今年の9月に、「オスの雛を、生きたまま殺処分する行為を禁じる」という、
世界で初めてとなる法律の草案が出されました。
この草案通りにいけば、
ドイツでは、再来年の1月から、「オスの雛の殺処分が禁止」されます。

ちなみに、ドイツ政府はこれまで、オスの処分を減らすための取り組みや技術の開発に、
およそ10億円を投じてきましたが、
真のアニマルウェルフェアを具現化した「有機卵」はできていません。

「有機養鶏」が目指すのは、鶏という生命の尊厳を守りながら養鶏業を営むこと。
そのためには、オス雛もメス雛と同様に無駄に殺されてはならないと考えています。

採卵用としても、食肉用としても、生産性を高く保てる改良品種が作り出されて、
養鶏家が安心して経営できるようになれば、
オス雛は、無駄に殺されずに、そのまま食用の鶏として育てられることになります。
それが実現するのは、まだまだ、ずっと先になるだろうと言われています。

そして、こうした品種改良などのプロジェクトを支えているのは、
「家畜にも動物らしく生きる権利がある」、
と、強く願う、一般の消費者の方々の想いや寄付なんですね。

野外への放牧などを行いながら、ストレスを与えずに鶏を育て、
もちろん餌の内容にも気を使う有機養鶏は、
ただでさえ、コストが大きく、養鶏家の財政負担も大きくなりがちですが、
有機養鶏が世代を超えて生き残るためには、
私たち消費者が、オーガニックな卵を選び続けることが大事です。

ドイツと比べると日本では有機養鶏は生産者も出荷量もまだごくわずかです。
今、あなたの理解と支援が求められています。

REPORTER
レムケなつこ

ドイツ在住オーガニック専門家。ドイツ法人オーガニックビジネス研究所(Institut für Organic Business GmbH (IOB))代表取締役CEO。ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生として、ドイツHohenheim大学大学院農学部オーガニック・フード・チェーン・マネジメント(MSc)修了。慶應義塾大学経済学部卒。20代途上国の生産者支援に関わった経緯からオーガニックに目覚める。起業家、企業、行政、大学向けに研修・コンサルティング事業、オンラインスクールの運営。現在、オーガニックの真髄を学べる無料のメールマガジンを配信中。

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地球は今、人による自然資源の消費が地球生産力を超過する現実に直面しています。
目の前に突き付けられている現実は「解決した方が良い問題」ではなく、「解決しなければ後がない問題」です。

コンセプトは「3年先の生き方を探るエシカルな60分」です。